今回は天皇賞秋の過去データ分析となります。
さて今年の天皇賞秋。スワーヴリチャードやレイデオロを始めとした強い4歳世代を象徴する2頭が人気を分け合いそうですね。それらの対抗筆頭もこれまた4歳。サングレーザーとアルアインでしょうか。これら4歳勢相手に一昨年のダービー馬マカヒキ、そして今年の宝塚記念を制したミッキーロケットがどこまでやれるかといった感じになっていると思います。今年のダービー馬ワグネリアンや、3歳世代を代表するダノンプレミアムが回避したということで群雄割拠の世代対決とはなりませんでしたが、それでも豪華なメンバーが揃ったと思います。4歳世代の最強はどの馬なのか。5歳世代を代表する2頭はどこまでやれるのか。果たしてどの馬が現役最強馬に名乗りを挙げるのか。今から楽しみな天皇賞秋ですね!というわけで天皇賞秋の過去データ分析に入っていきましょうか。
天皇賞秋2018 過去データ分析
過去10年間のデータを参照して、今回の天皇賞秋で期待値が高い馬を導き出します。今回は前走レース・前走馬体重・年齢。大きく分けてこの3つのデータを見ていこうと思います。それでは、各データの考察に入っていきましょう。
前走レース別データ
まずは、過去10年間の前走レース別データから見ていきましょうか。前走がオールカマーだった馬(アルアイン、ダンビュライト、レイデオロ)は0-0-0-27ということで過去10年で馬券圏内なし。近年こそ有力馬はこれに該当しませんが、古くはシンゲン2番人気→5着、翌年もシンゲン3番人気→6着。アーネストリー5番人気→14着などが凡走しています。天皇賞秋の東京2000メートルという舞台と、オールカマーの中山2200メートルという舞台では求められる適正がまるで違うのだと思います。天皇賞秋では前走が毎日王冠だった馬(アクションスター、キセキ、ステファノス)と前走が宝塚記念だった馬(ミッキーロケット、ヴィブロス)が中心。近年はそれに札幌記念組(サクラアンプルール、サングレーザー、マカヒキ)が加わっているという感じですね。前走がオールカマーだった馬は過去データ的には軽視の方向でいいと思います。
消すデータ①前走オールカマー
該当する人気馬:アルアイン、レイデオロ
前走馬体重別データ
次に、過去10年間の前走馬体重別データとなります。これを見ると前走400~459キロだった馬(ヴィブロス)は過去10年で連帯なし。競馬は基本的に馬体重が重くなればなるほど好走の期待値は高まるのですが、それは天皇賞秋も例外ではないということですね。過去10年ではルージュバック3番人気→7着、キャプテントゥーレ6番人気→12着などの例があります。たとえG1だとしても基本は忘れずに。小柄な馬は好走期待値が低いということを覚えておいてください。
消すデータ②前走馬体重400~459キロ
該当する人気馬:ヴィブロス
年齢別データ①
最後に、過去10年間の年齢別データです。天皇賞秋の中心は3~6歳(アルアイン、キセキ、サングレーザー、スワーヴリチャード、ダンビュライト、マカヒキ、ミッキーロケット、レイデオロ、ヴィブロス)となってます。こちらも競馬の基本のデータですね。競争馬としてのピークは3~6歳なのです。逆に6歳以上の馬(アクションスター、サクラアンプルール、ブラックムーン)は競争馬としてはピークアウトしていることが多く、G1ともなればそれはより顕著にデータとして出ています。中にはカンパニーのような8歳で勝ってしまうような馬もいますが、これは例外中の例外なので度外視でいいかなと思っています。
消すデータ③6歳以上
該当する馬:アクションスター、サクラアンプルール、ブラックムーン
年齢別データ②
さらにこの年齢別データで注目したいのが4歳と5歳の対比です。今年の中心はスワーヴリチャードやレイデオロを始めとした4歳というのが大方の見方ですが、過去10年で見てみると主役は5歳(マカヒキ、ミッキーロケット、ヴィブロス)であることが多いです。5歳が穴を開けるケースというのも目立ちます。スピルバーグ5番人気→1着、エイシンフラッシュ5番人気→1着、トーセンジョーダン7番人気→1着など。4歳(アルアイン、キセキ、サングレーザー、スワーヴリチャード、ダンビュライト、レイデオロ)も頑張ってはいるですがギリギリ届かず2,3着というケースが多いですね。
これは何も天皇賞秋だけに見られる傾向ではなく、G1全体に言えるデータなのです。
(こちらは、全G1過去10年の年齢別データとなります)
G1という大舞台。極限ともいえる戦いの中で最後に物を言うのは競争馬としてキャリア、場数なのではないでしょうか。4歳馬よりも多くのキャリアを積んできたであろう5歳馬たちは、最後の最後で勝負強さを見せつけるというのが、きっちりと数字に表れています。これは過去データを重視する僕の中でもイチオシのデータの一つです。
こちらは消すデータとまでは行きませんが、期待値が低いデータとして紹介させてもらいますね。
期待値の低いデータ①4歳
該当する人気馬:スワーヴリチャード、サングレーザーなど
天皇賞秋2018 過去データ分析まとめ
ここまで紹介した消すデータと期待値の低いデータ。これらに当てはまらなかった期待値の高い馬はどの馬なのか。
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3歳のころの武器は並々ならぬ瞬発力のみでしたが、古馬になって競争馬としての奥が深くなった印象を受けます。前走や前々走、3走前では上りのかかる勝負にきっちりと対応して掲示板確保。本来は不向きであるはずの条件でも大崩れはしませんでした。古馬になって切れ味がなくなっただけとも言われていますが、調教を見る限りでは自慢の切れ味も健在の様子。僕は単純に不向きな条件の中でも能力の高さでカバーしていただけだと思います。適条件に戻っての前進に期待が持てるはず。過去データ的にも申し分ありませんし、天皇賞秋で久々の勝利を飾ってくれるのではないでしょうか。
おすすめ馬以外に期待値の高い馬(推奨しなかった理由)
・ミッキーロケット(瞬発力勝負への対応不安)
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
天皇賞秋は一週前追い切り診断も行っておりますので、まだ見てないよって方はぜひ!
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