今回は小倉大賞典の過去データ分析となります。
今週末は小倉競馬場にて小倉大賞典が行われます。僕が大好きなローカルハンデ重賞!久しぶりの開催ということで、もう始まる前からワクワクしています。なんなら同日に行われるフェブラリーステークスよりも楽しみまでありますね。ローカルハンデ重賞の魅力といえば、なんといっても荒れること。とにかく配当に期待できます。今回も1番人気になりそうなのがタニノフランケル。そのほかのメンバーを見ても、いかにもローカルハンデ重賞らしい能力拮抗のメンバーが揃ったと思います。さあこの混戦を勝ち抜くのは一体どの馬なのか。今から非常に楽しみな一戦です!というわけで小倉大賞典の過去データ分析となります。
小倉大賞典 過去データ・傾向
今回は過去10年間のデータから人気・枠順・脚質の基本データに加えて、前走着差・斤量・年齢・性別・前走距離のデータを見ていくことで今回の小倉大賞典で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 2- 1- 2- 5/ 10 |
2番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 |
3番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 |
4番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 |
5番人気 | 1- 0- 4- 5/ 10 |
1番人気が過去10年2勝。その他の人気どころを見ても、全体的に物足りない数字になっています。小倉大賞典は波乱の余地があるレースと見ていいでしょう。ローカルハンデ重賞らしく荒れる可能性が高くなっています。今年も難解なメンバーが揃っている感じがしますから、ここも荒れることを考えて、馬券を組み立てるべきではないでしょうか。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 2- 4- 2-12/20 |
2枠 | 1- 1- 1-16/19 |
3枠 | 2- 1- 1-16/20 |
4枠 | 2- 0- 1-17/20 |
5枠 | 1- 0- 1-17/19 |
6枠 | 0- 0- 4-16/20 |
7枠 | 1- 3- 0-16/20 |
8枠 | 1- 1- 0-18/20 |
これは内枠有利といっていいでしょう。1~5枠で過去10年8勝。特に1枠は複勝率40%と高水準をマークしています。まだ小倉は開催2週目、内側の馬場状態が良好であることが多いのです。コーナー4つの小回りコースですから、外々を回らされてしまってはロスが大きくなってしまうのです。馬場状態、コース形態から、小倉大賞典ではラチ沿いを通るアドバンテージは絶大なのです。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 4- 0- 0- 7/ 11 |
先行 | 2- 1- 4- 27/ 34 |
中団 | 1- 7- 5- 47/ 60 |
後方 | 2- 1- 1- 44/ 48 |
マクリ | 1- 1- 0- 3/ 5 |
これは面白い傾向が出ていますね。逃げ馬が過去10年4勝。勝率や回収率などではトップの数字となっています。これを4角2番手以内まで範囲を広げると、過去10年6勝と半分以上の勝ち馬を輩出しています。前が有利なのではないでしょうか。しかし、中団からの馬が過去10年で2着7回、3着5回。勝ち馬は4角2番手以内から、2,3着は中団からというのが例年のパターンです。勝ち馬を前に行ける馬から、相手には後ろから行ける馬から選ぶというのが、小倉大賞典の攻略ポイントになりそうです、
消去法データ
ここからは消去法データ。今回の小倉大賞典で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.6~0.9 | 1- 0- 0-13/14 |
負1.0~1.9 | 0- 2- 2-23/27 |
負2.0~2.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 |
集計範囲:前走G3
まずは前走着差のデータから。前走G3で1.0秒以上負けてしまった馬(マルターズアポジー、アメリカズカップなど)というのは過去10年で勝ったことがありません。いくら小倉大賞典が荒れるローカルハンデ重賞とはいえ、G3で1.0秒以上負けてしまった馬は望み薄です。荒れるレースだからといって、むやみやたらの穴狙いは良くありませんね。ここでは、前走G3でもある程度の勝負になるぐらいの能力は必要です。
