今回は中京記念の過去データ分析となります。
中京記念 過去データ分析
今回は中京競馬場の馬場改修後、過去7年間のデータから人気・年齢・枠順・脚質の基本データに加えて、前走着差・前走4角位置・斤量・性別・種牡馬のデータを見ていくことで、今回の中京記念で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
中京記念 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 1- 0- 1- 5/ 7 |
2番人気 | 0- 1- 0- 6/ 7 |
3番人気 | 0- 0- 2- 5/ 7 |
4番人気 | 0- 0- 2- 5/ 7 |
5番人気 | 3- 1- 1- 2/ 7 |
1~5番人気で過去7年4勝。1番人気の複勝率28.6%などを始めとして、中京記念は夏のハンデ重賞らしく人気サイドが信頼できないレースとなっています。これはハンデ戦ということもそうですが、この中京記念は上りのかかる勝負になりやすいということが関係しているのではないでしょうか。この時期の中京の梅雨の影響、開幕最終週ということもあって、たとえ良馬場であったとしてもパンパンの良馬場という感じではありません。結果的にタフな消耗戦になりやすく、春のG1戦線などでパンパンの良馬場で活躍した実績馬たちが、ハンデなどと相まって凡走する。これがこの中京記念の特徴なのではないかと見ています。今年は例年より、さらに雨の影響も残りそうな感じもありますし、ここではあまり春先には活躍の余地がなかった、タフな勝負に強い馬を探すというのがポイントとなりそうです。人気データからはとりあえず荒れやすいということでお願いします。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
4歳 | 0- 0- 2- 7/ 9 |
5歳 | 4- 5- 2- 38/ 49 |
6歳 | 3- 1- 3- 23/ 30 |
7歳 | 0- 1- 0- 13/ 14 |
8歳 | 0- 0- 0- 6/ 6 |
7~8歳の高齢馬が勝ったことがないというのは毎度のことですが、3~4歳が過去7年で勝ったことがないというのは稀有な傾向です。3~4歳は出走数が少ないということもあるのでしょうが、それにしても…という感じがします。3~4歳が不振の理由として考えられるのが、ここに出てくるような3~4歳馬たちは、ある程度の実績馬が多いことが関係しているのではないかと思います。必要以上にハンデが重くなりやすいのではないでしょうか。今年もプリモシーンやカテドラルなどが出走していましたが、それらの斤量というのは、やはり他馬との比較では見込まれている印象があります。7~8歳の高齢馬については、先程の人気データでも言ったようにタフな勝負になりやすいから。たとえ軽ハンデになったとしても、とても高齢馬たちが乗り切れるようなレースにはならないということでしょう。ここでは5~6歳というのが激アツになるのではないかと思います。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 1- 1- 0-12/14 |
2枠 | 1- 0- 1-12/14 |
3枠 | 1- 1- 1-11/14 |
4枠 | 0- 1- 1-12/14 |
5枠 | 0- 0- 2-12/14 |
6枠 | 0- 2- 1-11/14 |
7枠 | 1- 1- 0-12/14 |
8枠 | 3- 1- 1- 9/14 |
あまり大きな枠順傾向というのは見られませんが、8枠の過去7年3勝というのが目を引きます。8枠以外は複勝率がほぼ横並びといった感じなのですが、8枠の成績だけが突出しています。これはやはり開幕最終週ということで、あまり内側の馬場状態が良くないことが関係していそうです。傾向としては外枠有利とは言い難い感じになっていますが、8枠の圧倒的な成績を見ると、この中京記念は外枠の方に、若干の利があるのではないかと考えられるのではないでしょうか。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 8/ 8 |
先行 | 2- 4- 0- 19/ 25 |
中団 | 1- 2- 3- 37/ 43 |
後方 | 4- 1- 4- 26/ 35 |
マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 |
逃げ先行で過去7年2勝、中団・後方で過去7年5勝。中京記念は差し有利のではないかと思います。先程の枠順データと合わせて考えると、開幕最終週だから外差しが決まりやすいのだと思います。逃げ馬が過去7年で馬券絡みしたことがないというところを見ても、中京記念は前に行く馬にとって厳しいレースだということが分かります。人気データのところで言ったように、中京記念はタフなレースになりやすいですから、逃げ馬が粘り込めるようなレースにはならないわけです。この中京記念では外差しをベースにした予想をするのがいいのではないでしょうか。
中京記念 消去法データ
ここからは消去法データ。今回の中京記念で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走着差
