はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は天皇賞秋が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 3- 1- 1/ 10 | 50.0% | 80.0% | 90.0% |
2番人気 | 1- 2- 3- 4/ 10 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
3番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
天皇賞秋はG1の中でも、特に堅い傾向にあります。
1番人気が勝率50%、複勝率90%。それ以外の人気どころも高めの水準になっており、あまり人気薄からの好走はありません。比較的堅い傾向にあるG1の中でも、天皇賞秋は特に堅い決着が多いレースかなと思います。
今の日本競馬は2000メートル前後に強い馬が多いこともあって、天皇賞秋はG1の中のG1。その時のオールスターのようなレースになることが多くなりました。今の競馬界を引っ張るような有力馬たちによるハイレベルなレースとなり、人気薄が付け入る隙は中々ないわけです。
G1の中のG1である天皇賞秋は、順当な決着になりやすいです。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 3- 0-13/17 | 5.9% | 23.5% | 23.5% |
2枠 | 1- 1- 0-16/18 | 5.6% | 11.1% | 11.1% |
3枠 | 1- 0- 3-14/18 | 5.6% | 5.6% | 22.2% |
4枠 | 4- 0- 1-14/19 | 21.1% | 21.1% | 26.3% |
5枠 | 1- 3- 1-15/20 | 5.0% | 20.0% | 25.0% |
6枠 | 1- 1- 1-16/19 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
7枠 | 1- 2- 2-19/24 | 4.2% | 12.5% | 20.8% |
8枠 | 0- 0- 2-23/25 | 0.0% | 0.0% | 8.0% |
東京芝2000メートルにしては、外枠の馬も健闘しています。
勝率こそ4枠が抜けていますが、複勝率で見れば内と外にそんなに大きな差はなく、8枠が厳しいかなくらいのものです。
東京芝2000といえば、スタートしてすぐにコーナーがあるため、内枠有利と言われていますが、実際にはそこまで内枠有利ではないようです。大外枠はどうかと思いますが、6枠や7枠ぐらいなら特に気にしなくてもいいでしょう。
先程、人気データで言ったように天皇賞秋はG1の中のG1です。スタートして多少の不利があろうとも、競馬界を代表するような強い馬は順当に来てしまうのです。逆に能力的にイマイチな馬は内枠を引いてからと言って、なんとかなるようなものではありません。
同じくらいの能力の馬がいれば内枠の方が良いと思いますが、あくまで能力ありきだということには注意しなければなりません。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 2- 8/ 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
先行 | 4- 5- 2- 27/ 38 | 10.5% | 23.7% | 28.9% |
中団 | 6- 4- 3- 54/ 67 | 9.0% | 14.9% | 19.4% |
後方 | 0- 1- 3- 40/ 44 | 0.0% | 2.3% | 9.1% |
東京競馬場らしく、末脚勝負の一戦です。
脚質のデータを見るだけでは先行・中団の真ん中辺りから競馬をする馬が良いな程度しか分かりませんが、上がりのデータを見れば一目瞭然です。
上がり
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 4- 5- 2- 3/ 14 | 28.6% | 64.3% | 78.6% |
3F 2位 | 2- 1- 2- 3/ 8 | 25.0% | 37.5% | 62.5% |
3F 3位 | 2- 1- 0- 5/ 8 | 25.0% | 37.5% | 37.5% |
3F ~5位 | 1- 0- 2- 19/ 22 | 4.5% | 4.5% | 13.6% |
3F 6位~ | 1- 3- 4-100/108 | 0.9% | 3.7% | 7.4% |
上がり1位の馬が連対率64.3%、複勝率は78.6%。上がり2位も複勝率62.5%ということで、速い末脚さえ使えば高い確率で馬券絡みしています。逆に上がり6以下になると好走率はかなり低くなっています。
天皇賞秋は。どの馬が最後の直線で良い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。
じゃあ、どの馬が速い末脚を使えそうかというのは、この後で話していきますので、最後までお付き合いください。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、天皇賞秋は、
・G1の中のG1で堅い決着になりやすい
・東京2000にしては外枠でも問題ない
・東京競馬場らしく末脚勝負
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の天皇賞秋にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走クラス