斤量
斤量 | 着別度数 |
---|---|
49.5~51kg | 0- 0- 0- 1/ 1 |
51.5~53kg | 0- 0- 0- 3/ 3 |
53.5~55kg | 1- 0- 0-12/13 |
55.5~57kg | 0- 1- 2-10/13 |
57.5~59kg | 0- 0- 0- 1/ 1 |
集計範囲:前走オープン特別
小倉大賞典はハンデ重賞ということで斤量データのネタを一つ。前走オープン特別の馬が斤量55.5キロ以上になった場合(ブラックスピネル、ナイトオブナイツなど)、過去10年で勝ったことがありません。普通に考えて前走オープン特別だった馬が、斤量55.5キロ以上というのは見込まれすぎています。能力とハンデのバランスが取れていません。おそらくこのパターンで斤量55.5キロ以上になるような馬は、過去に実績を作ってきた馬たちなのでしょうが、それは過去の栄光。ある程度の実績馬が前走オープン特別を走っているということは、競争馬としてのピークは過ぎています。そういう馬は、ここでは割引が必要でしょうね。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 3- 2- 2- 18/ 25 |
5歳 | 4- 1- 4- 30/ 39 |
6歳 | 1- 2- 1- 37/ 41 |
7歳 | 2- 3- 2- 20/ 27 |
8歳 | 0- 2- 0- 13/ 15 |
ここで鉄板ネタといってもいい年齢データ。ハンデ戦ということで、普通の芝重賞では苦戦している7歳が頑張っていますが、それでも、8歳以上の馬(エアアンセム、サイモンラムセス)というのは厳しいです。7歳ならハンデの恩恵を受けて、好走することも可能なのでしょうが、流石に8歳ではハンデの恩恵をもらっても、若い馬には敵いません。ここでは7歳をデットラインと考えるべきなのでしょうか。ちなみに好走が目立つのは勝率、回収率を総合すると5歳。こちらも覚えておくと役立つかもれません。
前走距離
前走距離 | 着別度数 |
---|---|
同距離 | 1- 2- 0- 21/ 24 |
今回延長 | 2- 2- 3- 41/ 48 |
今回短縮 | 7- 6- 7- 66/ 86 |
最後に前走距離のデータ。今回距離短縮になった馬というのは、それ以外の馬たちと比べて2倍以上の好走率があります。なので、ここでは前走同距離もしくは今回距離延長となった馬(マイスタイルなど)を軽視するべきなのではないでしょうか。これはマイル路線と中距離路線のレベルの差が如実に表れているのだと思います。日本の主流はやはり中距離。マイルと比べて、中距離はG1の数が段違いですからね。どの生産者も中距離に力を入れるというのは当然のことです。その結果として、今の日本では中距離とそれ以外で、圧倒的なレベル差があります。中距離で通用しなくなった馬が、マイルに代わって一変というのはよくある話しです。ここも1800メートルという中距離とマイルの中間的な距離ですが、レベルの高い中距離から参戦してきた馬たちが有利なのは当然ですよね。
まとめ
ここまで紹介したデータから、最も好走率が高いのはどの馬なのか。
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今回の消去法データで残ったのは4頭。その中から5歳の好走率が高いということから、この馬を選ばせてもらいました。今回のメンバーを見渡した時にマルターズアポジー、タニノフランケル、マイスタイルなど。徹底先行型の数が多く、いかにもハイペースになりそうなメンバー構成です。そうなったときにこの馬が前走、3走前に見せたハイペースへの高い適正が活きると思います。前走も今回と同じく徹底先行型が複数いて、淀みない流れになりました。そんな中を先行して勝ち切ってみせたのですから、これはかなり粘り強い馬だと思います。3走前も強敵相手にハイペースで先行して善戦してみせましたしね。逆に2走前はスローからの瞬発力勝負になって、あっさり敗北。この馬はハイペースの消耗戦でこそでしょうね。この馬もある程度、前に行く脚質なので展開的に厳しいと思われがちですが、むしろその逆。おそらく今回はこの馬にとって、これ以上にない展開になるはず。今回は斤量増となりますが、データ的に斤量増は何のマイナスにならないので大丈夫。ここは期待が持てる一戦になりそうです。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・ケイティクレバー、タニノフランケル、マウントゴールド
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