今回はダイヤモンドステークスの過去データ分析となります。
今週末は東京競馬場にてダイヤモンドステークスが行われます。今週末の中央競馬は個人的に非常に楽しみにしています。もちろん今年初の中央G1フェブラリーステークスが行われるということはあるのですが、その他の重賞もいい感じの番組構成ではないでしょうか。牝馬重賞、長距離重賞、ローカルハンデ重賞、そしてダートG1。まさに豪華絢爛。馬券購入者としてはこれ以上にない、予想のしがいがある楽しみなレースですよね。さて今回はその中から長距離重賞、ダイヤモンドステークスの予想記事なわけですが、今回のダイヤモンドステークスはまさに次世代のステイヤー路線を占う一戦といっていいでしょう。フェイムゲームが引退し、アルバートが8歳に。もう次の時代はすぐそこまで来ています。ダート界では一気に世代交代が進みましたが、ステイヤー界はどうなるのか。どの馬が今後のステイヤー界を引っ張っていく新星となるのか。今から楽しみなレースですよね!というわけで、ダイヤモンドステークスの過去データ分析となります。
ダイヤモンドステークス 過去データ・傾向
今回は過去10年間のデータから人気・年齢・枠順・脚質の基本データに加えて、前走場所・前走上がり・キャリア・母父馬のデータを見ていくことで今回のダイヤモンドステークスで高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 6- 1- 0- 3/ 10 |
2番人気 | 2- 2- 2- 4/ 10 |
3番人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 |
4番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 |
5番人気 | 0- 2- 0- 8/ 10 |
1番人気で過去10年6勝。圧倒的な良積を残しています。皆さんも体感的にわかっていると思いますが、今のステイヤー路線というのは、とにかく堅い決着になりやすいです。アルバート、フェイムゲームなど。現代の日本競馬において生粋のステイヤーというのは数少ないのです。3400メートルという距離は、能力で適正をカバーするには無理がある距離です。ダイヤモンドステークスは、ハンデ戦ではありますが、数少ない強いステイヤーが順当に結果を残していくレースなのです。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 4- 3- 4- 12/ 23 |
5歳 | 3- 1- 1- 29/ 34 |
6歳 | 2- 1- 3- 25/ 31 |
7歳 | 0- 2- 1- 22/ 25 |
8歳 | 1- 2- 1- 18/ 22 |
ダイヤモンドステークスは7~8歳の高齢馬でも十分に勝負になります。これは他の芝重賞にはなかなか見られない傾向です。先程の人気データと繰り返しになってしまうのですが、ダイヤモンドステークスはとにかくステイヤー適正が問われるレースなのです。生粋のステイヤーならば高齢になっても十分にここで通用するという感じです。消去法データ常連の年齢データではありますが、このレースではそこまで気にする必要はないと思います。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 1- 2- 1-13/17 |
2枠 | 1- 0- 1-15/17 |
3枠 | 1- 2- 0-16/19 |
4枠 | 0- 2- 3-14/19 |
5枠 | 2- 0- 1-16/19 |
6枠 | 0- 0- 1-19/20 |
7枠 | 2- 1- 1-16/20 |
8枠 | 3- 3- 2-12/20 |
一見すると大きな枠順傾向はないように思えますが、回収率に目を向けてみると内枠有利であることがわかります。7,8枠で過去10年5勝。勝ち数こそ多いのですが、どちらも複勝回収率は75%ぐらい。ほぼ平均的な値になっています。一方で1,3枠は複勝回収率100%超えをマークしています。これらからダイヤモンドステークスでは人気薄の好走は内枠からということがわかりますね。3600メートルという長丁場の一戦ですから、少しでもロスをなく立ち回ることができる内枠がいいということなのでしょう。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 10/ 12 |
先行 | 1- 3- 3- 28/ 35 |
中団 | 6- 7- 5- 43/ 61 |
後方 | 1- 0- 1- 39/ 41 |
マクリ | 1- 0- 0- 1/ 2 |
中団からの馬が圧倒的ですよね。馬券になった馬の半分以上は中団からの馬です。これはダイヤモンドステークスが長距離戦らしくロングスパートの勝負になりやすいからでしょうね。前半3ハロンこそ37秒~38秒台とゆっくりな流れになることが多いのですが、その代わりにどの馬も2周目の3コーナー付近で仕掛け始めます。東京でこれだけ仕掛けが早くなると、長い直線を我慢することにできずに、逃げ先行馬は垂れてきてしまうのです。後方からの馬の成績不振、これはそもそも勝負になっていないような馬たちが残した数字なので、あまり気にする必要はないと思います。ダイヤモンドステークスは差し馬に注目するべきでしょう。
