【マーメイドステークス2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はマーメイドステークスが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0%
2番人気 0- 2- 1- 7/ 10 0.0% 20.0% 30.0%
3番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%
4番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0%
5番人気 0- 1- 2- 7/ 10 0.0% 10.0% 30.0%

マーメイドステークスは、波乱の余地があるレースです。

1番人気から5番人気まで、人気どころが揃って低調な成績になっている上に、最も良い成績になっているのが7番人気で勝率30%、複勝率50%という有様です。人気が全くアテにならない波乱のレースと見て間違いありません。

ここまで荒れる理由は、ただでさえ荒れやすい牝馬限定戦の上に、ハンデ戦。G1が一通り終わり状態的に落ち目に入る馬も多く、梅雨に差し掛かる時期の開催ということで、まさに荒れる要素が満載です。これまでの実績は、ほぼアテになりません。

じゃあ、どういう馬が良いのかという話しは、この後じっくりしていくので、ぜひ最後までご覧ください。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 2- 1- 3- 8/14 14.3% 21.4% 42.9%
2枠 2- 0- 0-13/15 13.3% 13.3% 13.3%
3枠 1- 1- 1-16/19 5.3% 10.5% 15.8%
4枠 0- 2- 0-17/19 0.0% 10.5% 10.5%
5枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0%
6枠 0- 1- 1-18/20 0.0% 5.0% 10.0%
7枠 3- 2- 2-13/20 15.0% 25.0% 35.0%
8枠 2- 2- 1-15/20 10.0% 20.0% 25.0%

マーメイドステークスは極端な枠順に好走が集中しています。

過去10年のデータを見ると、1枠や2枠の最内枠。7枠と8枠の大外枠など、極端な枠順に勝ち星が集まっています。逆に3枠~6枠の中枠は不振の傾向です。

内枠が良いのは、やはり距離のロスを抑えられるからでしょう。マーメイドステークスは小回りの阪神2000で行われるということで、内をロスなく回ることは大きなアドバンテージになります。

大外枠が良い理由として考えられるのは、揉まれる心配がないからだと思います。牝馬は気難しい馬が多く、揉まれると途端にやる気をなくす馬も少なくありません。

距離ロスの観点でも、揉まれるという観点からも良くない、どっちつかずの中枠が不振に陥り、極端な枠順の馬たちがその分、好走しているのだと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 20.0%
先行 3- 1- 1- 25/ 30 10.0% 13.3% 16.7%
中団 4- 4- 6- 53/ 67 6.0% 11.9% 20.9%
後方 2- 4- 3- 30/ 39 5.1% 15.4% 23.1%
マクリ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

マーメイドステークスは、小回りで行われるレースでも、差しが決まる傾向にあります。

逃げ先行で過去10年4勝、中団後方で過去10年6勝。複勝率も後方の馬が最も高いような有様で、前有利が進む今の芝レースでは中々見られない傾向が出ています。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 4- 4- 1- 1/ 10 40.0% 80.0% 90.0%
3F 2位 1- 2- 4- 5/ 12 8.3% 25.0% 58.3%
3F 3位 1- 0- 2- 9/ 12 8.3% 8.3% 25.0%
3F ~5位 2- 2- 3- 16/ 23 8.7% 17.4% 30.4%
3F 6位~ 2- 2- 0- 86/ 90 2.2% 4.4% 4.4%

上がりのデータを見ても、上がり1位を記録した馬が複勝率90%という驚異の数字を叩き出しており、どの馬が一番速い末脚を繰り出すかを予想するレースと言っても過言ではありません。

京都の改修工事で変速開催になった昨年も、勝ったシャムロックヒルこそ逃げ切りでしたが、2着には最後方付近から追い込んできたクラヴェル、シャドウディーヴァも差して3着です。開幕週に開催が変わっても、しっかりした末脚さえ使えば上位争いできるはずです。

末脚上位の馬を狙うのが、的中への近道ではないかと思います。

斤量

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
~49kg 0- 0- 0- 13/ 13 0.0% 0.0% 0.0%
49.5~51kg 4- 5- 1- 35/ 45 8.9% 20.0% 22.2%
51.5~53kg 4- 2- 3- 32/ 41 9.8% 14.6% 22.0%
53.5~55kg 1- 3- 5- 29/ 38 2.6% 10.5% 23.7%
55.5~57kg 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%

マーメイドステークスはハンデ戦ということで、斤量についてのデータも確認しておきます。

斤量53キロ以下で過去10年8勝。ハンデ戦らしく軽斤量の馬が有利です。荒れる大きな原因の一つは、やはり斤量ではないかと思います。

斤量53.5キロ以上も複勝圏内という意味では悪くないですが、勝ち星は減少傾向で、勝ちきるまでは重い斤量がネックになっているように見えます。

マーメイドステークスは重い斤量の実力馬よりも、少々能力的な疑問があっても軽斤量の馬を狙うべきではないかと思います。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、エプソムカップは、

