【菊花賞2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は菊花賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 8- 1- 2- 7/ 18 44.4% 50.0% 61.1%
2番人気 1- 4- 2- 11/ 18 5.6% 27.8% 38.9%
3番人気 3- 1- 3- 11/ 18 16.7% 22.2% 38.9%
4番人気 0- 2- 2- 14/ 18 0.0% 11.1% 22.2%
5番人気 2- 4- 1- 11/ 18 11.1% 33.3% 38.9%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 7- 1- 1- 4/ 13 53.8% 61.5% 69.2%
2番人気 1- 3- 1- 8/ 13 7.7% 30.8% 38.5%
3番人気 3- 2- 3- 5/ 13 23.1% 38.5% 61.5%
4番人気 2- 2- 1- 8/ 13 15.4% 30.8% 38.5%
5番人気 0- 3- 3- 7/ 13 0.0% 23.1% 46.2%

阪神芝3000は、京都芝3000メートルに比べて堅い傾向があります。

1番人気は同じくらいの数値になっていますが、3番人気から5番人気の複勝率は、阪神の方が明らかに上です。阪神で行われる今年は例年よりも人気馬同士の決着になる可能性が高いのではないかと思います。

阪神芝3000は急坂を伴う長距離戦ということもあって、誤魔化しが効きません。スタミナのない馬。能力のない馬は途中で振い落される形になり、最後まで残っているのは人気になる能力の高い馬たちということでしょう。

菊花賞は、京都の時も順当に決まりやすかったのですが、阪神で行わる今年はより一層、堅い決着になるのではないかと思います。

枠順

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 9- 5- 8- 93/115 7.8% 12.2% 19.1% 55 52
5~8枠 9- 13- 10-121/153 5.9% 14.4% 20.9% 61 75
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 4- 4- 9- 41/ 58 6.9% 13.8% 29.3% 48 115
5~8枠 9- 9- 4- 68/ 90 10.0% 20.0% 24.4% 35 60

阪神芝3000は、やや内枠有利ではないかと思います。

勝率や連対率で見ると、阪神芝3000の内枠は大したことないですが、複勝率は高く、回収率も100%を超えています。3着以内に来る確立が高いだけでなく、阪神芝3000では内枠から穴馬が良く来ていることが分かります。

先程の人気データでも言ったように、急坂の有無により阪神は京都よりもスタミナが必要になります。外々を回って、無駄なスタミナを消費するのが阪神では致命的となるのです。

阪神で行われる菊花賞は、あくまで能力最重要の一戦ですが、枠は内であるに越したことはないでしょう。

脚質

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 3- 1- 3- 14/ 21 14.3% 19.0% 33.3%
先行 7- 11- 7- 43/ 68 10.3% 26.5% 36.8%
中団 6- 5- 5- 86/102 5.9% 10.8% 15.7%
後方 0- 1- 3- 67/ 71 0.0% 1.4% 5.6%
マクリ 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 1- 3- 8/ 13 7.7% 15.4% 38.5%
先行 6- 5- 5- 32/ 48 12.5% 22.9% 33.3%
中団 1- 5- 1- 29/ 36 2.8% 16.7% 19.4%
後方 0- 1- 4- 40/ 45 0.0% 2.2% 11.1%
マクリ 5- 1- 0- 0/ 6 83.3% 100.0% 100.0%

阪神芝3000は京都芝3000と比べると、差し追い込みの複勝率。マクリの成功率が高くなっています。

阪神で行われた去年のこのレースも、1着こそ逃げたタイトルホルダーでしたが、2着~5着までは中団から差してきた馬が上位独占。タイトルホルダーが別格と考えれば、差し馬有利に進んだレースでした。

これまで何度も言っているように、阪神の長距離戦はスタミナがかなり必要になってくるため、序盤は後ろの方でスタミナ温存するような馬が恵まれやすいのでしょう。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、阪神で行われる菊花賞は、

・京都の時より人気決着になりやすい
・スタミナ温存しやすい内枠有利
・長距離戦にしては差しが決まりやすい

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の菊花賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 6- 2- 6- 42/ 56 10.7% 14.3% 25.0%
前走2着 2- 5- 2- 16/ 25 8.0% 28.0% 36.0%
前走3着 3- 4- 0- 20/ 27 11.1% 25.9% 25.9%
前走4着 2- 2- 2- 13/ 19 10.5% 21.1% 31.6%
前走5着 1- 0- 2- 18/ 21 4.8% 4.8% 14.3%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 3- 3- 3- 20/ 29 10.3% 20.7% 31.0%
前走2着 3- 1- 1- 6/ 11 27.3% 36.4% 45.5%
前走3着 1- 2- 2- 4/ 9 11.1% 33.3% 55.6%
前走4着 0- 1- 1- 9/ 11 0.0% 9.1% 18.2%
前走5着 1- 1- 0- 13/ 15 6.7% 13.3% 13.3%

