【有馬記念2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は有馬記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 6- 1- 1- 2/ 10 60.0% 70.0% 80.0%
2番人気 1- 1- 4- 4/ 10 10.0% 20.0% 60.0%
3番人気 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0%
4番人気 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0- 2- 0- 8/ 10 0.0% 20.0% 20.0%

有馬記念は割りと順当な決着が多いです。

1番人気が勝率60%、複勝率80%という高い数字を残しているのはもちろん、2番人気以下も複勝率はキレイな右肩下がりになっています。有馬記念は小回りの中山で行われる一戦ですが、とんでもない大荒れというのは少ないです。

こうなっている理由として考えられるのは、有馬記念がスタミナ勝負になりやすいからではないかと思います。スタミナ勝負はバテた馬が途中で脱落していくような形になるため、紛れることが少ないのです。荒れる時というのは、直線でごちゃついて能力を出しきれなかったりする場合が多いのですが、有馬記念ではそれが少ないのです。

何にしても、有馬記念は中山だから~と無理に穴を狙う必要はないでしょう。素直に人気になるような実力馬を評価してよさそうです。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 9 22
2枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 43 54
3枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 41 81
4枠 2- 0- 2-16/20 10.0% 10.0% 20.0% 129 60
5枠 2- 2- 2-14/20 10.0% 20.0% 30.0% 23 56
6枠 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 13 29
7枠 1- 1- 3-15/20 5.0% 10.0% 25.0% 13 69
8枠 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0 18

有馬記念は内枠有利というより外枠不利でしょう。

過去10年のデータを見ると、どの枠順にも満遍なく勝ち星が散らばっている印象ですが、唯一勝っていないのが8枠です。8枠は勝率はもちろん、複勝率でも僅か5%しかなく、過去10年では1頭しか馬券絡みできていません。

こういう話しをすると8枠に人気になるような馬が少なかっただけでは?という人もいるので、8枠について詳細に見ておくと、2015年のゴールドシップ。2014年のジャスタウェイや2013年のトーセンジョーダン、そして去年のタイトルホルダーなど、人気になった馬も8枠では、アッサリ馬券圏外に沈んでいました。

やはり小回りの中山では、外々を回される可能性の高い8枠は厳しいということでしょう。人気データで言ったように、ある程度、実力通りに決まりますが、あまりにも外すぎるとどうでしょうか。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 0- 1- 9/ 11 9.1% 9.1% 18.2%
先行 4- 2- 2- 27/ 35 11.4% 17.1% 22.9%
中団 3- 6- 4- 48/ 61 4.9% 14.8% 21.3%
後方 0- 1- 2- 45/ 48 0.0% 2.1% 6.3%
マクリ 2- 1- 1- 1/ 5 40.0% 60.0% 80.0%

有馬記念は、4コーナーではある程度の位置にいる必要があるでしょう。

逃げ、先行、中団、後方の基本的な脚質の中で、最も勝率が高いのが先行。次が逃げという感じで、前に行ける馬ほど勝ちきる可能性が高くなっています。

中団からの差しも決まらないことはないですが、後ろからの馬ならマクリ。最初は後ろでも、4コーナーである程度の位置まで押し上げていけるような馬が、やはり好走率が高いです。

先程の枠順データもそうでしたが、有馬記念はまず能力ですが、小回りのレースらしくイン前という基本も重要です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、有馬記念は、

・割りと順当な決着が多い
・8枠はかなり厳しく外枠不利
・小回りらしく4コーナーでは前にいたい

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の有馬記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
負0.1~0.2 2- 1- 1- 14/ 18 11.1% 16.7% 22.2%
負0.3~0.5 1- 3- 1- 18/ 23 4.3% 17.4% 21.7%
負0.6~0.9 1- 1- 3- 21/ 26 3.8% 7.7% 19.2%
負1.0~1.9 0- 0- 1- 34/ 35 0.0% 0.0% 2.9%
負2.0~2.9 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%

