皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は朝日杯フューチュリティステークスの追い切り診断となります。
それでは早速ジャンタルマンタルから見ていきましょう。
ジャンタルマンタル
最終追い切りで坂路の自己ベスト更新。この馬は坂路で終い重点の調教ばかりをする高野厩舎の馬ということで、全体時計が速いのはそこまでプラス材料にはなりませんが、今回の最終追い切りは終いも11秒台でまとめるが出ていました。これは状態が良いと見て間違いないでしょう。
前走は重賞を勝ってこそいますが坂路で終い11秒台は一度も出ていませんでしたが、今回は最終追い切りでキッチリ終い11秒台。前走以上の状態である可能性は高くメイチの仕上げと言ってもいいかもしれません。
最終追い切りで少しヨレるところを見せるなど、完成度という意味では後々もっと良くなってくる馬だと思いますが、デビューしてからの中では今回が一番走れそうな仕上がりです。状態面に関しては万全と言っていいでしょう。
追い切り評価「S」
シュトラウス
最終追い切りで坂路50秒台をマーク。改修工事の影響によって美浦坂路は中々速い時計が出なくなったのですが、それを物ともしない走りを見せてくれました。今の美浦坂路で坂路50秒台が出るというのは単純に凄い脚力だなと思います。素質的には申し分ありません。状態面に関しても重賞を勝った前走と同じ坂路50秒台が出ていますし調子が悪いということはないでしょう。
ただ課題である気性面については相変わらずかなという印象で、今回の坂路のラップを見るとスタートして2ハロン目が最速になっており、そこからドンドン減速していくというチグハグなラップになっていました。このラップ構成を見るだけで抑えが効いていないというのが分かります。乗り替わりとなるマーカンド騎手が調教に乗りに来ていないというのも、これだけ気性が難しい馬だとマイナス材料になるでしょう。
状態や素質面に関しては間違いない馬だと思いますが、今回も気性的な問題をどうクリアするかが鍵になりそうです。
追い切り評価「A」
ダノンマッキンリー
最終追い切りのCWで終い11.2秒。非常に素軽いフットワークでどこまで伸びていきそうな素晴らしい末脚を見せていました。主観的な意見にはなりますが、あの素軽いフットワークは非凡そのもの。高い素質を秘めているのは間違いないかなと思います。ゴールまでしっかり加速していく動きが出来ていますし、状態も高いレベルにありそうです。
ただ、この馬も課題は折り合い面かなという印象で最終追い切りではコーナーで我慢できず折り合いを欠いてしまうシーンがありました。ルメール騎手が乗った1週前追い切りでも折り合いの難しさを見せており、シュトラウスに負けず劣らずの気性難といった印象です。
この馬も素質や状態面は間違いないですが、レースに行って如何に折り合いをつけられるかが鍵になるでしょう。
追い切り評価「A」
アスクワンタイム
最終追い切りで一杯に追いましたが終い失速。この馬で状態良かったであろう小倉2歳ステークスの時は今回より速い全体時計で、終いも11秒台でまとめる動きが出来ていただけに、これはどうでしょうか。
1週前追い切りもCWで終い14秒台。追い切りに失敗してしまうような形になっていましたし、今回は状態的にイマイチである可能性は高いです。ここは能力の高さだけでどこまで頑張れるかでしょう。
追い切り評価「B」
エコロヴァルツ
最終1週前ともに併せ馬で先着。そこまで目立った時計ではありませんが動きの良さは目立っていました。新馬戦の時はあっさり併せ馬で遅れるようなところもあっただけに、これは状態が良いのかなと思います。
前走からやや間隔は空きましたが今回もしっかり好調キープ。新馬戦よりは状態が良い可能性は高いです。G1へ向けてキッチリ仕上がっていると思います。
追い切り評価「A」
エンヤラヴフェイス
最終追い切りで一杯に追いましたがラスト1ハロンで失速していました。併せ馬にこそ先着していますが最後はバテたという感じで、明らかにゴール前で脚が上がっています。前走は今回より速い全体時計でも終い失速しない動きが出来ていただけに、これはどうでしょうか。
前走より上の状態ということはなさそうで、ここは良くて前走同様まで。個人的には前走より下の状態かなと見ています。
追い切り評価「B」
オーサムストローク
前走は最終追い切りで併せ馬に遅れていました。勝ってこそいますが状態的にはそこまで良いという感じはなかったです。それが今回の最終追い切りでは併せ馬にしっかり先着。前走以上となる終い11秒台も楽々と出ていました。
中2週と間隔が詰まっての出走ですが仕上がり面に関しては問題ありません。むしろ状態は前走以上である可能性が高いです。今回は圧勝だった未勝利戦と同じくらいの状態ではないかと思います。しっかり好調キープでしょう。
追い切り評価「A」
クリーンエア
最終追い切りで南W5ハロンの自己ベスト更新。この時は古馬3勝クラスの馬を相手に互角以上の動きを見せていました。1週前追い切りでは先週の阪神ジュベナイルフィリーズに出走したキャットファイトに併せ馬で遅れていましたが、今週の動きを見ると状態が悪いという感じはしません。
最終追い切りの自己ベスト更新が示すように、休み明けだった前走を一度使っての上積みがあっていい状態だと思いますし、今回はこの馬なりに良い状態に仕上がっているでしょう。新潟2歳ステークスくらいは走れてよさそうです。
追い切り評価「A」
サトミノキラリ
今回の最終追い切りは3頭併せの真ん中に入れる実践的な調教をしていました。併せ馬の真ん中で余裕を持った手応えを見せており、楽々と終い11秒台中盤の時計が出ていました。これは状態が良さそうです。前走は一杯に追って併せ馬で遅れるようなところもあったことを考えると、今回は前走以上があってもいいかもしれません。
