今回はチューリップ賞の予想となります。
今週末は阪神競馬場にてチューリップ賞が行われます。前評判段階での1番人気はダノンファンタジー。デビューからここまでで負けたのは怪物グランアレグリアのみ。昨年もグランアレグリア不在の阪神ジュベナイルフィリーズでその力を遺憾なく見せつけていました。ここもグランアレグリア不在ということで、有力視されるのは当然ですね。ここでは春のクラシックへ向けて、一体どんなレースを見せてくれるのでしょうか。というわけでチューリップ賞の予想となります。
チューリップ賞 予想
枠順の確認→過去データ分析→追い切り診断→そして最終予想という流れで、今回のチューリップ賞を見ていきますね。
枠順
まずは、チューリップ賞の枠順を見てきましょうか。
1- 1ダノンファンタジー
2- 2マルモネオフォース
3- 3ブランノワール
4- 4ハニーウィル
4- 5メイショウショウブ
5- 6シェーングランツ
5- 7ノーブルスコア
6- 8ブリッツアウェイ
6- 9オーパキャマラード
7-10アフランシール
7-11サムシングジャスト
8-12ドナウデルタ
8-13シゲルピンクダイヤ
有力馬は1枠1番ダノンファンタジー、5枠6番シェーングランツ、5枠7番ノーブルスコアといったところ。有力馬は内目の枠に集中するような形になりましたね。チューリップ賞は大きな枠順傾向はないと見ているだけに、これはどうでしょうか。
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 0- 1- 1-11/13 |
2枠 | 0- 0- 1-13/14 |
3枠 | 1- 0- 1-13/15 |
4枠 | 2- 1- 3-11/17 |
5枠 | 1- 2- 1-15/19 |
6枠 | 3- 1- 0-15/19 |
7枠 | 3- 2- 0-15/20 |
8枠 | 0- 3- 3-15/21 |
次の項では枠順データの他にも、チューリップ賞の過去データを見ていこうかなと思います。
過去データ分析
今回の過去データ分析では、過去10年から要注目のデータをいくつか参照しておきます。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 5- 2- 1- 2/ 10 |
2番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 |
3番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 |
4番人気 | 1- 1- 0- 8/ 10 |
5番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 |
1~5番人気で過去10年9勝。チューリップ賞は人気サイドで決まるレースと見ていいでしょう。特に1番人気は勝率50%、複勝率80%とかなり高い水準をマークしています。チューリップ賞は桜花賞とまったく同じ阪神1600メートルという舞台で行われます。桜花賞を見据える有力馬たちにとっては、これ以上にない舞台なのです。開幕前半で良好な馬場状態で走ることもできますしね。そんなレースですから世代でもトップクラスの能力を持った馬が出てきます。その馬が順当に結果を残しているということでしょう。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 1- 2- 6/ 10 |
先行 | 1- 4- 4- 29/ 38 |
中団 | 5- 2- 4- 33/ 44 |
後方 | 3- 3- 0- 40/ 46 |
上り | 着別度数 |
---|---|
3F 1位 | 6- 4- 0- 3/ 13 |
3F 2位 | 3- 1- 1- 4/ 9 |
3F 3位 | 1- 2- 2- 12/ 17 |
中団・後方からの好走というのが目立ちますね。まだ開催前半でなかなか前の止まらない馬場のはずなのですが、そんなのお構いなしに後方から突っ込んできてします。上がりのデータを見てもらえばわかるのですが、チューリップ賞はとにかく速い上がりが要求されます。上がり3位以内の馬が過去10年10勝という有様ですからね。だから中団・後方でじっくり脚を溜めていた馬というのがいいのでしょう。チューリップ賞では速い上がりが使えそうな馬を買っておけば間違いないとまで言えますね。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.0 | 2- 1- 0- 1/ 4 |
負0.1~0.2 | 1- 2- 4-14/21 |
負0.3~0.5 | 0- 2- 1-20/23 |
負0.6~0.9 | 0- 1- 2-13/16 |
負1.0~1.9 | 0- 0- 0-16/16 |
前走0.3秒以上負けてしまった馬(シェーングランツ、ノーブルスコアなど)というのは過去10年で勝ったことがありません。世代トップクラスのメンバーが集まるチューリップ賞。そんなレースですから、前走で0.3秒以上も負けてしまっている馬は能力的に足りません。前走でキッチリ勝ち負けに加わっている馬から買うというのは、穴党の皆さんも忘れてはいけませんよ。
