北九州記念 予想
はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は北九州記念の予想となります。
2020年上半期はYoutubeなどで紹介した本命馬たちの複勝回収率が、なんとか100%を超えたということで、夏競馬も上半期に続いて、皆さんに渾身の予想をお届けしようと思います。
それじゃあ、さっそく本題に入っていきます。
まずは、過去データ分析から確認していこうと思います。
過去データ分析
今回は、過去10年間のデータから要注目のデータをいくつか参照していきます。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 10/ 10 |
先行 | 3- 5- 3- 30/ 41 |
中団 | 6- 4- 4- 55/ 69 |
後方 | 1- 1- 2- 43/ 47 |
北九州記念は開幕前半週に行われるスプリント戦ですが、逃げ先行馬が苦戦している傾向にあります。
開幕前半週の芝といえば、前に行ける馬からというのがセオリーになりますが、ここでは、それとは反対の傾向が出ています。
これは、このレースがとにかくハイペースになりやすいことが、何よりの原因で、過去5年の前後半3ハロン平均を見てみると、前半3ハロンが32.8秒、後半3ハロンが34.8秒ということで、実に2秒以上の前傾ラップとなります。いくら開幕前半週とはいえ、これでは逃げ先行馬たちもバテてしまいます。
今年も生粋の逃げ馬であるモズスーパーフレアを筆頭に、ラプカンプー、ジョーカナチャン、ゴールドクイーン、イエローマリンバと、テンに速い馬たちが、かなり揃った印象です。
今年も例年通り、ハイペースからの差し決着になる可能性が高いのではないかと思います。
前走距離
前走距離 | 着別度数 |
---|---|
同距離 | 5- 6- 6- 83/100 |
今回延長 | 5- 3- 3- 37/ 48 |
今回短縮 | 0- 1- 1- 18/ 20 |
今回、距離短縮となった馬は過去10年で勝ったことがありません。
先程の脚質データでは、開幕前半週でもオーバーペースになりやすいため、差し決着になってしまうという話しはしましたが、それでも馬場自体は開幕前半週らしいスピードの要求される高速馬場です。
今回、距離短縮となった馬というのは、主に1400メートルや1600メートルを走っていた馬ということで、少し長い距離でも走れるようなスタミナ的な要素が強い馬たちです。
どうしても、今回距離延長、同距離の、生粋のスプリンターたちにはスピードという面では劣ってしまいます。
ここでは、開幕前半週の高速馬場に対応するスピードがあるような、生粋のスプリンターたちを狙うべきレースになってくると思います。
斤量
斤量 | 着別度数 |
---|---|
56kg | 1- 0- 2-19/22 |
56.5kg | 0- 0- 0- 2/ 2 |
57kg | 0- 0- 0- 8/ 8 |
57.5kg | 0- 0- 0- 2/ 2 |
58kg | 0- 0- 0- 1/ 1 |
集計範囲:牡・セン馬
北九州記念はハンデ戦という斤量についての話しもしておこうかなと思います。北九州記念は牡馬なら56.5キロ以上、牝馬は55.5キロ以上の馬が勝ったことがありません。
先程の前走距離のデータで、開幕前半週の馬場で、スピード勝負になりやすいという話しはしましたが、その分、ハンデの影響も強く、どうしても行き脚が悪くスピードに乗りづらくなってしまう、重い斤量を背負わされた馬は苦戦を強いられています。
そのラインとなるのが牡馬なら56.5キロ、牝馬なら55.5キロぐらいになってくるのではないでしょうか。
今年は、人気になりそうな馬が揃って、重いハンデになっているということで、こちらは要注目になると思います。
斤量
斤量 | 着別度数 |
---|---|
55kg | 2- 1- 0- 5/ 8 |
55.5kg | 0- 0- 1- 1/ 2 |
56kg | 0- 1- 0- 1/ 2 |
56.5kg | 0- 0- 0- 0/ 0 |
57kg | 0- 0- 0- 0/ 0 |
集計範囲:牝馬
追い切り診断
ここからは上位人気に支持されそうな馬たちの、追い切り・調教を詳しく見ていこうと思います。
モズスーパーフレア
3週続けて好時計をマークしましたが、この馬が調教で動くのはいつものこと。今回が取り立てて素晴らしい調教だったというわけではありません。
むしろ、2週前は全体時計こそ50.2秒と速い時計でしたが、終いが13,6秒も掛かってしまったのが気になるところです。状態的には万全まではもう一息といった感じで、昨年のこのレースと比較しても、余裕のある仕上げにしてきたなと思わせます。
そもそも、この馬はインディチャンプなどを始めとして、前哨戦はあくまで叩き台と割り切って使ってくる傾向にある音無厩舎の所属馬です。
