今回は函館スプリントステークスの過去データ分析となります。
函館スプリントステークス 過去データ分析
今回は過去10年間のデータから人気・性別・枠順・脚質の基本データに加えて、年齢・前走着順・前走4角位置・キャリア・間隔のデータを見ていくことで今回の函館スプリントステークスで高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
函館スプリントステークス 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 2- 2- 1- 5/ 10 |
2番人気 | 2- 1- 1- 6/ 10 |
3番人気 | 2- 1- 1- 6/ 10 |
4番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 |
1~5番人気で過去10年7勝。函館スプリントステークスの勝ち馬は人気サイドから出やすい感じになっています。ただ、複勝率の観点から見ると、人気サイドはやや物足りない感じ。1番人気の複勝率50%、2,3番人気の複勝率40%は他のレースと比較すると、低めの水準となっています。その代わりにという感じで、10番人気以下の大穴台頭が目立つ感じになっていますから、ヒモ荒れに要警戒が必要なレースなのではないでしょうか。人気サイドがピンかパーになっている理由、大穴台頭の余地がある理由などは、この後で紹介していきますので、ぜひ最後までご覧くださいw ここでは人気サイドは勝つか着外か、大穴台頭の余地もあるよということでお願いします。
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 5- 8- 4- 80/ 97 |
牝 | 5- 2- 6- 35/ 48 |
これを見ると牡馬と牝馬の差はない、それどころか牝馬が優勢という感じになっています。これをスプリント重賞のたびに言っている気がしますが、スタミナやパワーが問われることの多いマイル以上の距離と違って、スピードだけでも十分に押し切ることのできるスプリント重賞では、スタミナやパワーで劣ることの多い牝馬でもなんとかなるのです。レッツゴードンキ、ナックビーナス、モズスーパーフレアなど、スプリント界では牝馬でも古馬一線級の馬というのが、ゴロゴロといますよね。この函館スプリントステークスでも同じようなことが言えます。牡馬と牝馬の差はない、むしろジンクス的には牝馬優勢という感じになっています。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 2- 1- 3- 9/15 |
2枠 | 2- 1- 0-13/16 |
3枠 | 2- 3- 1-11/17 |
4枠 | 0- 0- 3-15/18 |
5枠 | 1- 1- 0-17/19 |
6枠 | 1- 1- 1-17/20 |
7枠 | 1- 2- 1-16/20 |
8枠 | 1- 1- 1-17/20 |
1~3枠で勝率トップスリーを独占ということで、これは内枠有利だと思います。洋芝となる函館ですが、開幕週の内枠有利は一緒。さらにこの後の脚質データで詳しい理由は話そうと思っていますが、近年はさらに内枠有利が顕著となっています。昨年のセイウンコウセイのように1枠1番から逃げた日なんかには、多少のハイペースでも簡単に止まりません。函館スプリントステークスは開幕週ということで内枠有利が顕著ということを覚えておいてください。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 1- 1- 7/ 10 |
先行 | 5- 3- 2- 26/ 36 |
中団 | 3- 4- 4- 43/ 54 |
後方 | 1- 2- 3- 39/ 45 |
一見すると分かりにくい感じになっていますが、近年は2017年、2016年とレコード決着が立て続けに出たように、函館の洋芝は馬場の高速化というのが止まりません。高速化が著しい2016年~2018年の連対馬はすべて4角7番手以内。最近の東京などを見てもらえば分かるように、時計の高速化が進むとイン前残りが基本の決着となります。物理的に後ろからの馬が届くようなレースにならないんですよね。この函館スプリントステークスは、その名前の通り1200メートルの一戦ですから、より一層イン前残り有利が顕著となってきます。今年も馬場次第ではありますが、近年通りの傾向ならば逃げ先行馬が圧倒的に有利になるでしょう。内枠有利と前残り傾向が、函館スプリントステークスにおいて人気サイドがピンかパーか、大穴台頭の余地がある理由でしょう。
函館スプリントステークス 消去法データ
ここからは消去法データ。今回の函館スプリントステークスで過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 3- 2- 2- 14/ 21 |
4歳 | 2- 3- 2- 10/ 17 |
5歳 | 3- 1- 3- 39/ 46 |
6歳 | 1- 2- 2- 25/ 30 |
7歳 | 1- 1- 0- 11/ 13 |
8歳 | 0- 0- 0- 10/ 10 |
8歳以上の馬(シベリアンスパーブ、ティーハーフなど)は過去10年で勝ったことがありません。函館スプリントステークスはハンデ戦というわけではありませんから、高齢馬はどうしても苦戦を強いられてしまいます。さらに近年は時計の高速化というのが進んできていますから、余計にスピードに陰りが出てくる高齢馬では、若い馬たちに太刀打ちのしようがないんですよね。常識かもしれませんが、まずは高齢馬を消させてください。
