今回は皐月賞の過去データ分析となります。
今週末は中山競馬場にて皐月賞が行われます。クラシック初戦、桜花賞はグランアレグリアの圧勝。格の違いを見せつけた一戦だったのではないでしょうか。休み明けからの圧勝、まさに昨年のアーモンドアイを見ているかのような快勝でした。ここからはグランアレグリアの一強体制で、牝馬の方がクラシック戦線が続いていくでしょう。では牡馬クラシックの方がどうなのか。前哨戦をやるたびに着順が入れ替わり、絶対的な存在はいないと思わせる牡馬クラシック路線。今のところ、そこを見せていないサートゥルナーリアの一強とも言っていいでしょうね。しかしダノンキングリー、アドマイヤマーズ、ヴェロックスなど。魅力的な馬が多数います。さぁ、これからの牡馬クラシックはどの馬が主役になるのか。やはりサートゥルナーリアなのか。それとも混戦ムードのまま、ダービーへと進むのか。今から非常に楽しみな一戦となりそうです!というわけで皐月賞の過去データ分析となります。
JRA公式のデータ分析は、こちらです。
データ分析:皐月賞 今週の注目レース JRA
皐月賞 過去データ分析
今回は中山競馬場の馬場改修後、過去4年間のデータから人気・枠順・脚質の基本データに加えて、前走クラス・前走着差・キャリア・前走馬体重・種牡馬のデータを見ていくことで今回の皐月賞で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
皐月賞 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 0- 0- 1- 3/ 4 |
2番人気 | 0- 1- 0- 3/ 4 |
3番人気 | 1- 1- 0- 2/ 4 |
4番人気 | 0- 1- 1- 2/ 4 |
5番人気 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
1~5番人気で過去4年1勝。この皐月賞は一筋縄ではいかない重賞となっています。中山2000メートルのトリッキーな舞台のせいか、なかなか上位人気決着とはなりません。昨年のエポカドーロ、一昨年のアルアインなどがそうなのですが、この皐月賞というのは小回り2000メートルということで、先行してある程度の上りを使うという地味なタイプの馬が活躍する舞台なんですよね。あまり人気がならないタイプの馬が活躍する舞台、ここを叩きにしてダービーがメイチだよというレイデオロみたいな馬。様々な要因から、ここでは上位人気に支持されるような馬は、あまり信頼することができません。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 0- 0- 0- 7/ 7 |
2枠 | 1- 1- 0- 6/ 8 |
3枠 | 0- 1- 0- 7/ 8 |
4枠 | 1- 1- 1- 5/ 8 |
5枠 | 0- 0- 2- 6/ 8 |
6枠 | 1- 0- 1- 6/ 8 |
7枠 | 0- 1- 0- 9/10 |
8枠 | 1- 0- 0- 9/10 |
これは大きな枠順傾向はないと見ていいのではないでしょうか。昨年が荒れた馬場、一昨年の超高速馬場など、年によって馬場のばらつきが激しいので、過去4年で枠順傾向を取るのは難しいです。ただ、中山2000メートルにしては外枠から好走というのもあり、小回り中山だから内枠有利ではないということは覚えておいてください。開催後半ですから内側の馬場は荒れ気味。内側を通るメリットはそこまでのものではないでしょうね。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 6/ 6 |
先行 | 1- 1- 3- 7/12 |
中団 | 3- 2- 1-23/29 |
後方 | 0- 1- 0-19/20 |
中山2000メートルという小回りコースにしては、差しが決まっていますね。小回りだから前有利という固定概念は捨てるべきでしょうね。むしろその固定概念が騎手心理に悪影響を与えているようで、近4年は平均~ハイペースとなっています。スローペースということはまずありません。結果的に中団で脚を溜めていた馬が台頭するという感じです。小回りだからという理由で、思考停止で逃げ先行馬からは買わないように気を付けるましょう。
皐月賞 消去法データ
ここからは消去法データ。今回の皐月賞で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走クラス
前走クラス | 着別度数 |
---|---|
500万下 | 0- 0- 0- 3/ 3 |
OPEN特別 | 0- 0- 0-14/14 |
G3 | 3- 1- 2-11/17 |
G2 | 1- 3- 2-27/33 |
G1 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
前走オープン特別・500万条件という馬(ヴェロックス、アドマイヤジャスタなど)は過去4年で馬券になったことがありません。クラシック戦線の大一番ということもあり、ここは世代でも一線級のメンバーが集結するレース。前走でオープン特別や500万条件をウロウロしていたような馬が通用するレースではありません。前走でもレベルの高い重賞で揉まれてきた馬というのを、ここでは買うべきでしょうね。前走オープン特別・500万条件の馬は大きな割引が必要です。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.0 | 1- 1- 0- 3/ 5 |
負0.1~0.2 | 1- 0- 0-10/11 |
負0.3~0.5 | 0- 1- 1- 9/11 |
負0.6~0.9 | 0- 0- 0- 7/ 7 |
負1.0~1.9 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
前走0.3秒以上負けてしまった馬(ニシノデイジー、ラストドラフトなど)というのは過去4年で勝ったことがありません。先程の前走クラスのデータと組み合わせると、前走重賞で0.3秒差以内でまとめている馬から本命を選ぶべきでしょう。冒頭で皐月賞は荒れるレースだという話しはしましたが、むやみやたらの穴狙いというのは良くありませんね。
キャリア
過去4年の勝ち馬はいずれも過去に500万条件以上で芝1800メートル以上で勝ったことのあるキャリアがありました。皐月賞というのは平均~ハイペースで流れるレースという話しはしましたが、急坂の存在なども相まって高いレベルでのスタミナというのも要求されます。高いスタミナを持っている証明というのが、このキャリアのデータになるのだと思います。ここではこれまでに500万条件以上で、芝1800メートル以上を勝ったことがない馬(アドマイヤマーズ、ファンタジストなど)というのは、スタミナ不足になりますね。
前走馬体重
前走馬体重 | 着別度数 |
---|---|
440~459kg | 0- 0- 0-10/10 |
460~479kg | 1- 0- 1-16/18 |
480~499kg | 2- 2- 2-16/22 |
前走馬体重459キロ以下の馬(ダノンキングリー、メイショウテンゲンなど)というのは過去4年で馬券になったことがありません。これも先程のキャリアのデータの繰り返しです。前走馬体重459キロ以下の馬というパワーとスタミナという点で、まったくダメですね。ここでは最低でも前走馬体重460キロ以上が必要となります。
種牡馬
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ディープインパクト | 2- 2- 1- 9/14 |
キングカメハメハ | 1- 0- 0- 5/ 6 |
オルフェーヴル | 1- 0- 0- 0/ 1 |
最後に種牡馬のデータ。こちらは過去4年の勝ち馬の種牡馬です。まずディープインパクトとオルフェーヴルはお馴染みのサンデー系。キングカメハメハは日本では実質キンカメ系。これらの種牡馬が上位独占する形になっています。皐月賞は一番スピードがある馬が勝つという格言はありますが、その格言の通りにここでは日本の芝適正が高いスピード系の種牡馬がいいのでしょうね。パワー、スタミナ、そしてスピード。これらを高いレベルで兼ね備えている馬でなければ、この皐月賞を勝つことはできません。そのうちのスピードが欠落していることの多い、父サンデー系、キンカメ系以外の馬(ランスオブプラーナなど)は割引が必要でしょう。
まとめ
推奨馬はYoutubeで公開しているので、良かったら見てください!
[st-kaiwa1]最終的な予想は中央競馬プレミアムで公開します。ご興味がある方はぜひ![/st-kaiwa1]