はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は有馬記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 6- 1- 1- 2/ 10 | 60.0% | 70.0% | 80.0% | 130 | 100 |
2番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 | 10.0% | 20.0% | 50.0% | 67 | 79 |
3番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 | 10.0% | 20.0% | 50.0% | 89 | 112 |
4~6人気 | 1- 4- 2- 23/ 30 | 3.3% | 16.7% | 23.3% | 29 | 70 |
7~ 人気 | 1- 3- 1- 95/100 | 1.0% | 4.0% | 5.0% | 17 | 26 |
有馬記念は割りと順当な決着が多いです。
1番人気が勝率60%、複勝率80%。回収率も単複ともに100%を超えるなど高い数値を残しているのはもちろん、2番人気や3番人気も複勝率50%となっており、馬券圏内の半分以上は1~3番人気で占められている計算です。有馬記念は小回りの中山で行われる一戦ですが、割りと人気サイドで決まりやすい傾向にあります。
こうなっている理由として考えられるのは、有馬記念がスタミナ勝負になりやすいからでしょう。スタミナ勝負はバテた馬が途中で脱落していくような形になるため、紛れることが少ないのです。荒れる時というのは、直線でごちゃついて能力を出しきれなかったりする場合が多いのですが、有馬記念ではそれが少なくなっています。
何にしても、有馬記念は中山だから~と無理に穴を狙う必要はないでしょう。人気になるような実力馬を素直に評価してよさそうです。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 9 | 22 |
2枠 | 1- 3- 0-16/20 | 5.0% | 20.0% | 20.0% | 43 | 67 |
3枠 | 2- 2- 1-15/20 | 10.0% | 20.0% | 25.0% | 41 | 65 |
4枠 | 2- 0- 2-16/20 | 10.0% | 10.0% | 20.0% | 129 | 60 |
5枠 | 3- 2- 1-14/20 | 15.0% | 25.0% | 30.0% | 34 | 55 |
6枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 13 | 29 |
7枠 | 0- 1- 3-16/20 | 0.0% | 5.0% | 20.0% | 0 | 63 |
8枠 | 0- 0- 1-19/20 | 0.0% | 0.0% | 5.0% | 0 | 18 |
有馬記念は内枠有利というよりは外枠不利でしょう。
過去10年のデータを見ると、どの枠順にも満遍なく勝ち星が散らばっている印象ですが、勝てていないのが7枠8枠です。特に8枠は勝率はもちろん複勝率も僅か5%しかなく、過去10年では1頭しか馬券絡みできていません。
こういう話しをすると8枠に人気になる実力馬が少なかっただけでは?と思われる人がいるかもしれないので、8枠について詳しく見ておくと2015年のゴールドシップ。2014年のジャスタウェイや2013年のトーセンジョーダン。そして近年ではタイトルホルダーなど、8枠である程度人気になった馬もいたのですが、アッサリ馬券圏外に沈んでいました。
やはり最後の直線が短い中山において、外を回される可能性の高い8枠は厳しいということでしょう。人気データで言ったように、ある程度は実力通りに決まりますが、あまりにも外すぎる枠順だとどうでしょうか。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 9/ 11 | 9.1% | 9.1% | 18.2% | 17 | 41 |
先行 | 5- 2- 2- 26/ 35 | 14.3% | 20.0% | 25.7% | 112 | 63 |
中団 | 2- 6- 4- 48/ 60 | 3.3% | 13.3% | 20.0% | 14 | 48 |
後方 | 0- 1- 2- 46/ 49 | 0.0% | 2.0% | 6.1% | 0 | 27 |
マクリ | 2- 1- 1- 1/ 5 | 40.0% | 60.0% | 80.0% | 82 | 132 |
有馬記念は、4コーナーではある程度の位置にいる必要があるでしょう。
逃げ、先行、中団、後方の基本的な脚質の中で、最も勝率が高いのが先行。次が逃げという感じで、前に行ける馬ほど勝ちきる可能性は高くなっています。逆に中団など後ろから競馬をする馬は来ても2~3着ということが多くなっていました。
中団からの差しも全く決まらないことはないですが、後ろからの馬ならマクリ。最初は後ろでも、4コーナーである程度の位置まで押し上げていけるような馬が、やはり勝率複勝率ともに高くなっています。
先程の枠順データでも言ったように、有馬記念はまず能力が重要になりますが、能力が互角だとすれば小回りのレースらしく内前にポジションを取れそうな馬が恵まれるでしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、有馬記念は、
・基本的には能力通りに決まりやすい
・小回りらしく外を回る形になると厳しい
・小回りらしく4コーナーでは前にいたい
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の有馬記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
負0.0 | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 67 |
負0.1~0.2 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 22 | 59 |
負0.3~0.5 | 1- 3- 0-16/20 | 5.0% | 20.0% | 20.0% | 44 | 68 |
負0.6~0.9 | 1- 1- 2-21/25 | 4.0% | 8.0% | 16.0% | 34 | 44 |
負1.0~ | 0- 1- 1-42/44 | 0.0% | 2.3% | 4.5% | 0 | 15 |
