【オークス2022】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はオークスが、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5- 2- 1- 2/ 10 50.0% 70.0% 80.0%
2番人気 1- 3- 3- 3/ 10 10.0% 40.0% 70.0%
3番人気 3- 0- 1- 6/ 10 30.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0% 10.0% 10.0%
5番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0.0% 10.0% 20.0%

オークスは、人気サイドで決まりやすいレースです。

去年こそ荒れた決着になりましたが、基本的には堅い決着になりやすいレースで、1番人気は80%、2番人気も70%の確率で馬券になっており、その他の人気を見ても、上から順に好走率が高くなっています。

東京芝2400メートルは、数々のチャンピオン決定戦に使われるコースで、能力通りに決まりやすい舞台設定なのです。

では、なぜ去年は荒れてしまったのかという話しですが、それはこの後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
先行 1- 4- 1- 31/ 37 2.7% 13.5% 16.2%
中団 6- 4- 9- 63/ 82 7.3% 12.2% 23.2%
後方 3- 2- 0- 44/ 49 6.1% 10.2% 10.2%

とにかく差し追い込み有利で、末脚勝負になりやすいです。

脚質別のデータを見ても一目瞭然。逃げ馬が過去10年で1頭も馬券になっておらず、中団からの馬が最多勝利。挙げ句の果てには、後方からの追い込みでも勝ちきれるような有様です。

2400という距離は、この時期の牝馬ではどの馬も長いです。最後までバテずに走り切るスタミナを持っている馬は数えるほどしかいません。その結果、最後までスタミナを温存していた馬。末脚にかける競馬をした馬が、圧倒的に有利なのです。

去年、有力視されていたソダシは、マイルで先行押し切りの競馬を基本としていた馬で、この舞台にはあまり向いていませんでした。さらに、同世代で末脚最上位と思われるサトノレイナスがダービーの方に回ったことで末脚上位の馬が不在となり、波乱の決着が生まれたのでしょう。逆に末脚上位の馬が人気になっている時は、ほぼ順当な決着になります。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 7- 3- 1- 2/ 13 53.8% 76.9% 84.6%
3F 2位 0- 1- 2- 9/ 12 0.0% 8.3% 25.0%
3F 3位 2- 2- 1- 2/ 7 28.6% 57.1% 71.4%
3F ~5位 1- 3- 2- 15/ 21 4.8% 19.0% 28.6%
3F 6位~ 0- 1- 4-120/125 0.0% 0.8% 4.0%

一応、上がりのデータを見ても、やはり上がり1位の馬が圧倒的です。どのポジションにいたとしても、最後の600メートルさえ速く走れば8割方馬券になります。

オークスはとにかく末脚。差し追い込み馬に要注目です。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 2- 2-15/20 5.0% 15.0% 25.0%
2枠 3- 0- 1-14/18 16.7% 16.7% 22.2%
3枠 0- 0- 2-18/20 0.0% 0.0% 10.0%
4枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0%
5枠 3- 3- 0-14/20 15.0% 30.0% 30.0%
6枠 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 3- 3- 1-23/30 10.0% 20.0% 23.3%
8枠 0- 1- 2-27/30 0.0% 3.3% 10.0%

オークスに、大きな枠順傾向はないと思います。

このレースは、とにかく末脚勝負になりやすいため、どの枠順からだろうとも、末脚さえシッカリ使えれば、特に関係ありません。

枠順どうこうというのはあまり考えず、これまでシッカリした末脚を使っているか。2400メートルでもスタミナ切れを起こす心配がないかというところを気にした方が良さそうです。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、オークスは、

・人気通りに決まりやすいレース
・とにかく差し追い込み。末脚勝負になる
・大きな枠順傾向はない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年のオークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走人気

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3- 2- 3- 17/ 25 12.0% 20.0% 32.0%
前走2人気 5- 2- 2- 17/ 26 19.2% 26.9% 34.6%
前走3人気 0- 2- 3- 20/ 25 0.0% 8.0% 20.0%
前走4人気 1- 3- 0- 13/ 17 5.9% 23.5% 23.5%
前走5人気 1- 0- 0- 9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
前走6~9人 0- 0- 1- 39/ 40 0.0% 0.0% 2.5%
前走10人~ 0- 1- 1- 33/ 35 0.0% 2.9% 5.7%