この馬なりの良い状態にはありそうで、ここでは能力的に足りるかどうか。距離は大丈夫かなどの状態以外の要素が重要になってきそうです。
追い切り評価「A」
ジューンテイク
中1週と間隔が詰まっての出走ということで軽めの追い切りを1本のみとなりました。一応併せ馬で先着していますが、これはかなり内側を通ってのもので、併せた相手も2歳新馬、2歳未勝利馬と格下の馬たちでした。仕方ないことではありますが時計も地味なものになっています。
流石に前走以上ということはなさそうで、ここは良くて前走同様まで。前走より多少下も考えておいた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
セットアップ
札幌2歳ステークスから間隔が空いての出走ですがこの中間は追い切り13本。入念な乗り込みをしていました。その甲斐もあって最終追い切りでは楽々併せ馬に先着。時計は地味ですが抜群の手応えを見せています。1週前も3頭併せの真ん中で優勢の手応えで進めることが出来ていましたし、これは状態が良さそうです。
前走札幌2歳ステークスの追い切りでは併せ馬の後ろで我慢できず、気難しいところを見せるなど、いかにも逃げ馬という感じでしたが、この中間は3頭併せの真ん中でキッチリ我慢することが出来ています。これなら逃げる競馬でなくても自分の能力を出し切ってくれそうです。絶対逃げなきゃ駄目という感じはしません。
ここは前走から精神的な成長もありそうな調教内容を見せており、心身ともに万全の状態ではないかと思います。仕上がり面に関しては申し分ありません。
追い切り評価「S」
タイキヴァンクール
1週前にラスト3ハロン36秒台。終い11秒台前半と速い時計を出しましたが、この時はコーナーで曲がりきれず外に吹っ飛んでいくようなところを見せていました。最後の直線で立て直して併せ馬には先着となりましたが、コーナーでの動きを見るとどうかなという印象です。
最終追い切りでは上手くコーナーを回っていましたが、今度は併せ馬を中々抜いてくれず促すシーンがあるなど、気性的に少し幼い印象があります。持っているスピードは良いものがありそうですが、完成度という意味では少し見劣る印象です。
追い切り評価「B」
タガノエルピーダ
1週前に坂路の自己ベストタイとなる全体時計を出しましたが、この時は終いに0.5秒も失速。実際の動きを見てもゴール前は明らかに脚が上がっている印象を受けました。前走は同じ全体時計でも0.2秒までの失速に留めていただけに、これはどうでしょうか。
最終追い切りはまずまず動けていましたが、1週前の動きを見ると万全の仕上がりとはいかないでしょう。そもそもこの馬を管理する斉藤崇史はCWでの追い切りを基本とする厩舎なのですが、この馬に関しては一貫して坂路のみで仕上げているというのも気がかりです。坂路の動きなんかを見ると、まだCWでビシバシ調教出来るような完成度にはないのかもしれません。
状態的に前走からの上積みはなさそうで、ここは良くて前走同様まで。完成度という意味でもG1に入ると少し見劣る印象です。
追い切り評価「B」
タガノデュード
中3週と間隔が詰まっての出走ですが坂路50秒台をマーク。併せ馬が途中でついていけないという感じでした。これだけ速い時計にも関わらず抑えるのに苦労するほどの動きで、まだまだ余裕たっぷりでした。
前走も坂路50秒台を出すなど元々調教は良く動くタイプですが今回も相変わらず良い動きが出来ています。これはしっかり好調キープと見ていいでしょう。今回もこの馬の能力自体は出し切ってくれそうです。
追い切り評価「A」
ナムラフッカー
1週前に一杯に追いましたが併せ馬に追い付くことは出来ませんでした。前を走っていた併せ馬が動きすぎたのも多少あるとは思いますが、追い付く気配が全くなかったあの動きを見ると少し不安が残ります。
前走や前々走は間隔が詰まっての出走でも最終追い切りまでシッカリやる調教内容だったのに、今回は坂路で軽く流す程度になっているのも気がかりで、前走ほど攻め抜いた調教も出来ていません。
流石に前走以上ということはなさそうで、ここは良くて前走同様まで。前走より少し下も考えておいた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
バンドシェル
1週前に坂路51.5秒で自己ベスト更新。この時は終いも11秒台でまとめることが出来ており、これは単純に良い動きだったのかなと思います。最終追い切りは終い重視でそこまで速い全体時計を出していませんが、1週前の段階でキッチリ仕上がっているでしょう。
坂路でこれだけ動くところを見ると、本質的にはスプリンター。距離延長が良いようにはあまり思えませんが、状態自体は1週前の自己ベスト更新が示すように、デビューしてからの中で一番良いかなと思います。適性的にはどうかも状態自体は良いと見てよさそうです。
追い切り評価「A」
ミルテンベルク
今回の最終追い切りは距離延長を意識してか、乗り替わりになるムルザバエフ騎手を乗せて折り合い重視。あえて遅めの時計で走らせるという感じでしたが、気性の難しさを見せて折り合いを欠くシーンがありました。やはり距離延長についてはマイナス材料になりそうです。
1週前追い切りの時計は計測不能だったため参考程度になりますが、個人的な意見としては一杯に追ったのにそこまで伸びきれておらず、終い10秒台を出していた小倉2歳ステークスの時ほど良い状態にも見えません。
条件面、状態面ともに今回はそこまで良いようには見えず、ここは馬の能力だけでどこまでやれるかになりそうです。
追い切り評価「B」