【エリザベス女王杯2022】追い切り評価《調教推奨馬はアノ馬たち》

追い切り

皆さんこんにちは、アギョウです!

今回はエリザベス女王杯の追い切り診断となります。

それでは早速デアリングタクトから見ていきましょう。

デアリングタクト【A】

1週前にCWで終い11秒台前半をマーク。併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。最終追い切りこそ坂路で軽めにやる程度でしたが、1週前まででシッカリ仕上がっているでしょう。仕上がりとしては復帰してから徐々に良くなっているかなという感じです。

ただ全盛期と比べると、やはり見劣る印象です。怪我をする前は最終追い切りは軽くても1週前、2週前とCWで厳しい調教をしていましたが、今はやっても1週前にCWで速い時計を一本だけという感じで、坂路中心に軽めの調教になっている感じは否めません。脚元の不安があるため、全盛期ほどキッチリ仕上げることができないのではないかと思います。

今回は復帰してからの中では一番。3冠を達成した時などよりは下という状態で、どこまでやれるかでしょう。

スタニングローズ【A】

この馬を管理する高野厩舎は、坂路で終い重点の調教ばかりをするため、坂路のラスト1ハロンでどれだけ加速できたかが、状態的な一つの指標になります。

実際に、この馬の戦績を振り返っても、フラワーカップの時が強めに追って0.8秒の加速。オークスは馬なりで1.3秒の加速で、一気にパフォーマンスを上げました。前々走の紫苑ステークスは一杯に追って0.9秒の加速でしたが、秋華賞は馬なりで0.9秒の加速になると、やはりパフォーマンスを上げました。

そして、今回は馬なりで1.0秒の加速ということで、ほぼ前走同様といったところでしょう。前走から大幅な上積みはないですが、しっかり好調キープです。間隔が詰まっての反動も、調教では見られません。

今回は秋華賞と同じくらい走って何着になるかという感じです。このメンバーでの力関係が鍵になりそうです。

ナミュール【B】

この馬もスタニングローズと同じ高野厩舎の馬です。唯一、大きく崩れた桜花賞の時は最終追い切りで0.3秒の加速しか出来ず、1週前に至っては失速するような有様でした。それ以外のレースでは少なくても0.5秒以上の加速は出来ており、この馬も坂路のラスト1ハロンでどれだけ加速できたが、状態的な指標になっています。

今回は最終追い切りで1.1秒の加速を見せるなど、桜花賞のようなことはありません。間隔が詰まっても問題なく走れる状態にありそうです。ただ、流石に叩き2走目の上積みまではなさそうです。加速幅の感じから、仕上がりはオークスと同じくらいかなというところでしょう。

勝つかまでは分かりませんが、ここも大崩れない走りには期待できそうな状態です。

アカイイト【B】

前走は休み明けにも関わらず、馬なりで中心で全く速い時計を出していませんでしたが、今回の最終追い切りでは一杯に追って坂路51.0秒が出してきました。前走からの上積みがあって良い仕上がりです。

ただ、去年は同じローテーションでも1週前に強め、最終は一杯に追うハードな調教が出来ていましたが、今年の1週前は馬なりでサラッとやる感じでした。昨年ほど良い状態にはないのかなという感じです。ここは前走よりは明らかに上。去年よりは下という状態になりそうです。

アンドヴァラナウト【B】

1週前に終い11秒台前半が出ました。CWで終い11秒台前半が出るのは阪神牝馬ステークス以来となります。前走は長距離輸送もあるということで、馬なり中心でメンタル重視の仕上げという感じでしたが、今回はしっかり攻めて身体を作ってきています。今回は阪神牝馬ステークスぐらいは走れる状態でしょう。

イズジョーノキセキ【A】

この馬は元々あまり調教では動かないタイプで、一杯に追っても、あまり速い時計が出ないタイプでした。それが一杯に追わずとも、速い時計が出るようになった2走前からパフォーマンスを一気に上げました。今回の1週前も楽々と併せ馬に先着する動きを披露し、今の充実ぶりを伺わせます。本格化してきていると思います。前走以上とは言わないですが、ここも前走ぐらいは問題なく走れそうな状態です。しっかり好調キープでしょう。

ウインキートス【B】

これまでは南Wを中心とした調教でしたが、この中間はポリトラック中心に変えてきました。これがどう出るかといったところですが、動き自体は併せ馬を大きく突き放す動きは出来ていました。個人的にポリトラックに替わるのはどうかと思いますが、状態自体は悪くはなさそうです。