・波乱の余地があるレース
・極端な枠順が良く、中枠は苦戦
・末脚上位の馬は狙うべき
・実績不足でも軽斤量が有利

この4点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のマーメイドステークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走クラス

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
重賞 0- 2- 6- 38/ 46 0.0% 4.3% 17.4%

前走重賞を走っていた馬は、過去10年で勝っていません。

先程、軽い斤量の方が良いという話しをしましたが、前走重賞を走った馬というのは、前走重賞に出るだけの実績があることの裏返しで、ここでは重めの斤量に設定されることが大半です。

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2勝 1- 3- 1- 16/ 21 4.8% 19.0% 23.8%
3勝 7- 3- 2- 48/ 60 11.7% 16.7% 20.0%
OPEN非L 2- 1- 1- 11/ 15 13.3% 20.0% 26.7%
OPEN(L) 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
G3 0- 2- 2- 26/ 30 0.0% 6.7% 13.3%
G2 0- 0- 2- 2/ 4 0.0% 0.0% 50.0%
G1 0- 0- 2- 10/ 12 0.0% 0.0% 16.7%

クラス別のデータを見ても、前走3勝クラスだった馬が最も馬券に絡んでおり、勝率などの数値で見るとオープン特別組が一番高くなっています。

ここは前走重賞を走っていたような実績馬よりも、そこそこの相手と戦っていた軽斤量馬の方が有利でしょう。

所属

所属 着別度数 勝率 連対率 複勝率
美浦 0- 4- 3- 36/ 43 0.0% 9.3% 16.3%
栗東 10- 6- 7- 81/104 9.6% 15.4% 22.1%

美浦所属馬は、過去10年で勝っていません。

やはり気難しい牝馬だけあって、長距離輸送というのは大きなマイナス材料になるのでしょう。ハンデのせいで能力的な差があまりなくなるため、長距離輸送の有無など、普段は小さな差でも、ここでは大きな差となって現れてきます。

蒸し暑いこの時期に、長い輸送をこなして、状態を維持するのも難しく、時期的なものも関係ありそうです。状態という面からも美浦所属馬は厳しいのでないかと思います。

状態面と斤量が、マーメイドステークスの荒れる大きな原因でしょう。

何にしても、輸送はないに越したことはなく、地元の栗東所属馬が中心となるでしょう。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはイズジョーノキセキ、ウインマイティー、ヴェルトハイム、キムケンドリーム、ステイブルアスク、ソフトフルート、トウシンモンブラン、ムジカ、リノキアラの9頭です。

この9頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータだと思います。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ノーザンファーム 4- 4- 3-40/51 7.8% 15.7% 21.6%
社台ファーム 4- 2- 0-14/20 20.0% 30.0% 30.0%
ダーレー・ジャパン・ファーム 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
森永牧場 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%

ノーザンファーム、社台ファーム、ダーレーなど、大手牧場の生産馬で勝ち星の大半を占めています。

先程の所属データで状態面という面でも、美浦所属馬は厳しいという話しをしました。暑くなってくるこの時期は、どの馬も厩舎での調整は難しくなってきます。

そこで重要になるが外厩です。狭いトレセンよりは、伸び伸びできる牧場でどれだけ作り込んでこれるかが状態面においては大きいでしょう。外厩で施設が整っているノーザンファーム、社台ファーム、ダーレーなどの大手牧場の馬に、これだけ勝ち星が集まっているというのも、外厩と時期的なものの関連性を考えれば納得がいきます。

今年も、すでに蒸し暑くなってきており、厩舎でどれだけ調教をするかというよりは、外厩でどれだけ乗り込んでくるかが重要になりそうです。

先程、名前を挙げた9頭のうち、大手牧場生産馬の馬はソフトフルートしかいません。

まとめ

というわけで、今年のマーメイドステークスにピッタリの馬は、ソフトフルートではないかと思います。

この馬はどんなレースでも安定した末脚は繰り出しており、今回のメンバーでも末脚上位は間違いないでしょう。ここまでは主に岩田望来騎手が手綱を取ってきましたが、ここに来て川田騎手へ乗り変わるなど、なんとか重賞を1つ勝たせたいという陣営の意気込みが伝わってきます。実際に川田騎手とのコンビでは2戦2勝。1つは大楽勝で、もう一つではエリザベス女王杯を勝ったアカイイトに勝つなど、高いパフォーマンスを発揮しています。大手牧場ダーレーの生産馬ですし、状態面も大丈夫だろうと踏んでいます。末脚にかける競馬をすれば、高い確率で上位争いしてくるのではないかと思います。