今回は高松宮記念の過去データ分析となります。
今週末は中京競馬場にて高松宮記念が行われます。さぁついにやってきた今年初の芝G1となる高松宮記念。いよいよ春クラシックの幕開けですね!ここから大阪杯や春のクラシック戦線が始まるかと思えば、ワクワクし過ぎてしょうがありませんw 今年はレッドファルクスやファインニードルなどが引退し、今のスプリント界は王者不在の状態。現状では最強4歳世代からダノンスマッシュ、モズスーパーフレアなどが参戦し、おそらくこれらが人気の中心となってくるのでしょう。しかし、あの王者たちと互角に渡り合ってきたなったくビーナス、レッツゴードンキなども黙ってはいません。先日行われたフェブラリーステークスは古豪ゴールドドリームを、新星インティが破って世代交代を告げましたが、果たしてスプリント路線はどうなるでしょうか。今から非常に楽しみな一戦です!というわけで高松宮記念の予想となります。
高松宮記念 過去データ・傾向
今回は中京競馬場の馬場改修後、過去7年間のデータから人気・年齢・性別・枠順・脚質の基本データに加えて、前走人気・前走着順・前走馬体重のデータを見ていくことで今回の高松宮記念で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
高松宮記念 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 2- 0- 3- 2/ 7 |
2番人気 | 2- 3- 0- 2/ 7 |
3番人気 | 1- 2- 2- 2/ 7 |
4番人気 | 1- 0- 0- 6/ 7 |
5番人気 | 1- 0- 0- 6/ 7 |
1~5番人気で過去7年7勝。高松宮記念は人気サイドで決まるレースと見ていいでしょう。高松宮記念はスプリンターたちにとっての大一番。もちろん、スプリント界を代表するような馬たちが出てきます。さらにそれらの馬が揃って、メイチの仕上げで来るのですから、6番人気以下になってしまうような実力不足の馬が割って入る余地はないですよね。細かいことを考える前に、まずはその馬が強いのか。実力を考慮してから、適正云々というのを考えるべきでしょう。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 2- 0- 4- 21/ 27 |
5歳 | 4- 2- 2- 24/ 32 |
6歳 | 0- 5- 1- 24/ 30 |
7歳 | 1- 0- 0- 20/ 21 |
8歳 | 0- 0- 0- 12/ 12 |
4~5歳で過去7年6勝。7歳が1勝していますが、これは香港から参戦してきたエアロヴェロシティという馬が残したものです。日本馬に限っていえば4~5歳から、すべての勝ち馬が出ています。今年は外国馬の参戦はなさそうですし、4~5歳を重視で、6歳以上を軽視という形でいいのではないでしょうか。スプリント重賞で何より大切なスピードというのは、年齢を重ねていくごとに、徐々に落ちていく傾向にありますから、6歳以上は厳しいのでしょうね。高松宮記念では、競争馬として脂の乗っている4~5歳を中心視するべきです。
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 6- 5- 4- 76/ 91 |
牝 | 1- 2- 3- 28/ 34 |
牝馬が過去7年1勝という感じになっていますが、複勝率で考えれば、むしろ牝馬の方が上。牡馬だから買い、牝馬だから消しというのは必要ないでしょうね。牝馬はスタミナやパワーでは牡馬に劣ることが多いですが、スピードならば牡馬にも負けません。むしろ最近はアーモンドアイやグランアレグリアなど、牝馬の方がスピード上位ということが多くなってきています。もはや牡馬だから買い、牝馬だから消しというのは死語になりつつあるのかもしれませんね。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 0- 0- 1-13/14 |
2枠 | 2- 1- 0-11/14 |
3枠 | 2- 1- 0-11/14 |
4枠 | 0- 1- 3-10/14 |
5枠 | 2- 0- 1-11/14 |
6枠 | 1- 1- 0-12/14 |
7枠 | 0- 1- 1-18/20 |
8枠 | 0- 2- 1-18/21 |
これは内枠有利といっていいのではないでしょうか。過去7年の勝ち馬は一桁馬番に目立ちます。二桁馬番の勝利というのはロードカナロアとカレンチャンの2頭のみです。これらは名馬、名牝と言われている馬たちです。スプリントのG1戦ということで、より0.1秒の重みが増してくるここでは、少しでもロスのない内枠というのがいいのでしょうね。外枠から好走するには他馬をねじ伏せるような圧倒的な能力が必要になってくるのです。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 0- 0- 1- 6/ 7 |
先行 | 5- 2- 2- 19/ 28 |
中団 | 2- 4- 4- 46/ 56 |
後方 | 0- 1- 0- 33/ 34 |
特徴的なのは逃げ馬が過去7年で連対したことがないということでしょうか。やはり逃げ馬というのはマークがきつくなり、先行した各馬に目標にされてしまいます。この一線級のメンバーで逃げ切るのは至難の業です。しかし、この高松宮記念は逃げ馬が苦戦するのですが、基本的には前有利だという傾向があります。先行で過去7年5勝ですからね。このことについて、もう少し語りたいので4角位置のデータを見てもらいたいと思います。
4角位置 | 着別度数 |
---|---|
10番手以下 | 0- 4- 1- 50/ 55 |
13番手以下 | 0- 1- 0- 33/ 34 |
16番手以下 | 0- 0- 0- 14/ 14 |
こちらが4角位置のデータです。4角10番手以下という馬は過去7年で勝ったことがありません。ここに出てくるような先行馬たちは多少ハイペースになっても粘り込めるような強い馬たちばかりですから、後方から差すというのは、よほどのことがない限り難しくなっています。これらから高松宮記念は基本的に前有利だが、逃げ馬は厳しいという特殊な傾向があることを覚えておいてください。
高松宮記念 消去法データ
