今回は東京新聞杯の過去データ分析となります。
今週末は東京競馬場にて東京新聞杯が行われます。今の競馬界を席巻する最強4歳世代。先週もダノンスマッシュ、コパノキッキングが圧倒的な力を見せての快勝でした。おそらくこの2頭は今後の芝、ダートスプリント界を担っていくことになるでしょう。マイル路線も昨年のマイルチャンピオンシップをステルヴィオが制するなど、最強4歳世代の波が来ています。ここもタワーオブロンドン、インディチャンプ、レイエンダなど世代でも屈指の素質を持った馬が揃いました。さあ最強4歳世代の一角としてマイル界に殴りこむのはどの馬になるのか。今から非常に楽しみですね!というわけで東京新聞杯の過去データ分析となります。
東京新聞杯 過去データ・傾向
今回は過去10年間のデータから人気・性別・枠順・脚質の基本データに加えて、年齢・前走着差・種牡馬のデータを見ていくことで今回の東京新聞杯で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 |
2番人気 | 2- 0- 2- 6/ 10 |
3番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 |
4番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 |
5番人気 | 3- 3- 1- 3/ 10 |
1~5番人気で過去10年8勝。東京新聞杯は人気サイドで決まるレースではないでしょうか。ただ注意が必要なのが1番人気。こちらは過去10年で複勝率30%と成績が振るいません。それとは対照的に5番人気は勝率30%、複勝率70%。人気サイドで決まるレースではあるのですが、その中でも小波乱の余地があるという感じでしょうか。マイル路線の大一番である安田記念にはまだ期間がありますから、東京新聞杯には一線級のマイラーたちが揃うことは稀。そういったところから、ここでの東京新聞杯の1番人気は押し出されるようにしてなったものなので、あまりアテにならないのではないでしょうか。
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 7- 10- 10-110/137 |
牝 | 3- 0- 0- 10/ 13 |
ここで馬券になった牝馬はリスグラシュー、スマートレイアー、ホエールキャプチャなどのように、牝馬路線で一線級の能力を持った馬たちです。牝馬路線で活躍しているような馬ならば、ここでも十分に通用しますが、それ以外の牝馬というのは厳しい戦いを強いられています。能力的に微妙な牝馬というのは軽視が必要なのかもしれませんね。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 1- 1- 3-13/18 |
2枠 | 1- 3- 0-13/17 |
3枠 | 4- 2- 0-13/19 |
4枠 | 3- 0- 2-14/19 |
5枠 | 0- 1- 1-17/19 |
6枠 | 0- 1- 2-16/19 |
7枠 | 0- 2- 1-17/20 |
8枠 | 1- 0- 1-17/19 |
これは内枠有利と見ていいのではないでしょうか。この原因はおそらくDコースの使用でしょう。今開催から東京競馬場はDコースを使用しているのですが、なんとこのDコースはAコースから9メートルも外に内柵を設置したというコース。そのせいでコーナー半径が他のコースよりもかなり大きくなっています。当然そうなれば外々を回るロスというのも大きくなり、いつも以上に内枠が有利になるというメカニズムなのでしょう。まぁ開催前半なので内の芝も良い状態にあるということもあるのでしょうが。とにかく東京新聞杯は内枠有利であるということを覚えておいてください。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 2- 1- 0- 7/ 10 |
先行 | 3- 2- 4- 26/ 35 |
中団 | 5- 3- 4- 45/ 57 |
後方 | 0- 4- 2- 42/ 48 |
近5年で見てみると後傾1秒以上のスローペースが3回。ブラックスピネル、スマートレイアーなどが逃げ切り勝ちを収めています。ただスローペースになりやすい傾向があるにしては、差しが決まっている印象です。最後の長い直線で上り32秒台~33秒台のさえ使えれば後ろからでも十分に差し届きます。東京新聞杯では速い上りが使えそうな馬を重視するというのがいいのではないでしょうか。
消去法データ
ここからは消去法データ。今回の東京新聞杯で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 4- 4- 4- 24/ 36 |
5歳 | 2- 3- 5- 31/ 41 |
6歳 | 4- 2- 0- 29/ 35 |
7歳 | 0- 1- 1- 26/ 28 |
8歳 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
まずは鉄板ネタといってもいい年齢データから。7歳以上の馬(グァンチャーレ、レアリスタなど)というのは過去10年で勝ったことがありません。いくら東京新聞杯が一線級のマイラーが揃わないレースだとはいえ、競争馬としてピークアウトの高齢馬では厳しいです。脚質データのところでも話しましたが、東京新聞杯は速い上りへの対応も問われるレース。競争馬は年齢を重ねるごとにズブくなる傾向にもありますから、余計に高齢馬というのは厳しいですね。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.6~0.9 | 0- 1- 3- 24/ 28 |
負1.0~1.9 | 0- 1- 0- 26/ 27 |
負2.0~2.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
負3.0~3.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
負4.0~ | 0- 0- 0- 2/ 2 |
こちらも先程と同じようなことが言えますが、東京新聞杯がメンバーが揃わないレースだとはいえ、前走で0.6秒以上負けてしまった馬(レイエンダ、ロジクライなど)というのは厳しいですね。過去10年で勝ったことがありません。クラスに関わらず、前走0.6秒以上の負けてしまった馬はデータ的には消しです。
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.0 | 1- 0- 0- 2/ 3 |
負0.1~0.2 | 0- 0- 1- 7/ 8 |
負0.3~0.5 | 0- 2- 2- 7/11 |
負0.6~0.9 | 0- 0- 0-13/13 |
負1.0~1.9 | 0- 0- 0- 7/ 7 |
集計範囲:前走G3
さらに、前走G3で0.1秒以上負けてしまった馬(レッドオルガ、ロードクエストなど)は過去10年で勝ったことがありません。G3ならば最低でも前走タイム差なしレベルの能力がある馬でないと、東京新聞杯で勝ち負けに加わることは厳しいのではないでしょうか。G1やG2レベルなら0.5秒差以内、G3ならタイム差なしというのが、ここでの勝ち負けに基準なのではないでしょうか。
種牡馬
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ロイヤルチャージャー系 | 9- 8- 6-68/91 |
ニアークティック系 | 1- 0- 2-23/26 |
ネイティヴダンサー系 | 0- 2- 2-19/23 |
ナスルーラ系 | 0- 0- 0-10/10 |
最後に種牡馬データについて。ご覧の通り父ロイヤルチャージャー系というのが圧倒的です。このロイヤルチャージャー系というのは主にサンデー系。東京新聞杯は速い上りが要求されるレースだというのは何度も話していますが、それに伴ってサンデー系特有の高い瞬発力が必要になってきます。父ロイヤルチャージャー系以外の馬(タワーオブロンドン、テトラドラクマなど)というのは、ここでは割引が必要なのではないでしょうか。
まとめ
ここまで紹介したデータから、最も好走率が高いのはどの馬なのか。
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今回の消去法データで残ったのは1頭。ここは文句なしでこの馬でしょう。2歳のころから評判になっていた当馬ですが、ここに来てその強さに磨きがかかってきた印象です。前走なんかは素晴らしいの一言で、まったく文句のつけようがない内容でした。前走のような競馬ができれば、ここでも十分に勝負になるはずです。前走は上り2位に0.5秒もの差をつけての上り最速でしたし、このメンバーでも瞬発力は随一のはず。ここをクリアして一線級マイラーたちが待つ舞台へと駒を進めてくれるでしょう。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・なし
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