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
勝0.3~0.5 | 1- 0- 0- 3/ 4 |
勝0.1~0.2 | 0- 0- 1- 6/ 7 |
勝0.0 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
集計範囲:前走未勝利
前走未勝利ならば、0.3秒以上勝っている必要があります。前走未勝利ならば楽勝しているくらいの能力が必要です。未勝利をギリギリ勝ったという馬では、いきなりの相手関係強化に対応することができません。前走未勝利を0.3秒以上勝っている馬以外(シゲルピンクダイヤ、マルモネオフォースなど)は消しです。
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
勝0.3~0.5 | 1- 1- 0- 1/ 3 |
勝0.1~0.2 | 0- 1- 0- 3/ 4 |
勝0.0 | 0- 0- 0- 2/ 2 |
集計範囲:前走500万下
同じようなことが前走500万条件組にも言えます。こちらも0.3秒以上の着差が必要です。500万条件でも楽勝が必要条件。前走500万条件を0.3秒以上勝っている馬。これならばここでも通用するだけの見込みは十分にあります。ただ、今年はこの基準をクリアした馬というのはいないんですけどねw 今年は前走500万条件だった馬(ココフィーユ、アフランシールなど)は全消しです。
追い切り診断
僕の追い切り診断では調教タイムのほかにも、追い切り診断コメントと追い切りランクを設けています。追い切りランクはS、A、B、C、Dの5段階評価としています。しかし、これらはあくまで個人的な見解となりますので、ご参考程度によろしくお願いします。さて説明はこれくらいにして、本題へ入っていきましょうか。
有力馬
ダノンファンタジー【B】
栗東 CW 良 2月27日(水)
48.1-36.0-12.1 強め
前走、前々走は最終坂路。おそらくこの馬のメイチパターンは最終坂路だと思います。今回と同じ半マイCW追いというのは、未勝利戦の時と同じ。このことから考えて、今回は余裕を持たせた仕上げだということがわかります。ただ、動き自体には鋭さがあり、決して動けないという状態ではなさそうです。これぐらいなら昨年の女王として恥ずかしくない競馬ができると思います。
シェーングランツ【B】
美浦 南W 良 2月27日(水)
69.5-54.0-40.0-12.8 終い強め
前走は藤沢厩舎が最終ポリトラックというパターンにハマっていた時期。しかしこのポリトラックでの追い切りは、結果がまったく出なかったので今は辞めていますw 最終南Wに戻ったというのはプラスに働くと思います。仕上がり自体については、やや余裕がある仕上げかなと。アルテミスステークスより、やや下の水準ぐらいかなと思います。ここではポリトラック→南Wに戻った上積みがどれくらいあるかが鍵になりそうです。
ノーブルスコア【B】
栗東 坂路 良 2月27日(水)
53.6-38.7-25.1-12.5 馬なり
乗り込み開始が一週前から。やや急仕上げ気味かなと思いますが、ノーザンファーム生産馬なので外厩仕上げでしょうね。おそらく、こんな感じの調教でも走ってくれると思います。調教自体は悪くないと思うのですが、ポイントはノーザンファーム生産馬ということ。同じノーザンファーム生産馬のダノンファンタジーがここに出てくるということ。陣営として期待できる馬なら、まず間違いなくダノンファンタジーと同じレースには出してきません。使い分けというやつです。さらに福永騎手はビーチサンバという有力なお手馬もいるわけですし…。ノーザンファームのファーストジョッキーであるルメール騎手も、この馬には乗りに来ません。つまりは……そういうことなのでしょうね。
最終予想
今回の予想では◎のみの、ご紹介とさせてもらいます。
◎人気ブログランキングにて公開中
本当はダノンファンタジーを本命にしたいところですが、それでは面白くないのでこの馬から入ってみます。この馬は前走は展開的に厳しかったです。引っかかり気味に出ていった馬と競ってしまうような形になり、前半にかなり脚を使わされてしまいました。それでも最後の直線では一瞬いい伸び脚を見せていたのですから、これは馬の能力が高い証拠だと思います。スローペース濃厚な今回のメンバーでなら見直せるのではないでしょうか。それにダノンファンタジーに逆転があるとするなら、この馬が止まらないという展開しかないと思うんですよね。ダノンファンタジーから入って、当てにいくのは簡単ですが、ここは配当妙味を狙って、この馬の逆転に期待したいと思います。(まぁダノンファンタジーが無難に勝ちそうだから、やりたくないレースというのが本音なのは秘密……w)
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