皆さんこんにちは。アギョウです!
今回はマーメイドステークスの追い切り診断となります。
それでは早速ソフトフルートから見ていきましょう。
ソフトフルート【B】
今回の最終追い切りではラスト3ハロン37秒を切る時計をマークしてきました。ラスト3ハロン37秒切りというのは、キャリアの中でも3走前の愛知杯と今回だけになります。かなり高い負荷をかけてきたなという印象で、3走前の愛知杯と同じくらいの仕上がりではないかと思います。
去年のこのレースは8着でしたが、その時は横山和生騎手が調教にも乗りにきておらず、完全なテン乗りでした。そのせいか、和夫騎手はこれまで全く結果の出ていなかった先行する競馬をしてしまい、あっさり失速という形です。この馬はディープ産駒の上に、調教でも終い重点ばかりをしている馬ですから、差し追い込みの競馬が合っている可能性が高いのは、これまでの戦績が示す通りです。今年は1週前に川田騎手がシッカリ感触を確かめに来ていますし、去年のようなことはないかなと見ています。
クラヴェル【B】
今回は金曜日に速い時計を出して、最終追い切りと1週前追い切りはそんなに時計を出さない、変則的な調教過程を踏んできました。この馬はエリザベス女王杯や新潟記念も、このパターンで調教しており、しっかり結果が出ていますから、この調教過程自体は全く問題ありません。むしろ最終と1週前で仕上げる、普通の調教をした前走で人気を裏切る形になってしまい、レース後に横山典弘騎手が最終追い切りまで負荷をかけた調教を敗因にあげていました。今回のような調教の方が合っているのではないかと思います。今回はエリザベス女王杯や新潟記念の走りができる状態でしょう。
ただ、横山典弘騎手からの乗り替わりはどうかなと見ています。というのも、今回の最終追い切りには乗り替わりになる北村友一騎手が乗ったのですが、折り合いに苦労する面を見せていました。これまでは、そんな素振りを見せていないだけに、横山典弘騎手が上手く乗っていたのだと思います。北村友一騎手が駄目というわけではないですが、横山典弘騎手からの乗り替わりはマイナスでしょう。
マリアエレーナ【A】
やや間隔が空いての出走ですが、1週前、2週前と併せ馬を突き放すような動きが出来ていました。最終追い切りこそ軽く流す程度ですが、これはシッカリ仕上げていると思います。仕上がりは前走以上。個人的にかなり良い状態だったと見ている4走前のケフェウスステークスや、2走前の愛知杯と遜色ない状態だと思います。
この馬も1週前追い切りでラスト3ハロン37秒を切る時計が出ています。これまでCWのラスト3ハロン37.0秒以下をマークしたのは、愛知杯、ケフェウスステークス、未勝利戦を勝った時の3回だけです。割りと、調教で見せた末脚の良さがレースに直結するタイプで、今回も高いパフォーマンスに期待できる状態のはずです。
アイコンテーラー【S】
最近は1週前までにシッカリやって、最終追い切りは坂路で軽く流す程度の調教が続いていましたが、今回は最終追い切りまでCWでシッカリとやりました。この馬が最終追い切りCWで馬券圏内を外したのはローズSと、未勝利戦で6着だった時のみです。この2回にしてもローズSが17番人気で8着。未勝利戦が13番人気6着と、大きく人気を上回る成績になっています。逆に1番人気を裏切る形になった前走なんかは、最終追い切りが坂路だったことを考えると、CWに変わった今回は上積みに期待できるのではないかと思います。動きとしても、一杯に追われる併せ馬相手に楽々先着の内容で、文句なしのものでした。今回は近走最大のパフォーマンスに期待できる状態でしょう。
ウインマイティー【B】
ポリトラックではありますが、終い10秒台を連日マークしています。今年に入ってからポリトラックで調教するようになったのですが、ここ最近の中では一番良いと思います。オークスや忘れな草賞の時ほどではないですが、能力自体はしっかり出せる状態でしょう。ここはオークスよりは下。前走よりは上の状態でどこまでやれるかです。
キムケンドリーム【C】