前走4着以下の馬は、阪神芝3000だと好走率がかなり低くなっています。

これまで何度か言ってるように、阪神の長距離はスタミナのない馬。能力の低い馬は途中で脱落していくような舞台です。そんな舞台を前走4着以下になるような馬では、好走が難しいのではないかと思います。前走4着以下は能力的にどうでしょうか。

前走クラス

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同クラス 15- 11- 11-155/192 7.8% 13.5% 19.3%
今走昇級戦 3- 7- 7- 58/ 75 4.0% 13.3% 22.7%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同クラス 12- 11- 11- 90/124 9.7% 18.5% 27.4%
今走昇級戦 0- 2- 2- 17/ 21 0.0% 9.5% 19.0%

今回、昇級戦となる馬も阪神芝3000では苦戦を強いられています。過去10年では昇級戦で勝った馬は1頭もいないような有様です。

これも先程と同じようなことです。前走まで条件戦などレベルの低いところで戦っていた馬が、勢いだけで誤魔化せるような舞台ではないのです。文字通り、本当に強い馬が来やすい舞台ですから、ここは重賞などで上位争いしてきた馬は、素直に評価するべきです。

前走初角位置

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 11- 12- 12-104/139 7.9% 16.5% 25.2%
1/2頭外 7- 6- 6-110/129 5.4% 10.1% 14.7%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 4- 7- 9- 53/ 73 5.5% 15.1% 27.4%
1/2頭外 9- 6- 4- 54/ 73 12.3% 20.5% 26.0%

前走半分より後ろで競馬をした馬が、半分より前で競馬をした馬に、2倍近い勝率の差をつけています。

京都だと現代競馬らしく前有利。前走でも前に行く競馬をした馬が有利なのですが、阪神ではそれと逆のことが行っています。現代競馬は珍しい傾向です。

これは脚質データのところで言った差し追い込み有利というのが、前走初角位置のデータにも出ているのでしょう。前走後ろの競馬だった馬は、単純に今回も後ろから競馬をする可能性が高いですからね。

ここでは前走で差す競馬をして、今回も後ろから競馬をしそうな馬に要注目です。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはボルドグフーシュ、ヤマニンゼストの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータだと思います。

生産者

京都芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系生産 5- 11- 11- 87/114 4.4% 14.0% 23.7%
その他生産 13- 7- 7-127/154 8.4% 13.0% 17.5%
阪神芝3000 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系生産 6- 12- 6- 50/ 74 8.1% 24.3% 32.4%
その他生産 7- 1- 7- 59/ 74 9.5% 10.8% 20.3%

阪神芝3000は比較的、社台系生産馬が来やすい傾向にあります。

京都のデータと比べれば一目瞭然です。京都では社台系とその他の牧場で、同じような連対率になっていますが、阪神に変わると2倍近い差がついています。

これも何度も言ってますが阪神の長距離戦は、他の長距離戦と比べて差しが決まりやすい傾向があります。末脚勝負なら天下の社台系生産馬です。ダービーなどを勝つために鍛えられてきた末脚が、ここでも活きるのです。

去年こそタイトルホルダーが非社台系で勝ちましたが、2~4着までは社台系生産馬で上位を占めており、やはり末脚なら社台系というところを見せていました。

今年も社台系の生産馬に要注目ではないかと思います。

先程、名前を上げた2頭のうち社台系の生産馬はボルドグフーシュしかいません。

まとめ

というわけで、今年の菊花賞にピッタリの馬は、ボルドグフーシュではないかと思います。

この馬は追い込み一辺倒の競馬ですが、その中でも常に上がり最速をマークし上位争いを続けています。前走の神戸新聞杯でも内側を走った馬が恵まれた中、この馬は大外から良い脚で伸びてきていました。末脚だけなら、このメンバーに入っても上位のものがあるでしょう。セントライト記念で勝ち負けした先行馬たちが人気を集めそうですが、馬券圏内という意味でなら、この馬にも十分チャンスがあるでしょう。