今回は有馬記念の過去データ分析となります。
今週末は中山競馬場にて有馬記念が行われます。ついにやってきた競馬界の大祭典にして大一番の有馬記念。今年はオジュウチョウサンが挑戦するということで、かなり前から注目を集めていました。レイデオロ、キセキ、ブラストワンピース、モズカッチャンなど、古馬一線級を相手にオジュウチョウサンはどこまでやれるのか。本当にワクワクしますよね!さてそんなオジュウチョウサンは過去10年のデータ的にはどうなのか。この相手にやれてもおかしくないのか。今回の記事ではそこら辺を中心に見ていきたいと思います。というわけで有馬記念の過去データ分析です。
有馬記念 過去データ・傾向
過去10年間のデータから、今回は人気・性別・枠順・脚質の基本データに加えて、前走頭数・馬齢・所属のデータを見ていくことで今回の有馬記念で高期待値の馬を導き出します。それでは各データの考察に入っていきましょう。
基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 6- 2- 1- 1/ 10 |
2番人気 | 2- 1- 2- 5/ 10 |
3番人気 | 0- 0- 2- 8/ 10 |
4番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 |
5番人気 | 0- 1- 0- 9/ 10 |
有馬記念は人気サイドの決着で決まるレースといっていいのではないでしょうか。特に1番人気は過去10年6勝、2着1回、3着1回。複勝率にして90%というとんでもない数字です。有馬記念はダービーに次ぐ祭典。どの馬もメイチの仕上がりなのは間違いなく、能力上位の馬が素直に来るということでしょう。さらにどの予想家の皆さんも気合を入れて予想しますから、予想家の努力が反映されていると言ってもいいのではないでしょうかw
性別
性別 | 着別度数 |
---|---|
牡・セン | 8- 7- 10-107/132 |
牝 | 2- 3- 0- 17/ 22 |
牝馬も問題なく来ている感じですね。ダイワスカーレットの登場まで牝馬は37年間に渡って、勝ったことがありませんでしたが、近10年になると牝馬は牡馬にも負けないぐらいの数字を残すようになりました。今年もアーモンドアイやグランアレグリアなど、牝馬の活躍が目覚ましいですから、牡馬だから買い、牝馬だから消しみたいなのは、もう古いのかもしれません。
枠順
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 2- 2- 1-13/18 |
2枠 | 1- 2- 0-15/18 |
3枠 | 1- 2- 1-14/18 |
4枠 | 1- 2- 1-16/20 |
5枠 | 1- 1- 3-15/20 |
6枠 | 2- 0- 2-16/20 |
7枠 | 1- 0- 2-17/20 |
8枠 | 1- 1- 0-18/20 |
有馬記念はコーナー6回を通る長距離戦。スタート直後に緩やかなカーブを走ることもあり、内枠が圧倒的に有利です。近5年で見てみると馬番12番から外は連帯がないという極端な傾向です。ただ内枠は有利には有利なのですが、有馬記念の内枠有利はあまりにも有名すぎる傾向のため、馬券的な妙味はあまりないですね。1,2枠の回収率は単勝、複勝ともに40~60%ほどです。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 2- 0- 1- 8/ 11 |
先行 | 4- 3- 2- 28/ 37 |
中団 | 3- 5- 4- 46/ 58 |
後方 | 0- 1- 2- 40/ 43 |
マクリ | 1- 1- 1- 2/ 5 |
前から順番に好成績。有馬記念は逃げ先行馬が有利なレースといっていいのではないでしょうか。こちらも近5年で見ると馬券になったすべての馬が4角7番手以内という極端な傾向です。普段は差し追い込みに徹している馬でも、4コーナーを回る前にはある程度のポジションまで押し上げておかなければなりません。差し馬などを買う場合は、その馬が道中で動いていける機動力のある馬かどうかを、しっかり確認しておきましょう。
消去法データ
ここからは消去法データ。今回の有馬記念で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
前走頭数
前走頭数 | 着別度数 |
---|---|
同頭数 | 0- 0- 0- 9/ 9 |
頭数減 | 10- 8- 10- 86/114 |
頭数増 | 0- 2- 0- 29/ 31 |
前走から頭数減となった馬が過去10年10勝とパーフェクト。有馬記念は内枠有利、前有利という話しをしましたが、それは騎手や陣営なども知っている情報なので、その分ポジション争いが激化する傾向にあります。そのため、前走17頭立てや18頭立てなど多い頭数で揉まれた馬が有利になるという構図なのです。有馬記念はフルゲートでも16頭立てですから、前走17頭立てもしくは18頭立てだった馬を重視するのが、過去10年のデータ的には吉です。前走と同頭数もしくは頭数増となった馬(レイデオロ、キセキなど)は割引が必要だと思います。
馬齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 4- 2- 2- 23/ 31 |
4歳 | 2- 5- 2- 31/ 40 |
5歳 | 4- 2- 4- 37/ 47 |
6歳 | 0- 0- 0- 17/ 17 |
7歳 | 0- 1- 1- 10/ 12 |
8歳 | 0- 0- 1- 4/ 5 |
次に鉄板ネタといってもいいかもしれない馬齢データ。6歳以上の馬(オジュウチョウサン、スマートレイアー)は過去10年で勝ったことがありません。6歳以上の馬は競争馬としてはピークアウト。有馬記念という大舞台では通用しません。3~5歳の若い馬を中心に馬券を組み立てるのがいいでしょうね。
所属
調教師 | 着別度数 |
---|---|
(栗)池江泰寿 | 4- 2- 1-19/26 |
(栗)清水久詞 | 1- 1- 1- 0/ 3 |
(栗)須貝尚介 | 1- 0- 2- 2/ 5 |
(栗)角居勝彦 | 1- 0- 1- 9/11 |
(美)中川公成 | 1- 0- 1- 0/ 2 |
(栗)松田国英 | 1- 0- 0- 1/ 2 |
(栗)石坂正 | 1- 0- 0- 0/ 1 |
こちらは過去10年の勝ち馬の調教師一覧です。これを見てみると有馬記念は関東圏で行われるレースにも関わらず、美浦所属の馬(ブラストワンピース、ミッキースワローなど)が苦戦を強いられていることがわかります。おそらくこれは中山2500メートルというタフな舞台設定が関係していると思われますね。栗東と美浦の坂路の高低差に注目してみると、栗東が32メートル、美浦が18メートルということで圧倒的な格差があります。栗東の大きい高低差で鍛えられた馬が、このタフな中山2500メートルでは活躍するということでしょう。
まとめ
ここまで紹介した基本データと消去法データ。これらを総合してデータ的に最も好走率が高いのはどの馬なのか。
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今回の有馬記念で消去法データに引っかからなかったのは2頭。人気サイドで決まるというデータからこちらを選択しました。この馬の印象としては真面目な馬という感じで、いつも一生懸命に走ってくれているように思えます。操縦性も高い馬ですから、この馬の好走は鞍上の手綱捌きにかかっていると言っても、過言ではないかもしれません。ここに来て鞍上は調子を上げてきている印象ですし、今の勢いならここも突破可能ではないかと思います。中山というトリッキーな舞台も、僕は合っていると思いますし、ここでは面白い存在でしょう。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・クリンチャー
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有馬記念は一週前追い切り診断も行っています。まだ見てないよって方はぜひ!