実際にこの馬の馬柱を見てみても、今年の高松宮記念、昨年のスプリンターズステークスと、前哨戦で着外→本番で馬券圏内という、あからさまなパフォーマンスを上げてくる傾向にあります。2週前に終いの時計が掛かっていたところを見ても、これまでの傾向通り、ここはあくまで叩き台。本番のスプリターズステークスを見据えての余裕仕上げなのは間違いありません。ここでは、あくまで叩き台仕上げでどこまでやれるかといった感じになるはずです。
斤量も56.5キロと、牝馬にはかなり辛いハンデを背負わされましたし、普通に考えると、ここは厳しいレースになるのではないかと思います。
ジョーカナチャン
こちらはあまり目立った時計はありませんが、この馬もいつもこんなもの。調教ではあまり速い時計を出すタイプの馬ではありません。
中3週で3本と、順調に調教をこなしており、時計や動きもほぼ前走同様ぐらい。しっかり好調キープと見ていいのではないかと思います。
この馬に関しては、テンに速い馬が揃っていた前走で、中枠からハナを取りきって見せるなど、高いスピード能力を見せていましたが、主戦を務める菱田騎手が逃げられると息を入れられるとコメントをしているところを見ても、逃げてこその馬です。控えてどうこうできるタイプの馬ではないと思います。
今回はざっとメンバーを見渡しただけでも、かなりテンに速い逃げ馬が揃った印象ですし、同型との兼ね合いをどうつけるかというのは大きな鍵になってくると思います。モズスーパーフレアは、次を見据えて控える競馬をしてくれるかもしれませんが、藤田菜七子騎手のラブカンプーや、軽斤量を活かしたいカリオストロあたりは、簡単に譲ってくれる気はしませんし、個人的には同型との兼ね合いは、かなり厳しくなってくると思います。
そもそも、今年のアイビスサマーダッシュは、馬場や風向きを考えた時に、もう少し速い時計が出てもおかしくないはずなのに、過去10年で2番目に遅い勝ちタイムということで、前走のレースレベル自体に疑問が残るところです。
前走の勝ちが評価されて、人気が上がるなら嫌いたいかなと思っている1頭です。
アウィルアウェイ
前走は約3ヶ月ぶりのレースにも関わらず、調教4本のみと、明らかに余裕残しの仕上げでしたが、今回は中6週で5本ということで、調教強化は一目瞭然です。
前走は一杯に追われながらラスト2ハロン25秒前半がせいぜいでしたが、今回は馬なりでラスト2ハロン24秒台をマークしたということで、時計や動きも見ても、単純に前走以上の仕上がりです。ここは叩き2走目の上積みに期待できます。
この馬のレース自体も、前走や前々走は、極端なイン前残りのレースに泣いただけで、完全な力負けという感じはしないレース内容だっただけに、今回の良化具合を考えても、ここで見直せる余地は十分にあります。
ただ、この馬で気になっているのが前走の馬体重の減り方です。あんまり調教をしていなかったにも関わらず、前走馬体重がマイナス12キロだったというのは、どうも引っかかります。もしかしたら、この馬は夏があまり良くないタイプなのかもしれません。今回も、おそらく馬体重は減っていると思いますが、大幅に減っていた場合は要注意が必要かもしれません。
単純に調教強化してきたのは良いと思いますが、当日の馬体重次第ではオーバーワークになっている可能性があると思うので、当日の馬体重には要注意が必要になってくる馬だと思います。
最終予想
ここまで北九州記念の予想をしてきたわけですが、いかがでしたでしょうか。
ここまでの予想を総合して、今回、僕が最も買いたいと思ったのは―
本命は、ダイメイプリセンスです。
ここは、2年連続で好走している、この馬のもう一発に期待したいと思います。まず、この馬を推奨する上で重要な今年の小倉競馬場について話しておこうかなと思います。
今年の夏の小倉は、本来は開催予定だった東京オリンピックの影響で、例年とは開催時期が微妙に違います。この北九州記念も、例年は開催8日目に行われていますが、今年は開催4日目に前倒しとなっています。先週、行われたフェニックス賞も同じく前倒しでの開催となったわけですが、結果は過去10年で勝ちタイムが最速の高速決着。スピードが強く問われた形になりました。この北九州記念も、例年以上の高速決着、高いレベルでのスピードが要求されると予想します。
そんな中で良いと思うのがダイメイプリンセスです。この馬は、ここまで2年連続で好走しており舞台適正などについては言うまでもないと思います。さらに、この馬はアイビスサマーダッシュで勝ち負けしてしまうほどのスピードを秘めた馬です。
例年より速い時計での決着となれば、この馬のスピードがより活きる形になります。近2走の競馬を見ても、まだ新潟1000メートルでも、展開次第では差してこれそうなスピードは見せていますし、ここで勝負にならないほど衰えたとは思えません。
おそらく、ここは快速馬たちが飛ばしてハイペースになるでしょうし、展開に恵まれる可能性は非常に高いです。斤量56キロがどうかなというところはありますが、この馬のヘイローのクロスから来るスピード以上に、スピードある差し馬は見当たりませんし、今年もチャンス十分だと思います。正直、こういう2年連続で好走しているような、誰の目にも好走が期待できる馬は個人的に好きじゃないのですが、それでも、ここはこの馬で仕方ないかなと思います。
北九州記念、自信の本命はダイメイプリセンスです!