最終、1週前と併せ馬に遅れていました。この馬が勝った前走や、4走前なんかは併せ馬で遅れていなかっただけに、これはどうでしょうか。前走のレース後に菊沢騎手が気持ち次第の馬というコメントを残していることから、併せ馬の遅れは大きなマイナス材料になるかなと見ています。
ゴルトベルク【C】
今回の最終追い切りは坂路になりました。最終追い切り坂路は今回が初めてになります。南Wでの動きがレースに直結しやすい手塚厩舎の上に、この馬自身も南Wで良い時計が出た時に好走しているため、最終追い切りが坂路に変わるのはどうかなと見ています。
ステイブルアスク【C】
中3週での出走ですが、今回は1週前追い切りをせず、金曜日と最終追い切りだけやる形になりました。金曜に良い時計が出ていましたが、直前に2本だけやるような調教になったのはどうかなと思います。万全の状態とまではいかないでしょう。
スルーセブンシーズ【C】
今回も悪くない動きが出来ていましたが、この馬はいつも調教では良く動く馬です。この馬が一番良かったと思われる紫苑ステークスの時は、連日併せ馬をするなど、かなりシッカリ仕上げていました。単走のみの今回は、絶好調の時と比べると少し落ちる感じはします。ここは前走同様まででしょう。
トウシンモンブラン【B】
これまでは坂路主体の調教でしたが、CW主体に切り替えた前走は久々ながら勝ちきって見せました。少し間隔を明けたことで攻めた調教ができるようになり、結果的にそれが良かったのでしょう。今回も引き続き、CWで攻めた調教が出来ています。前走からの上積みはないですが、しっかり好調キープでしょう。
ハギノリュクス【B】
ここ最近は全く結果が出ていませんが、調教の動き自体は良く、今回も最終追い切りで坂路51秒台をマークしながら、終いも最速でまとめる動きが出来ています。レースで大敗続きの理由は分からないですが、調子自体は悪くないはずです。しっかり好調キープでしょう。
ホウオウエミーズ【C】
前走や前々走は終い11秒台前半が出ていましたが、今回は終い11秒台後半までになっています。今回は3走前や4走前ぐらいの状態ではないかと思います。前走より少し下の状態でどこまで勝負になるかでしょう。
ラヴユーライヴ【C】
今回は久々の競馬になりますが、調教3本のみとなりました。1週前に坂路50秒台。自己ベスト更新ですが、それ意外は本当に軽めのものを2本だけという感じです。これまでの休み明けは調教本数が少ないながらも、万遍なく高い負荷をかけていただけに、今回のような調教パターンはどうでしょうか。個人的には急仕上げではないかと見ています。
リアアメリア【C】
この馬が最後に良い走りをしたローズステークスは馬なりのみ。外厩で仕上げて、厩舎では調教をやるまでもないという感じでしたが、今回の1週前追い切りは一杯に追われながら、併せ馬をするなど、厩舎の方で仕上げる形になっています。前走も同じような形でしたが、結果はブービー。今回も本来の状態にない可能性が高いです。
ルビーカサブランカ【B】
以前はそんなに調教では動かない馬でしたが、調教で良い動きをするようになった3走前から重賞でも安定して上位争いできています。今回も終い11秒台前半を連発しており、引き続き調教で良い動きを見せていまう。大幅な上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。
ヴェルトハイム【B】
前走は1週前追い切りで一杯に追って終い失速するなど、本来の調子にはないかなという感じでしたが、今回は馬なりで終い最速になっています。やや間隔が空いた前走を一度使っての上積みを感じます。2走前や3走前ぐらい走れる状態です。
まとめ
というわけで、2022年マーメイドステークスの調教推奨馬としてアイコンテーラーの名前を挙げたいと思います。
近走は最終追い切りは坂路で流す程度でしたが、今回はCWで最後までシッカリやってきました。最終CWではいつも人気以上に好走しており、今回もその例外ではないでしょう。動きも一杯に追われる併せ馬を待つ余裕があるほどで申し分ありません。回は近走最大のパフォーマンスに期待できる状態のはずです。