前走国内のレースで1.0秒以上負けた馬は過去10年で勝っていません。
有馬記念は小回りのレースだけどまず能力が重要というのは、これまで話してきた通りですが、それに伴って国内のレースで1.0秒も負けている馬では能力的にどうでしょうか。
前走が凱旋門賞とかなら何秒負けていようが関係ないですが、国内で1.0秒も負ける馬では流石に厳しいでしょう。
前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走G1 | 9- 9- 10- 94/122 | 7.4% | 14.8% | 23.0% | 30 | 56 |
それ以外 | 1- 1- 0- 36/ 38 | 2.6% | 5.3% | 5.3% | 44 | 17 |
前走G1を走っていた馬が馬券圏内の大半を占めていました。
前走クラス別のデータを見ると前走G1を走っていた馬が馬券圏内30頭のうち28頭。前走G2以下からは僅か2頭しか馬券絡み出来ていません。当然勝率や複勝率も前走G1組が圧倒的となっており、前走G2以下となると複勝率は5%程度しかありません。
これも先程と同じようなことで前走G2以下を走っている馬では能力的にどうでしょうか。先程のデータと合わせて、ここは前走G1で1.0秒以内が能力的なラインとなるでしょう。
前走4角位置データ
前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 6- 6- 78/ 96 | 6.3% | 12.5% | 18.8% | 42 | 47 |
1/2頭外 | 2- 3- 2- 47/ 54 | 3.7% | 9.3% | 13.0% | 8 | 39 |
前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬と比べて、すべてにおいて上の成績となっています。
脚質データのところで言ったように、このレースは小回りコースらしく、ある程度前に行ける馬が有利です。それなら前走でも前に行く競馬をしている馬が当然有利となります。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは前走でも4コーナーの時点では、ある程度の位置を取っているような馬に要注目でしょう。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 7- 9- 8-110/134 | 5.2% | 11.9% | 17.9% | 19 | 47 |
父、母父ともに非サンデー | 3- 1- 2- 20/ 26 | 11.5% | 15.4% | 23.1% | 109 | 48 |
父、母父ともにサンデー系ではないという馬が、サンデーサイレンスの血が近い馬に比べて、勝率から複勝率まで圧倒しており、単勝回収率に至っては天と地ほどの差があります。
これまで有馬記念はスタミナ勝負になりやすい、ある程度の位置取りが必要という話しをしてきましたが、これはスピード勝負になりやすく末脚が重要なダービーなどとは真逆の傾向です。有馬記念は日本で主流的な要素とは逆のことが問われるのです。
その結果、日本で最も主流的なサンデーサイレンスの血が近い馬はイマイチな成績となっており、普段のレースで苦戦しているようなサンデー系ではない馬の激走が目立つという感じでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはウインマリリン、スターズオンアースの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは年齢のデータではないかと思います。
年齢データ
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 4- 3- 2- 16/ 25 | 16.0% | 28.0% | 36.0% | 63 | 95 |
4歳 | 2- 4- 2- 37/ 45 | 4.4% | 13.3% | 17.8% | 43 | 38 |
5歳 | 4- 3- 5- 45/ 57 | 7.0% | 12.3% | 21.1% | 33 | 54 |
6歳 | 0- 0- 1- 18/ 19 | 0.0% | 0.0% | 5.3% | 0 | 19 |
7歳~ | 0- 0- 0- 14/ 14 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
6歳以上の高齢馬は、過去10年で連対したことがありません。
このレースは年末の風物詩ということもあってか、3歳~7歳以上の馬まで幅広く出走してくることが多いのですが、やはり有利になるのは若い馬。4歳5歳の競争馬としての充実期を迎えている馬はもちろん、斤量の恩恵も受けてか3歳も好走率が高くなっています。それに対して基本的には衰えが始まりやすい6歳以降の馬は苦戦を強いられていました。
ここは難しく考えず、衰えている可能性のある6歳以上の高齢馬などではなく、素直に若い馬を重視するべきでしょう。
前走海外もしくは国内で1.0秒差以内、前走G1、前走4コーナーで半分より前。父、母父ともにサンデー系ではない。そして5歳以下という5つのデータを同時にクリアした時。勝率16.7%、複勝率50.0%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはスターズオンアースしかいません。
まとめ
というわけで今年の有馬記念にピッタリの馬は、スターズオンアースではないかと思います。
この馬はデビューしてから非常に安定した成績を残しており能力面に関しては疑う余地はないでしょう。特に前走なんかは天皇賞秋を怪我でられず急遽ジャパンカップに回る形になるなど、決して万全とは言えない状態での出走でしたが、それでも3着を確保。持っているポテンシャルの高さを見せつけてくれました。
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ルメール | 2- 2- 2- 3/ 9 | 22.2% | 44.4% | 66.7% | 54 | 134 |
また今回乗り替わりになるルメール騎手はこのレースと非常に好相性で、ルメール騎手が乗るというだけで複勝率66.7%。複勝回収率100%以上と、過去10年ではルメール騎手の複勝を適当に買うだけで儲かっていた計算です。どのレースでも重賞では上位争いをしてくる騎手ですが、特に得意としているのがこのレースを始めとした長距離戦なのです。人馬ともに有馬記念にはピッタリのコンビではないかと思います。