消去法データ
ここからは消去法データ。今回のダイヤモンドステークスで過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います
前走場所
前走場所 | 着別度数 |
---|---|
東京 | 0- 2- 1- 22/ 25 |
中山 | 8- 2- 2- 40/ 52 |
京都 | 2- 4- 7- 53/ 66 |
前走中山・京都の馬たちで過去10年10勝。逆に前走中山・京都以外の馬(ソールインパクト、ルミナスウォリアーなど)というのは過去10年で勝ったことがありません。前走が中山もしくは京都じゃない馬たちというのは、そのほとんどが休み明け。これだけ長い距離を走るわけですから、ぶっつけ本番ではなかなか結果を残すことができません。ここではローテーション的に順調に使われている馬を重視するべきですね。
前走上がり
前走脚質 | 着別度数 |
---|---|
3F 1位 | 0- 1- 1- 3/ 5 |
3F 2位 | 1- 2- 0- 1/ 4 |
3F 3位 | 1- 0- 0- 5/ 6 |
3F ~5位 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
3F 6位~ | 0- 0- 0-18/18 |
集計範囲:前走万葉ステークス
前走万葉ステークスで上がり4位以下になってしまった馬(カフェブリッツなど)は過去10年で馬券になったことがありません。長距離戦において、上がり3位以内の末脚を繰り出せていない馬たちというのは、だいたいが勝負になっていない馬たちです。それが前哨戦、そこまでレベルの高くない万葉ステークスならば尚更のこと。万葉ステークスである程度の勝負になっていない馬が、本番のダイヤモンドステークスで好走しろというのは無理な話しです。
キャリア
キャリア | 着別度数 |
---|---|
26戦~ | 3- 3- 3- 66/ 75 |
31戦~ | 0- 3- 3- 45/ 51 |
キャリア31戦以上の馬(ウインテンダネスなど)は過去10年で勝ったことがありません。前走場所データのところで休み明けは駄目という話しはしましたが、あまり使われすぎていても良くありません。31戦以上もしているような馬は、見えない疲労、蓄積された疲れというものが、絶対にあるはずなのです。そんな状態でこのタフな長丁場の戦いを勝ち切ることは難しいですよね。
母父馬
母父馬 | 着別度数 |
---|---|
ニアークティック系 | 4- 4- 5-45/58 |
セントサイモン系 | 3- 2- 0- 1/ 6 |
ロイヤルチャージャー系 | 1- 3- 3-29/36 |
ナスルーラ系 | 1- 1- 2-19/23 |
その他のエクリプス系 | 1- 0- 0- 2/ 3 |
母父馬 | 着別度数 |
---|---|
ダンスインザダーク | 1- 0- 0- 0/ 1 |
母父ダンスインザダーク以外のロイヤルチャージャー系の馬(グローブシアター、ブライトバローズなど)というのは過去10年で勝ったことがありません。ロイヤルチャージャー系というのは主にサンデー系。サンデー系はどちらかというとスピード、瞬発力を強化する血統ですから、この長丁場の戦いへの適正はありません。しかしサンデー系でもダンスインザダークだけは話しが違い、このダンスインザダークは菊花賞、ステイヤーズステークス、そしてこのダイヤモンドステークス。数ある長距離重賞のすべてにおいて好成績を残す、生粋の長距離血統なのです。なので、ここではダンスインザターク以外のサンデー系を母父に持つ馬を軽視する。これだけ覚えておけば馬券は取ったようなものでしょう。
まとめ
ここまで紹介したデータから、最も好走率が高いのはどの馬なのか。
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今回の消去法データで残ったのは1頭。ここは文句なしでこの馬でしょう。この馬は2走前に穴推奨に押して、非常に美味しい馬券を取らせてもらった馬です。この馬は間違いなく長距離適性が高い馬だと思います。前走こそ負けてしまいましたが、あれは勝った馬の好騎乗にやれてしまってもの。競馬の内容としては決して悪いものではありませんでした。このメンバーならば能力、適正ともに上位なのは間違いないと思います。フェイムゲームやアルバートなど、目立った強敵がいないここでは負けられません。僕は今後のステイヤー路線を引っ張っていくのはこの馬になるのではないかと思っています。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・なし
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