前走国内のレースで1.0秒以上負けている馬は過去10年で勝っていません。

冒頭から何度も言っているように、有馬記念は割りと能力通りに決まりやすいです。凱旋門賞とかなら何秒負けていようが関係ないですが、国内で1.0秒も負けている馬は、ここでは能力的にどうでしょうか。

前走着順

前走人気(前走G2以下) 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1%
前走2人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
前走3人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%
前走4人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
前走5人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%

前走G2以下で1番人気以外だった馬は、過去10年で勝っていません。

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
G3 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0%
G2 1- 2- 0- 25/ 28 3.6% 10.7% 10.7%
G1 7- 7- 8- 89/111 6.3% 12.6% 19.8%

これも先程と同じようなことです。このレースは基本的に前走G1を走っていたような強い馬が良いのですが、例外があるとすれば、G1でも通用する馬がG2以下を走っていた場合。つまりG2以下では抜けていると判断され、1番人気になっていたような馬たちです。

基本的には前走G1組からで良いと思いますが、G2以下から狙うなら1番人気に支持されてシッカリ勝ち負けしているような馬でしょう。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 5- 5- 5- 67/ 82 6.1% 12.2% 18.3%
1/2頭外 3- 4- 3- 59/ 69 4.3% 10.1% 14.5%

前走半分より半分で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬と比べて、すべてにおいて上の成績となっています。

脚質データのところで言ったように、有馬記念は小回りコースらしく、ある程度前に行ける馬が有利です。それなら前走でも前に行く競馬をしている馬が当然有利となります。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

ここは前走でもある程度の位置を取っているような馬に要注目でしょう。

これまで3つのデータをクリアして残っているのはジャスティンパレス、タイトルホルダー、ディープボンドの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、血統のデータではないかと思います。

血統

血統 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
父もしくは母父サンデー系 7- 9- 7-110/133 5.3% 12.0% 17.3% 19 48
父、母父ともに非サンデー 3- 1- 3- 20/ 27 11.1% 14.8% 25.9% 105 52

父、母父ともに非サンデー系という馬が、サンデーの血が近い馬に比べて、勝率から複勝率まで圧倒しており、単勝回収率に至っては天と地ほどの差があります。

これまで有馬記念はスタミナ勝負になりやすい、ある程度の位置取りが必要という話しをしてきましたが、これはスピード勝負になりやすく末脚が重要なダービーとは真逆です。有馬記念は日本で主流的な要素とは逆のことが問われるのです。

その結果、日本で最も主流的なサンデーサイレンスの血が近い馬はイマイチな成績となっており、普段のレースで苦戦しているような非サンデー系の激走が目立つという感じでしょう。

前走0.9秒差以内、前走3番人気以内、前走半分より前で競馬をしていた、そして父、母父ともに非サンデー系という、3つのデータを同時にクリアした時。勝率20.0%、複勝率60.0%。回収率は100%を大きく超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはタイトルホルダーしかいません。

まとめ

というわけで、今年の有馬記念にピッタリの馬は、タイトルホルダーではないかと思います。

この馬の強さなどに関しては言うまでもないでしょう。宝塚記念や天皇賞春を見れば、今の日本競馬界でもスタミナだけならトップと言って間違いありません。この馬に関して、もうひとつ良いデータを上げておくと、同年に宝塚記念を勝った馬はここでも高い好走率に誇っています。

宝塚記念ウィナーがここに出走してきた場合、複勝率は50%を超えてきます。さらに宝塚記念でも単勝6倍以下。フロックでも何でもなく、人気を背負ってシッカリ宝塚記念を勝ちきった馬に絞った場合、複勝率は100%となっています。

宝塚記念と有馬記念は同じグランプリとして一括りにされることも多いのですが、一括りにされるだけあって問われる適性なんかがかなり似ているのです。グランプリホースとして宝塚記念と有馬記念だけ強いみたいな馬もいるほどです。

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
凱旋門G1 1- 1- 2- 3/ 7 14.3% 28.6% 57.1%

凱旋門賞帰りについても、近年はあまり問題にはならなくなってきていますし、タイトルホルダーはデータ面からは信頼できる1頭ではないかと思いますね。