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
G3 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G2 | 6- 3- 6- 90/105 | 5.7% | 8.6% | 14.3% |
G1 | 4- 7- 4- 24/ 39 | 10.3% | 28.2% | 38.5% |
前走G3以下の馬は、過去10年で馬券圏内すらありません。
最初の方で言ったように、天皇賞秋はG1の中のG1です。前走G3を走っているような馬では能力的に厳しいのでしょう。前走G1やG2などハイレベルなところで戦ってきた馬を素直に評価すべきです。
前走人気、前走着順
前走3人以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走4着 | 0- 0- 0- 12/ 12 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走5着 | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
前走6~9着 | 0- 2- 0- 26/ 28 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
前走10着~ | 0- 0- 0- 22/ 22 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走3番人気以下で、4着以下だった馬は過去10年で勝っていません。
前走が仮に馬券圏外になっていたとしても、上位人気に支持されていれば叩き台だったなどで言い訳が効きますが、前走大した人気もなくアッサリ負けたような馬は、単純に能力的に足りなかった可能性が高いです。
前走で上位着順にまとめていた勢いか、上位人気に支持される実績は間違いなく必要でしょう。
前走場所
前走場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
海外 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走海外だった馬は、過去10年で馬券絡みしてません。
前走海外だった馬は2016年のエイシンヒカリや2014年のエピファネイアを始めとして、ソコソコ人気を集めて、アッサリ馬券圏外に終わっています。
前走海外を走った馬は実績的には十分なのですが、やはり海外帰り初戦ということもあって、状態的に整わないのでしょう。奇をてらう必要はなく、普通に日本で強い競馬をした馬から勝負するのが良いのではないかと思います。
前走上がり
前走3着以内 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 6- 2- 2-18/28 | 21.4% | 28.6% | 35.7% |
3F 2位 | 1- 0- 0-12/13 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
3F 3位 | 1- 0- 2- 3/ 6 | 16.7% | 16.7% | 50.0% |
3F ~5位 | 0- 4- 0- 8/12 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
3F 6位~ | 0- 0- 4-13/17 | 0.0% | 0.0% | 23.5% |
前走3着以内だったけど、上がり4位以下だった馬は過去10年で勝っていません。
言葉にすると難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば、良い末脚を使えない逃げ先行馬は良くないよということです。前走G1やG2で馬券絡みしていることはシッカリ能力は出し切れているはずですが、それにも関わらず上がりを使えていないということは、粘り込む競馬を武器にしている馬ということになります。
好走パターンが粘り込みではなく、良い末脚を使って好走してきたような馬が狙い目です。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはイクイノックス、ダノンベルーガの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータだと思います。
キャリア
3歳で馬券になった馬は、必ずダービーでの連対経験がありました。
過去に3歳ながら好走した馬を振り返ってみると、エフフォーリア、イスラボニータ、フェノーメノの3頭はいずれもダービーで連対しており、世代でも上位だぞというところを見せていました。
逆にダービーで連対出来ていない3歳馬は、過去10年で馬券にすらなっていません。サートゥルナーリアなんかはダービーで連対できていませんでしたが、ここで2番人気になりアッサリ馬券圏外でした。
天皇賞秋において3歳馬の好走を分けているのは同じ東京競馬場のダービーで連対出来ているかどうかでしょう。
先程、名前を上げた2頭のうちダービーで連対経験があったのはイクイノックスしかいません。
まとめ
というわけで、今年の天皇賞秋にピッタリの馬は、イクイノックスではないかと思います。
この馬は皐月賞、ダービーと連続好走。世代での能力上位は間違いありません。今年の3歳牡馬は新潟記念でフェーングロッテンが好走するなど、レベルが高いのかなと見ています。その中でも上位となれば、ここでいきなり通用してもおかしくないでしょう。また世代レベルも関係なしにダービーで連対した3歳馬が出てきた場合は、複勝率100%ということで、かなり信頼できます。上位人気は間違いないですが、無難に上位争いかなと見ています。