今回はマイラーズカップの過去データ分析となります。
マイラーズカップ 過去データ
今回は京都に替わってからの過去7年間のデータから人気・年齢・性別・枠順・脚質の基本データに加えて、前走着差・前走4角位置・前走脚質のデータを見ていくことで今回のマイラーズカップで高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
マイラーズカップ 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 0- 2- 2- 3/ 7 |
2番人気 | 1- 1- 1- 4/ 7 |
3番人気 | 3- 0- 1- 3/ 7 |
4番人気 | 1- 0- 0- 6/ 7 |
5番人気 | 1- 2- 0- 4/ 7 |
1~5番人気で過去7年6勝。1番人気は勝ってこそいないものの複勝率50%超えとなっていますから、勝っていないことについて気にする必要はないでしょう。マイラーズカップはその開催時期と、開催距離から安田記念として名高く、安田記念を狙っているような一線級のマイラーがわんさか出てきます。今年も例外ではなく、安田記念を狙えるような有力馬がずらり名前を並べるような形になりました。それらの馬たちが順当に結果を残していくという感じなのでしょうね。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 2- 4- 0- 26/ 32 |
5歳 | 3- 1- 5- 17/ 26 |
6歳 | 1- 1- 1- 22/ 25 |
7歳 | 1- 0- 1- 10/ 12 |
8歳 | 0- 1- 0- 14/ 15 |
8歳以上の馬は過去7年で勝ったことがありません。一線級のマイラーたちが集まるレースですから、競争馬としてピークアウトの高齢馬、8歳以上の馬が割り込む隙というのはなかなかありません。安田記念でも勝ち負けになるような若くて勢いのある馬を、ここでは重視するべきでしょうね。昨年の安田記念を制したモズアスコットは当時4歳、同じくマイルG1のマイルチャンピオンシップを制したのは2年連続で3歳馬です。スタミナ、パワー、スピード。すべてが高いレベルで要求されるマイルという距離は、他の距離と比べても、高齢馬台頭の余地というのは少なくなっているのです。
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 7- 7- 7- 86/107 |
牝 | 0- 0- 0- 3/ 3 |
牝馬は過去7年で馬券になったことがありません。ここに出てくる牝馬というのは大抵が安田記念ではなく、ヴィクトリアマイルを見据えているような馬たちです。同じような時期に牝馬限定のマイルG1があるのだから、どの馬も普通はそっちを狙いますよね。ヴィクトリアマイルと安田記念のレベル差は言わずもがな。仮にヴィクトリアマイルでも勝ち負けになるような強い牝馬が出てきたとしても、安田記念で勝ち負けになるような牡馬に蹂躙されてしまいます。牝馬で2015年にディアデラマドレが3番人気に支持されながら、結果は7着。ここで牝馬が馬券になるには相当の能力が必要になるということを覚えておいてください。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 0- 1- 0-10/11 |
2枠 | 2- 2- 0- 8/12 |
3枠 | 0- 1- 3- 9/13 |
4枠 | 1- 1- 1-10/13 |
5枠 | 0- 0- 0-13/13 |
6枠 | 0- 1- 3-10/14 |
7枠 | 1- 1- 0-15/17 |
8枠 | 3- 0- 0-14/17 |
これは内枠有利なのではないでしょうか。マイラーズカップは開幕週に行われる一戦。当然、馬場の内側を良好なコンディションとなっています。実際に1枠はやや不振な結果に終わっていますが、2,3枠が複勝率ワンツー。複勝回収率100近くをマークしているのも、2,3枠です。2017年にイスラボニータが8枠11番から勝ってみせたのですが、これは鞍上のルメール騎手の好騎乗によるもの。大外枠にも関わず、好位内で競馬をしていました。道中で内を立ち回るアドバンテージはかなりのものでしょう。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 5/ 7 |
先行 | 3- 1- 3- 16/ 23 |
中団 | 2- 5- 4- 36/ 47 |
後方 | 1- 0- 0- 32/ 33 |
逃げ先行馬が過去7年4勝。先程の枠順データで言ったようにマイラーズカップは開幕週で行われる一戦。外回りの一戦で最後の直線は長めになっていますが、なかなか前が止まりません。内枠有利と合わせて、前有利もしっかりと頭に入れておくべきレースでしょう。2016年クラレント、2017年ヤングマンパワーなど、穴馬の台頭があるとすれば、内枠から先行した馬の残り目となっています。先程の内枠有利と合わせて、マイラーズカップはイン前有利が顕著なレースとなっています。
マイラーズカップ 消去法データ
ここからは消去法データ。今回のマイラーズカップで過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.0 | 0- 1- 1- 1/ 3 |
負0.1~0.2 | 0- 1- 1- 5/ 7 |
負0.3~0.5 | 1- 2- 1- 8/12 |
負0.6~0.9 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
負1.0~1.9 | 0- 0- 1-10/11 |
集計範囲:前走G3
前走G3で0.6秒以上負けてしまった馬(ケイアイノーテックなど)は過去7年で勝ったことがありません。一線級のマイラーたちが集まるレースにおいて、前走G3で勝ち負けになっていない馬が通用するわけもありませんよね。能力的に前走G3で0.5秒差以内くらいの走りができる馬というのが、能力的な最低ラインとなります。
前走4角位置
前走4角 | 着別度数 |
---|---|
2番手以下 | 1- 4- 5-55/65 |
3番手以下 | 0- 4- 5-51/60 |
4番手以下 | 0- 3- 4-47/54 |
5番手以下 | 0- 3- 4-41/48 |
集計範囲:前走1600メートル
前走1600メートルで4角3番手以下という馬(インディチャンプ、パクスアメリカーナなど)は過去7年で勝ったことがありません。脚質データのところで前有利が顕著なレースという話しはしましたが、それに伴って前走でもしっかり先行している馬というのが狙い目となります。今年は差して勝ってきた馬というのが、非常に多くなっています。展開的にも先行馬は恵まれる可能性が高そうなので、このデータは要チェックです。
前走脚質
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 1/ 2 |
先行 | 0- 1- 1- 4/ 6 |
中団 | 0- 1- 0- 2/ 3 |
後方 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
集計範囲:父二アークティック系
父二アークティック系なら前走で逃げているような馬でなければなりません。父二アークティック系というのは主にノーザンダンサー系。今の種牡馬でいうとハービンジャーやキングヘイローなど、持続力とスタミナに特化しているような血統となります。このマイラーズカップは開幕週ということで速い時計が出ることが多く、上りも33秒台を要することが大半となります。二アークティック系というのは持続力やスタミナに特化しているような血統ですから、高い瞬発力を必要とするレースというのは不得意なのです。ニアークティック系にチャンスがあるとすれば、持続力とスタミナを活かした粘り込み。好位差しや差しの競馬ではディープ産駒などに切れ負けしてしまいます。父ニアークティック系で逃げ馬以外の馬(モズアスコットなど)は割引が必要です。
まとめ
推奨馬はYoutubeで公開中です。良かったら見てください!
血統傾向についても、こちらで記事にしましたのでぜひご覧ください!
【マイラーズC】血統傾向と血統散布図|アギョウ @agyo_keiba|note(ノート) https://t.co/VACSYpdUMo
— アギョウ@Youtube始めました (@agyo_keiba) 2019年4月17日