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 3- 0- 1- 5/ 9 |
4歳 | 2- 1- 2- 4/ 9 |
5歳 | 0- 1- 2-13/16 |
6歳 | 0- 0- 1-11/12 |
7歳 | 0- 0- 0- 2/ 2 |
8歳 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
集計範囲:牝馬
さらに牝馬に限定してみてみると、牝馬では5歳以上の馬(クリーンファンキー、デアレガーロなど)は過去10年で勝ったことがありません。強い牝馬というのは今後のことも考えて、大体4歳、5歳を境にして繁殖へと上がるものです。5,6歳以上になっても走っているような馬は、基本的には繁殖としては見込みない素質不足の馬たちです。そんな馬が牡馬混合のここに出てきても、太刀打ちできるわけありませんよね。この函館スプリントステークスで牝馬を買うならば若い馬だということを頭に入れておいてください。
前走着順
前確定着順 | 着別度数 |
---|---|
前走1着 | 1- 1- 1- 9/12 |
前走2着 | 0- 0- 1- 6/ 7 |
前走3着 | 0- 1- 0- 2/ 3 |
前走4着 | 0- 1- 0- 3/ 4 |
前走5着 | 0- 0- 0- 2/ 2 |
集計範囲:前走オープン特別
前走オープン特別で負けてしまった馬(アスターペガサス(葵ステークスはオープン特別扱いとします)、カイザーメランジェなど)は過去10年で勝ったことがありません。前走オープン特別で負けているようでは、ハンデ戦でもなんでもないここで勝ち負けするのは厳しいです。単純に能力や素質で、高松宮記念やその他のスプリント重賞で頑張ってきた馬たちに、どう考えても劣ってしまいます。前走オープン特別で負けているような馬では巻き返しは、まずないと考えたほうがいいでしょう。
前走4角位置
前走4角 | 着別度数 |
---|---|
2番手以下 | 2- 0- 0- 6/ 8 |
3番手以下 | 1- 0- 0- 5/ 6 |
4番手以下 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
5番手以下 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
集計範囲:前走京王杯スプリングカップ
前走京王杯スプリングカップで4角4番手以下になってしまった馬(タワーオブロンドン、リナーテなど)は過去10年で勝ったことがありません。京王杯スプリングカップは1400メートルの一戦ですから、1200メートル戦となるここでポジションを確保するには、4角4番手ぐらいが基準になるということでしょうね。京王杯スプリングカップで差して勝ったような、ここでは先行力不足に陥ってしまうことが多いということを覚えておいてください。
キャリア
キャリア | 着別度数 |
---|---|
21戦~ | 4- 4- 5- 69/ 82 |
26戦~ | 1- 3- 2- 43/ 49 |
31戦~ | 1- 2- 1- 27/ 31 |
近年は強い馬ほどレースを使わないという傾向が出ています。アーモンドアイは未だにキャリア9戦、フィエールマンに至ってはキャリア6戦。どんだけ使わないんだって感じですよねw そんな近年の傾向に逆らっているような使い詰めの馬というのは、基本的に使うことが目的となっているような、陣営的にはもう勝ち負けの見込みがないような馬たちです。この函館スプリントステークスでキャリア26戦以上の馬は過去10年で1回勝ったことがありますが、これはガルボという7歳馬が残したデータです。なので、ここでは6歳以下でキャリア26戦以上という馬(ダイメイフジなど)を消させてください。こんなハイペースで使われている馬は、先程も言ったように陣営的には勝ち負けの見込みがないような馬たちです。
間隔
間隔 | 着別度数 |
---|---|
3週 | 0- 0- 1- 0/ 1 |
4週 | 0- 0- 0- 2/ 2 |
5~ 9週 | 1- 0- 0- 2/ 3 |
10~25週 | 0- 0- 0- 5/ 5 |
集計範囲:前走1600万条件
前走1600万条件という馬で、中10週以上の間隔が空いてしまった馬は過去10年で馬券になったことがありません。上り馬の特権といえば前走勝ちの勢いです。それが一旦、休みを挟んでしまうと、やや好走率が下がってしまう傾向にあります。前走1600万条件という馬は、別に能力が抜けているわけでもないですし、休み明けで少しでもパフォーマンスを落としてしまうと、その時点でアウトです。さらに前走1600万条件という馬が、ここで休み明けで出てくるということは、狙っているのはサマースプリントシリーズの6戦。その初戦となる、ここからいきなりメイチで仕上げてくる馬なんてのはいません。先々のサマースプリントシリーズにお釣りを残した状態で出てくる馬が大半です。ここでは前走1600万条件で、今回中10週以上という馬は割引が必要なのではないでしょうか。
まとめ
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