皆さんこんにちは。アギョウです!
今回は札幌記念の追い切り診断となります。
それでは早速ソダシから見ていきましょう。
ソダシ【S】
約1ヶ月前から乗り込みを開始し、この中間は7本の追い切りを消化しました。勝った去年は6本の追い切りで、今年は去年以上に入念な乗り込みです。
動きも先行する併せ馬に、楽々と追いついて最後は流す余裕があったほどです。ここへ向けて仕上げは万全に近いものがあると思います。
この馬は、今回のように豊富な乗り込み。ハード調教をする馬ということもあってか、3歳以降は中10週以上の間隔が空いているか、間隔が詰まっているかで好走を分けているような節があります。実際に中10週以上のヴィクトリアマイル、フェブラリーステークス、去年の札幌記念、桜花賞はすべて勝っており、逆に中10週未満のオークス、秋華賞、チャンピオンズカップは全敗です。
間隔が詰まっているのにハードな調教をするため、オーバーワーク気味になり能力を出せずに終わることが多いのです。逆に、休み明けの場面ではハードな調教が良い方に出るのでしょう。
今回は中10週以上の間隔が空いている上に、去年のような豊富な乗り込みをこなしており、これはいきなりから能力全開となる可能性が高いです。
ジャックドール【A】
この馬も約1ヶ月前から乗り込みを開始し、しっかり仕上げてきたなと思います。1週前には併せ馬を大きく突き放す動きも出来ており、状態面も良さそうです。
ただ、終い10秒台も珍しくなかった去年の冬。白富士ステークス、金鯱賞、大阪杯と比べると、少し動きが物足りないかなという感じもあります。ウェルカムステークスまでは、そんなに調教で走る馬ではなかったですが、今回はそちらの方に近いイメージです。
その時でも結果が出ているので、あまり関係ないのかもしれないですが、もしかしたら寒いの冬の方が得意な可能性もあります。500キロを超える大型馬だけに、暑い夏はあまり得意ではないかもしれません。
決して悪くない状態で、ウェルカムステークスぐらいの走りはできる状態だと思いますが、前走なんかと比べると少し落ちる感じがします。
パンサラッサ【B】
この馬は中間3本のみの追い切り。同じような間隔だった中山記念は追い切り5本でした。
他の有力馬と比べると少し急仕上げ気味な感じは否めません。動きもステイフーリッシュを置き去りにした前走や、坂路50秒台を連発した中山記念と比べると物足りません。この馬の目標がどこにあるかは分かりませんが、ここは一度使ってからになりそうです。
アイスバブル【B】
函館記念からの参戦で、中4週と間隔が詰まっていますが、札幌のダートで入念な調整をしています。前走から大幅に変わった感じはしませんが、一連の状態はキープしていそうです。今のこの馬の能力は出せそうな状態です。
アラタ【S】
この馬も函館記念からの参戦ですが、この中間はなんと7本の追い切りをこなしています。間隔を考えると、かなり多い乗り込み量です。1週前に函館ウッドで66.5秒という時計もマークしており、これは前走との比較で約3秒ほど速いものになっています。一気に調教を強めてきました。前走は案外な結果に終わっていますが、ここまでの調教強化なら一変があってもおかしくありません。ここを目標にメイチの仕上げでしょう。
アンティシペイト【C】
今回は最終、日曜日、1週前と併せ馬をこなしてきました。これは最近だとダイヤモンドステークスやAJCC、アルゼンチン共和国杯など、この馬が良くない時にしていた調教パターンです。好走が続いている近走は最終、1週前だけ併せ馬するオーソドックスな調教でした。今回の最終追い切りを見ると、やや加速にモタついている印象で、動きが重い感じがあり、日曜にも併せ馬をするのは仕上がってないからこそ、併せ馬をしている可能性が高いです。前走や前々走のような状態にない可能性が高いと見ています。
ウインマリリン【B】
エリザベス女王杯の時は、併せ馬に遅れるなど明らかにおかしい感じがありましたが、近2走はそんなこともなく、終い11秒台前半を連発するなど、よく調教では動いていました。今回も引き続き、調教ではよく動いており、一時の不調からは抜け出しているように見えます。前走や前々走でイマイチ結果が出ていないのは気がかりですが、前走ぐらいの状態にはありそうです。
グローリーヴェイズ【B】
約1ヶ月前から乗り込みを開始し、この中間は併せ馬に一度も遅れることはありませんでした。乗り込み量、動きともに悪くありません。ここに来てグッと良くなった感じまではありませんが、能力自体は出せそうな仕上がりです。海外帰りの影響はそこまでないかなと見ています。
ケイデンスコール【B】
この馬が本当に良かった頃は、ラスト1ハロンで一気に加速するような追い切りが出来ていましたが、今回やここ最近は、どちらかというと全体重視の調教になっています。本当に良かった頃の状態にはなさそうで、ここは、あくまで近走同様までだと思います。
サトノクロ二クル【B】
この馬も函館記念からの参戦ですが、調教本数も大きく減らすことはなく、引き続き負荷をかけた調教が出来ています。前走から良くなったとかまではありませんが、悪くなかった感じもしません。状態は平行線でしょう。
ハヤヤッコ【A】
ダートを走っていた頃は、併せ馬で遅れるのも珍しくなかったですが、今回はいずれの併せ馬でも先着できています。最終追い切りも前走以上の水準で走れており、しっかり好調キープでしょう。勝った勢いそのままという感じです。
マカヒキ【S】
ここ最近は加齢の影響もあってか、調教であまり動かなくなっていましたが、この中間は終い11.2秒。ユーキャンスマイルと坂路で互角の動きをするなど、久しぶりに動いていた印象です。流石に全盛期とまではいきませんが、今のこの馬としてはかなり仕上がっている印象を受けます。能力的に足りるかは分かりませんが、今の能力は出し切ってくれるのではないかと思います。
ユーバーレーベン【C】
最終追い切りは、ムチを使っての一杯調教で、なんとか併せ馬に先着したという感じでした。動きもムチを入れた瞬間に、ややヨレるシーンを見せるなど、やや物足りなさを感じます。完調手前で、ここを一度使ってからになるのではないかと思います。
ユニコーンライオン【A】
前走は長期休養明けということもあって、終いに失速してばかりになるなど、完調手前という感じでしたが、今回はそんなことはありません。1週前にパンサラッサに併せ馬で遅れていましたが、最終追い切りでは難なく先着し、後ろを見る余裕があったほどです。叩き2走目の上積みは間違いないでしょう。休む前と比較しても、だいぶ戻ってきた印象があります。ここで一気の巻き返しがあっても何ら不思議はありません。
レッドガラン【C】
前走や中山金杯。重賞で勝った時はCWでテンから飛ばして、終いも11秒台前半でまとめる、ハードな調教をしていました。それが今回は北海道での調整ということもあって、だいぶ負荷が軽くなっています。ハードな調教の時に良い結果が出ているだけに、これはどうでしょうか。個人的には栗東に戻ってきてからではないかと見ています。
フィオリキアリ【S】
この馬は栗東にいた時は、あまり目立った動きをする馬でなかったのですが、2走前の五稜郭ステークスの時に併せ馬で大きく先着するなど、北海道ではかなり良い動きを見せています。北海道が合うタイプなのでしょう。今回も間隔が詰まっての出走ですが、五稜郭ステークスと変わりない動きが出来ていました。流石に能力的に厳しいような気もしますが、この馬の持てる能力を最大限出せる状態です。