ここからは消去法データ。今回の高松宮記念で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走人気
前走人気 | 着別度数 |
---|---|
前走1人気 | 3- 4- 2- 9/ 18 |
前走2人気 | 1- 1- 2- 11/ 15 |
前走3人気 | 0- 0- 1- 6/ 7 |
前走4人気 | 2- 0- 1- 9/ 12 |
前走5人気 | 0- 0- 0- 14/ 14 |
前走6~9人 | 0- 0- 0- 33/ 33 |
前走10人~ | 0- 2- 0- 19/ 21 |
前走5番人気以下という馬(アレスバローズ、デアレガーロなど)は過去7年で勝ったことがありません。やはり前走で5番人気以下になってしまうような馬は、そもそも能力的に足りません。前走でも上位人気になるような、強い馬をここでは重視するべきです。ちなみに過去7年で計6勝しかないのは、年齢データのところでも名前が挙がった、香港のエアロヴェロシティが勝ったためです。
前走人気 | 着別度数 |
---|---|
前走1人気 | 1- 1- 1- 3/ 6 |
前走2人気 | 0- 0- 1- 4/ 5 |
前走3人気 | 0- 0- 1- 4/ 5 |
前走4人気 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
前走5人気 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
前走6~9人 | 0- 0- 0-14/14 |
前走10人~ | 0- 1- 0- 8/ 9 |
集計範囲:前走オーシャンステークス
さらに前走オーシャンステークスに絞ってみてみると、前走オーシャンステークスで1番人気以外という馬(ナックビーナス、ダイメイプリンセスなど)は過去7年で勝ったことがありません。高松宮記念の前哨戦は主にシルクロードステークス、阪急杯、オーシャンステークスの3つですが、その中でもその開催時期から最もメンバーが手薄になりやすいのがオーシャンステークス。あまりレベルの高くないオーシャンステークスで1番人気にもならないような馬が、ここで勝ち切るというのは難しいですよね。
前走着順
前確定着順 | 着別度数 |
---|---|
前走1着 | 2- 1- 0- 4/ 7 |
前走2着 | 0- 0- 1- 3/ 4 |
前走3着 | 0- 1- 0- 4/ 5 |
前走4着 | 0- 0- 0- 3/ 3 |
前走5着 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走6~9着 | 0- 0- 0-10/10 |
前走10着~ | 0- 0- 0- 4/ 4 |
集計範囲:前走阪急杯
前走阪急杯ならば負けてしまっている馬(レッツゴードンキ、ロジクライなど)というのが過去7年で勝ったことがありません。シルクロードステークスが高松宮記念までの休養期間があるということで有力馬たちに好まれる傾向にあります。オーシャンステークスは中2週しかないので最も低レベル。そして阪急杯というのがその間です。阪急杯ぐらいのレベルならば、前走で1着になるぐらいの能力が必要になってきます。ちなみに今年は1着のスマートオーディンがここに出てきませんから、前走阪急杯組は全消しという感じになってしまいますね。
前走馬体重
前走馬体重 | 着別度数 |
---|---|
420~439kg | 0- 0- 0- 3/ 3 |
440~459kg | 0- 0- 1- 14/ 15 |
460~479kg | 0- 0- 2- 23/ 25 |
480~499kg | 3- 4- 1- 28/ 36 |
500~519kg | 2- 3- 2- 23/ 30 |
520~539kg | 1- 0- 1- 12/ 14 |
540~ | 1- 0- 0- 1/ 2 |
最後に前走馬体重のデータ。前走馬体重479キロ以下という馬(ダノンスマッシュなど)は過去7年で連対したことがありません。これは高松宮記念がスプリントG1らしくタフな流れになりやすい上に、最後の直線には坂が待っています。最後の最後で坂を駆け上がるパワーと、スタミナが必要になってくるわけですね。そうなってくると小柄な馬たちというのは、どうしても最後で伸びを欠いてしまいます。ちなみにあのレッドファルクスは馬体重475キロ前後の馬。スプリンターズステークスを2連覇したにも関わらず、最後まで高松宮記念で勝つことができなかったのは、もしかたらこの馬体重ネタが関係しているのかもしれません。
まとめ
ここまで紹介したデータから、最も好走率が高いのはどの馬なのか。
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今回の消去法データで残ったのは1頭。ここは文句なしでこの馬となってしまいます。脚質データのところで逃げ馬は不振という話しをしたにも関わらず、データからの推奨馬にするというのは気が引けるのですが、消去法データで残ったのがこの馬しかいないので仕方ありません。それにこの馬は普通の逃げ馬と違うところもありますしね。前走も他の馬と競馬しているというよりは、一人でタイムトライアルしているかのような逃げでした。なので、この馬に関しては目標にされる云々というのは、関係ないのかもしれません。ちなみにダノンスマッシュが前評判の段階で1番人気ですが、逆にこちらは危険ではなのではないかと思っています。この馬は短距離馬の割には小柄。前走馬体重データにも引っかかっており、非力な感じをすごく受けます。実際にこの馬が強い競馬をしたのはすべて平坦の北海道や京都。坂のあるコースは阪神で未勝利戦を勝っただけです。昨年のファルコンステークスを1番人気7着ということを考えても、やはり坂のあるコースはどうなのかと思ってしまいますね。その点、この馬が強い競馬をしているのが中山。あれだけ速いペースで逃げて、最後の急坂でもあまり失速しないのですから、この馬のパワーやスタミナというのは並大抵ではありません。ダノンスマッシュとの2強ムードが漂っていますが、僕はこの馬の1強だと思いますね。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・なし
[st-kaiwa1]最終的な予想は中央競馬プレミアムで公開します。ご興味がある方はぜひ![/st-kaiwa1]