前走6番人気以下の馬は、過去10年で勝っていません。

今の競馬はAIやデータの一般化により、ほぼ能力や実績順に並んでいます。強さと人気は概ね比例します。それにも関わらず、前走で6番人気以下。前走の段階で上に5頭いると思われていた馬は、ここではどうでしょうか。単純に能力的な不安が残ります。

キャリア①

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率
7戦~ 0- 0- 1- 44/ 45 0.0% 0.0% 2.2%

これまで7回以上使っている馬も、過去10年で勝っていません。

今の競馬は強い馬ほど大事に、慎重に使っていく傾向があります。それにも関わらず、ここまで7戦以上している馬も能力的にどうでしょうか。さらにこの時期までに7戦以上となると、ほぼ使い詰めになりますから、状態的にも厳しいものがありそうです。

前走騎手

前走騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同騎手 9- 7- 8- 90/114 7.9% 14.0% 21.1%
乗替り 1- 3- 2- 58/ 64 1.6% 6.3% 9.4%

前走から乗り替わりとなった馬は、継続騎乗馬の馬に比べて、かなり成績が落ちています。

ここで乗り替わりになる馬は、ほとんどが有力な騎手から違う騎手への乗り替わりです。単純な鞍上弱化になります。そうでない場合もスタミナ的にギリギリの馬ばかりのため、折り合いなどの面から継続騎乗の方に分があるのではないかと思います。

何にしろ、前走からの乗り替わりはマイナスのはずです。

前走初角位置

前走初角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 3- 6- 5- 87/101 3.0% 8.9% 13.9%
1/2頭外 7- 4- 5- 61/ 77 9.1% 14.3% 20.8%

前走半分より後ろで競馬をした馬は、半分より前で競馬をした馬に比べて、3倍以上の勝率になっています。

オークスは、とにかく末脚勝負になりやすいレースです。それに伴って、前走でも後ろで競馬をした馬。末脚勝負をしていた馬が良いに決まってます。単純に今回も末脚勝負する可能性が高いですからね。前走でも差し追い込みに徹していた馬に要注目です。

ここまで4つのデータをクリアして残っているのはサークルオブライフ、ナミュール、プレサージュリフトの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータだと思います。

キャリア②

過去10年の勝ち馬は、これまでレース上がり35秒以上のレースで馬券圏内の実績がありました。逆にレース上がり33秒台、34秒台のレースでしか好走していない馬は、過去10年で勝っていません。

レース上がり35秒以上ということは、ハイペースの消耗戦か、道悪などタフな馬場での勝負です。どちらの場合もスタミナが必要になるレースになります。2400メートルがスタミナ的にギリギリの馬が多いという話しは、ちょこちょこ話していますが、そのスタミナを証明するのが、このレース上がり35秒以上で好走しているか否かというわけです。

これまでレース上がり35秒以上のスタミナ勝負で好走している馬は、ここでもスタミナ的に通用するのではないかと思います。

先程、名前を挙げた3頭のうちレース上がり35秒以上で好走歴があったのは、サークルオブライフしかいません。

まとめ

というわけで、今年のオークスにピッタリの馬は、サークルオブライフではないかと思います。

この馬は桜花賞で上がり最速。阪神ジュベナイルフィリーズでも上がり2位。この世代で末脚上位なのは間違いありません。さらに、この馬は一瞬のキレを活かして1ハロンを速く走るナミュールのようなタイプではなく、上がり3ハロンをトータルで速く走るというタイプというところが良いです。2歳の時から言われていましたが、明らかにオークス向きです。

牝馬の国枝は言わずとしれた格言ですが、それはこのレースも例外ではありません。去年も桜花賞組が反動などで凡走する中、国枝厩舎のアカイトリノムスメだけが連続好走できました。国枝厩舎なら仕上げ面の不安はないでしょうし、無難に上位争いしてくると思います。