前走着差 | 着別度数 |
---|---|
負0.1~0.2 | 1- 1- 2-11/15 |
負0.3~0.5 | 0- 0- 1-21/22 |
負0.6~0.9 | 1- 3- 0-27/31 |
負1.0~1.9 | 2- 2- 0-20/24 |
負2.0~2.9 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
この表ではうまく表現できていませんが、この過去7年で前走1.1秒以上負けてしまった馬(キョウヘイ、ヒーズインラブなど)は勝ったことがありません。いくらハンデ戦で荒れるとはいえ、前走1.1秒以上負けてしまっているようでは、能力的にここでは足りないということでしょう。たとえ前走がG1だとしても、前走G1に出ているような馬はそれだけハンデも見込まれますから、ここではクラスに関係なく前走1.1秒以上負けてしまっているを消させてください。
前走4角位置
前走4角 | 着別度数 |
---|---|
4角1番手 | 0- 1- 0- 3/ 4 |
2番手以内 | 0- 2- 0-16/18 |
3番手以内 | 0- 2- 0-25/27 |
4番手以内 | 0- 2- 0-31/33 |
5番手以内 | 1- 2- 0-35/38 |
集計範囲:前走上がり6位~
前走上り6位以下で4角4番手以内という馬(ロードクエスト、ロワアブソリューなど)は過去7年で勝ったことがありません。一見するとややこしいデータのように思えますが、要はこれは前走、前に行って粘り込むみたいな競馬をしている馬は駄目ということです。脚質データのところで中京記念は逃げ馬不振、外差し有利という話しはしましたが、それに伴って、前走でも先行粘り込みの競馬をしている馬は厳しいのです。
斤量
斤量 | 着別度数 |
---|---|
52kg | 0- 1- 0- 4/ 5 |
53kg | 0- 0- 0- 14/ 14 |
54kg | 0- 1- 1- 10/ 12 |
55kg | 1- 0- 1- 15/ 17 |
56kg | 0- 4- 2- 24/ 30 |
56.5kg | 1- 0- 0- 0/ 1 |
57kg | 4- 1- 2- 11/ 18 |
57.5kg | 0- 0- 0- 8/ 8 |
58kg | 1- 0- 1- 3/ 5 |
58.5kg | 0- 0- 0- 1/ 1 |
斤量54キロ以下という馬(カテドラル、グルーヴィットなど)は過去7年で勝ったことがありません。この中京記念はハンデ戦ですが、だからといって軽ハンデの馬が必ずしもいいかと言われれば、そうではありません。軽ハンデになるような馬は、やはり能力的には劣る馬たちばかりです。ハンデキャッパーにこの馬は54キロ以下でも大丈夫だろうと思われた馬たちというのは、ここを勝ち切るだけの能力には達していないということでしょうね。軽ハンデの馬たちが必ずしも有利ではないということを覚えておいてください。
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 7- 5- 7- 77/ 96 |
牝 | 0- 2- 0- 14/ 16 |
牝馬(プリモシーンなど)というのは過去7年で勝ったことがありません。夏は牝馬の格言があるように、普通ならば夏競馬は牝馬の方が有利になるものなのですが、この中京記念に至っては牝馬は苦戦を強いられています。これは人気データのところで言ったように、この中京記念はタフなレース展開になりやすいでしょうからね。ここでは牡馬のパワーとスタミナが必要になってくるということでしょう。
種牡馬
種牡馬 | 着別度数 |
---|---|
ロイヤルチャージャー系 | 7- 3- 6-60/76 |
ネイティヴダンサー系 | 0- 3- 1-19/23 |
ナスルーラ系 | 0- 1- 0- 3/ 4 |
ニアークティック系 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
父ロイヤルチャージャー系が過去7年7勝。圧倒的な数字を残しています。これを裏返せば、父ロイヤルチャージャー系以外の馬(キャンベルジュニアなど)というのは過去7年で勝っていないことになります。父ロイヤルチャージャー系というのは、主にサンデー系。ここまで何度も消耗戦になりやすいという話しはしてきたので、一見するとサンデー系というのは苦戦しそうなものです。ただ、脚質データで言ったように外差しが決まりやすいレースということを言ったように、長い直線を生かした末脚比べにおいて、やはりサンデー系特有の瞬発力というのも、必要になってくるということでしょう。あまりタフな勝負に強いという言い難いサンデー系ですが、ここではタフな勝負に強いサンデー系という、やや特殊な馬が活躍するレースなのです。だから余計に荒れる決着になりやすいのでしょうね。逆に、この中京記念はタフな勝負に強いサンデー系を見つけることができたら、もう的中は目の前なのかもしれません。とりあえず父ロイヤルチャージャー系以外の馬は消しということでお願いします。
まとめ
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