ウインマイティー【B】

この馬はポリトラックで終い10秒台を連発したマーメイドステークスで復活を果たし、前走もポリトラックとはいえ6ハロン75秒を切る、かなり速い時計を出していました。それが今回はそこまで全体、終いともにそこまで速い時計が出ていません。間隔が詰まっているので仕方ないところもありますが、流石に前走以上まではどうでしょうか。叩き2走目でも前走同様までではないかと思います。

ウインマリリン【S】

早めに栗東に入って、今回の最終追い切りは栗東で行いました。宝塚記念の時も最終追い切りは栗東でやったのですが、その時とは動きが違います。宝塚記念の時は終い11.6秒、今回は終い11.0秒で時計も速くなっており、仕上がりは近走の中でも一番良いのではないかと思います。エリザベス女王杯は過去2回走って、どちらも駄目でしたが、その時とは明らかに状態が違います。この馬は骨瘤というパンサラッサも苦しめた病気を抱えながら走ってきたのですが、今回は骨瘤の心配は全く必要ないでしょう。早めに栗東に入っているのも良いと思いますし、G1へ向けて仕上がりは万全です。

クリノプレミアム【B】

元々あまり速い時計を出すタイプではないので、判断に難しいところのある馬ですが、この馬が勝った中山牝馬ステークス、京成杯オータムハンデの時などは、最終追い切りで併せ馬をしていました。それが今回は併せ馬をしていません。併せ馬をしてない時は、前走やヴィクトリアマイルなど大崩れすることもなく多いだけに、これはどうでしょうか。決して悪い状態ではないと思いますが、状態は可もなく不可もなくといったところでしょう。

ジェラルディーナ【A】

案外な結果になった京都記念や阪神牝馬ステークスの時は中間に併せ馬を一度もしていませんでした。好走が続いている近3走は入念に併せ馬をしています。この馬は併せ馬もできないほど気性的に難しいところがあったのですが、それが改善したと思われる近走は、レースでも安定した走りができるようになっています。今回も最終追い切りで併せ馬を行って、しっかり先着できており、ここ最近の状態をしっかりキープしているでしょう。好調キープです。

テルツェット【B】

最終追い切りで併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。最終、1週前と入念に併せ馬をやっているのも良いかなという感じで、動きや状態自体は悪くないと思います。ただ、この馬は北海道での調教など、軽め調教の時に好走が集まっている傾向もあり、そこが少し引っかかるところです。

ピンハイ【A】

中間に速い時計が全くなく、坂路で地味な時計ばかりになっていますが、この馬は元々こんなものです。桜花賞やオークスの時も、調教はこんな感じでも、レースに行けば普通に走っていました。今回も遅い時計でも動き自体は悪くないと思いますし、今回もレースに行けば、何の問題もなく走ってくるでしょう。この馬の能力自体はしっかり出せるはずです。

ホウオウエミーズ【B】

1週前に併せ馬を大きく突き放す動きを披露し、最終追い切りも手を緩めることなく併せ馬を行いました。間隔が詰まっても大きなデキ落ちはないでしょう。前走からの上積みまではどうかと思いますが、今回も前走ぐらいは走れそうな状態です。

ライラック【A】

この馬は気性的に難しく、これまではあまり時計の出さない、メンタル重視の調教をしていましたが、今回は終い11秒台を連発。時計を出してシッカリ身体を作ってきています。これが吉と出るか凶と出るか次第になると思いますが、しっかり仕上げてきた点は高評価できます。輸送さえクリアできればチャンスがあるかもしれません。

ルビーカサブランカ【B】

元々あまり調教で動くタイプではないですが、この中間の併せ馬はすべてで遅れていました。時計自体はしっかり出ているため、あまり問題にはならないかもしれないですが、個人的には少し引っかかるところです。ここに来て、状態がグッと良くなったという感じはなく、ここはあくまで近走同様でどこまでやれるかでしょう。

ローザノワール【B】

間隔が詰まっての出走ですが、この中間も一杯に追われ、この馬としては速い時計が出ています。仕上がりは近走同様。この馬に関してはスムーズに逃げられるかどうか次第なところでもすが、上手く逃げられれば2走前や3走前ぐらいは走れていい状態です。

マジカルラグーン【×】

マジカルラグーンに関しては海外にいた時との比較ができないため、調教評価はナシとさせてもらいます。パッと動きを見た感じは、いかにもヨーロッパの馬という印象で、日本だとパワーが武器になるのは間違いないかなという感じです。

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