はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はG1になってからの大阪杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 0- 2- 1/ 5 | 40.0% | 40.0% | 80.0% |
2番人気 | 1- 1- 1- 2/ 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4番人気 | 1- 1- 2- 1/ 5 | 20.0% | 40.0% | 80.0% |
5番人気 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
大阪杯は、少波乱の余地があるレースです。
1番人気が8割、2番人気が6割、4番人気が8割方馬券になっていますが、3番人気や5番人気がイマイチな成績になっています。1~5番人気で11頭。6番人気以下から4頭馬券絡みしています。毎年1頭は6番人気以下から馬券絡みしているような計算になります。能力や実績だけでは決まらないレースと見ていいでしょう。
大阪杯が行われる阪神2000メートルは直線の短い小回りコースです。コース体系的に紛れが起こりやすい舞台設定で、すんなり能力通りとは中々いかないようになっているのです。
強いに越したことはありませんが、立ち回り次第で穴馬のチャンスも十分にあるでしょう。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 3/ 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
先行 | 2- 3- 0- 9/14 | 14.3% | 35.7% | 35.7% |
中団 | 1- 2- 3-25/31 | 3.2% | 9.7% | 19.4% |
後方 | 0- 0- 0-15/15 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
マクリ | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
大阪杯は、圧倒的に前有利のレースです。
逃げ先行馬の成績が良いのはもちろんですが、後ろの馬も途中で捲った馬が最も良い数字を残しているところを見ても、最終コーナーに入る時点で前にいる馬が有利なのは明らかです。
G1になってから唯一飛んだ1番人気が末脚にかける競馬をしたブラストワンピースです。その他の1番人気は最終コーナーで全て前にいました。ここら辺を見ても、大阪杯が前有利のレースであることが分かります。
最後の直線が短い小回りコースらしく前に行ける馬を重視するべきでしょう。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 0- 5/ 6 | 0.0% | 16.7% | 16.7% |
2枠 | 0- 0- 1- 5/ 6 | 0.0% | 0.0% | 16.7% |
3枠 | 1- 2- 0- 5/ 8 | 12.5% | 37.5% | 37.5% |
4枠 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
5枠 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
6枠 | 1- 0- 1- 8/10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 0- 0- 0-10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1- 1- 1- 7/10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
基本的に大きな枠順傾向はないですが、人気薄は内枠からです。
各枠順の成績を見る限り、外枠だから駄目ということはありません。ただ2019年9番人気ながら勝ったアルアインが3枠からの勝利で、去年波乱の立役者となったモズベッロが1枠だったことを考えると、人気薄は内枠から出ていることが分かります。
これもコーナーでの加速が必要になる小回りコースらしい特徴です。強い馬なら外からねじ伏せるような競馬でも問題ありませんが、能力的に劣る人気薄にワンチャンスがあるなら距離ロスなく回った時です。アルアインなんかは、まさに内をロスなく立ち回って恵まれた競馬でした。
先程の前有利の傾向と合わせて、大阪杯はイン前有利と覚えておくといいかもしれません。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、大阪杯は、
・少波乱の余地があるレース
・圧倒的に前有利
・人気薄は内枠から
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の大阪杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走人気
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走1人気 | 2- 2- 2-10/16 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
前走2人気 | 2- 1- 2-11/16 | 12.5% | 18.8% | 31.3% |
前走3人気 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
前走4人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走5人気 | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
前走4番人気以下の馬は、過去5年で勝ったことがありません。
いくら少波乱の余地があるレースとは言っても、G1になった大阪杯は春の中距離チャンピオンを決めるレースです。その時のトップクラスの馬が出てくるレースですから、前走で4番人気以下。人気薄になるような馬では能力的にどうかというところです。
キャリア
今回で年明け3戦以上になる馬は、過去5年で勝っていません。
今は強い馬ほどレースを使わない傾向にあります。それにも関わらず年が明けてから2戦もしているようでは能力的にどうかという感じがします。仮にその2戦で強い競馬をしてきたとしても、年明け3戦目では状態的にどうかとも思います。ここに来ての上積みまで見込むのは厳しいです。能力、状態。どちらを取っても、すでに年明け2戦以上している馬はどうでしょうか。
前走4角位置
前走4角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 5- 2- 4-30/41 | 12.2% | 17.1% | 26.8% |
1/2頭外 | 0- 3- 1-22/26 | 0.0% | 11.5% | 15.4% |
前走4コーナーで半分より後ろだった馬は、過去5年で勝っていません。
脚質データのところで、圧倒的に前有利という話しをしましたが、それに伴って、前走でも前に行っていた馬。4コーナーで半分より前に行っていた必要があるでしょう。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは鋭い末脚を持った馬より、前でしぶとい競馬をする馬を重視するべきです。
ここまでの3つのデータをクリアして残っているのはウインマリリン、エフフォーリア、ヒシイグアス、レイパパレの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは所属のデータだと思います。
所属
所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
美浦 | 0- 0- 1-17/18 | 0.0% | 0.0% | 5.6% |
栗東 | 5- 5- 4-37/51 | 9.8% | 19.6% | 27.5% |
美浦所属馬の馬は、過去5年で勝っていません。
去年のグランアレグリア、サリオス。ブラストワンピースに、ミッキースワロー、サトノクラウンなど、その時の美浦の有力馬が多数出てくるのですが、それらの馬たちが尽く馬券圏外に沈んでいます。ダノンキングリーが唯一、3着に滑り込んでいますが、1番人気3着と人気を裏切る形になっていました。美浦の馬は、かなり苦戦を強いられています。
こうなっている理由はいくつか考えられるのですが、まず大きいのは長距離輸送の有無でしょう。今年も美浦からエフフォーリア、ウインマリリン、ヒシイグアスなどの有力馬が出走してきますが、エフフォーリアとヒシイグアスは今回が初の関東遠征。ウインマリリンも好走は東京と中山に集中しています。関西での実績がありません。先程、名前を上げた過去の有力馬のうち、グランアレグリアとサトノクラウン以外は、これといった関西での実績がない馬たちでした。やはり輸送の有無というのは大きな壁になりそうです。
先程、名前を挙げた4頭のうち、栗東所属馬はレイパパレしかいません。
まとめ
というわけで、今年の大阪杯にピッタリの馬は、レイパパレではないかと思います。
前走はジャックドールに完敗の内容でしたが、前走はあくまで前哨戦です。昨年のこのレース以降は、控える競馬を練習しており、前走でついに控える競馬に目処をつけました。このレースが前有利というのは騎手の皆さんも知っているはずで、逃げ馬にキツイ展開になるのは目に見えています。以前のレイパパレのままでは逃げても、早目にエフフォーリアに潰されて終わりだったと思いますが、今は違うでしょう。今回もジャックドールをいかせて、それを目標に追い出す形が取れるはずです。前走も斤量や馬場を考えれば、かなり頑張っていると思いますし、今年の連続好走も十分にあるのではないかと思います。