皆さんこんにちは。アギョウです。
◎カイザーメランジェ
・北海道競馬を目標に万全の仕上げ
・馬場状態によって好走馬の質が変わる
・明らかな洋芝巧者＆北海道得意な中野厩舎
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「北海道競馬を目標に万全の仕上げ」
ここ最近は加齢による影響か、坂路中心の調教で時計も遅いものばかりになっていましたが、今回の1週前に久しぶりに南Wで終い11秒台を出す追い切りをしていました。この中間は美浦では古馬オープン馬のサンアップルトンとよく併せ馬をしましたが、併せ馬で一度も遅れることも一度もなく、この馬としては良い動きが出来ています。
最終追い切りもUHB賞で穴を開けた時よりも良い動きかなという感じで、客観的に一昨年との時計比較をしても今年の方が上となっています。これは今のこの馬なりに状態が良い証拠でしょう。
近走で一番走れそうな状態なのは間違いなく、北海道での競馬を目標に万全の仕上げでしょう。ここで穴を開けることがあっても不思議ない状態です。
推奨理由②「馬場状態によって好走馬の質が変わる」
このレースは馬場状態によって好走馬の質が大きく変わってきます。
まず、過去10年の勝ち馬と勝ちタイム。そして最終追い切りの場所をまとめたものを見てもらいたいのですが、勝ちタイムが67秒台前半以下となった年。洋芝を感じさせない高速決着になった年は、すべて最終追い切りが函館芝だった馬となっており、それ以外の勝ちタイムが遅かった年。洋芝らしい時計の掛かる決着となった年は、すべて最終追い切りが函館のウッドコースで、勝ちタイムによって函館芝で追い切りをした馬と、函館のウッドコースで追い切りをした馬に綺麗に分かれていました。
| 勝ちタイムと前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高速決着の前走馬体重499kg以下 | 3- 2- 3-22/30 | 10.0% | 16.7% | 26.7% | 39 | 104 |
| 高速決着の前走馬体重500kg以上 | 0- 1- 0-14/15 | 0.0% | 6.7% | 6.7% | 0 | 39 |
| 低速決着の前走馬体重499kg以下 | 4- 3- 2-55/64 | 6.3% | 10.9% | 14.1% | 152 | 88 |
| 低速決着の前走馬体重500kg以上 | 2- 3- 4-12/21 | 9.5% | 23.8% | 42.9% | 113 | 223 |
また、馬体重にも同じような傾向が出ており、勝ちタイムが67秒台前半以下の高速決着となった年は前走馬体重500キロ以上の大型馬は殆ど来ておらず、馬体重400キロ台のスプリンターとしては軽めの馬ばかり来ているのに対して、67秒台後半以上となった低速決着の年では前走馬体重500キロ以上の大型馬が素晴らしい成績を残していました。
やはり勝ちタイムが遅い洋芝らしい決着になるとパワーのある大型馬。洋芝らしくない高速決着では小柄な馬のスピードが活きるというわけです。
同じような感じで先程の最終追い切りの場所に関しても、高速決着では芝でスピードを活かすような調教。低速決着ではウッドコースで負荷の高い調教をしている馬が有利になるというわけでしょう。
問題は今年が67秒台前半の高速決着か、それ以上の低速決着になるかというところですが、土曜のレースを見ると同じ舞台だった函館1Ｒ、函館11Ｒはともに、例年の開幕週土曜日に行われた同条件のレースより、0.2～0.3秒くらい遅い決着となっており、若干時計が掛かる感じになっていました。雨の影響が多少なりとも残っている様子で、少なくても高速馬場ではありません。
今年は金曜などに降った雨の影響から67秒台後半ぐらい。低速決着になる可能性が高いと予想します。
そうなれば先程説明したように、函館のウッドコースで追い切りをしている馬。前走馬体重の重い大型馬が狙い目になるわけですが、カイザーメランジェは、ウッドコースで最終追い切りを行った馬の中で、単純に最も調教タイムが速く、調教の映像を見てもらえば分かるのですが、調教では抑えきれない手応えという感じで、まだまだ余裕のある動きでした。状態が良いのも間違いありません。
前走馬体重に関しても今回のメンバーでは2番目に重い前走馬体重494キロ。今回のメンバーではパワー上位となるでしょう。今年の函館スプリントステークスにピッタリの1頭ではないかと思います。
推奨理由③「明らかな洋芝巧者＆北海道得意な中野厩舎」
| カイザーメランジェ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 函館＆札幌 | 2- 0- 1- 2/ 5 | 40.0% | 40.0% | 60.0% | 372 | 520 |
| それ以外 | 2- 2- 2-31/37 | 5.4% | 10.8% | 16.2% | 36 | 40 |
カイザーメランジェは、明らかな洋芝巧者です。
これまでの戦績を振り返ってみると、函館と札幌では異常な好走率の高さとなっていました。函館と札幌。それ以外の競馬場の成績を比べると一目瞭然。北海道王では勝率40％、複勝率60％、回収率も非常に優秀なものとなっており、この馬は北海道での激走が目立つ馬です。
| 中野栄治厩舎 | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 7- 6- 8- 114/ 135 | 5.2% | 9.6% | 15.6% | 192 | 72 |
| 函館 | 5- 3- 5- 76/ 89 | 5.6% | 9.0% | 14.6% | 110 | 80 |
| 福島 | 5- 18- 11- 162/ 196 | 2.6% | 11.7% | 17.3% | 29 | 78 |
| 東京 | 12- 9- 22- 243/ 286 | 4.2% | 7.3% | 15.0% | 32 | 66 |
| 中山 | 21- 16- 22- 298/ 357 | 5.9% | 10.4% | 16.5% | 66 | 65 |
これは、カイザーメランジェに限った話しではなく、この馬を管理する中野栄治厩舎に全体的に言えることで、札幌や函館ではこの厩舎としては高い勝率となっており、単勝回収率も楽々と100％を超えていました。
北海道での競馬は、現地での調整が必須になってくるため、厩舎によって北海道が得意不得意が色濃く出てくるのです。中野厩舎は北海道での調整を苦にしない、北海道競馬を大得意としている厩舎です。
カイザーメランジェは北海道にいるうちが狙い目となる馬なのは間違いありませんし、雨の影響が多少残っていそうな今年の函館スプリントステークスなら、この馬でも十分足りると見てこの馬を本命にします。
まとめ
函館スプリントステークス、自信の本命はカイザーメランジェです！
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