今回はアルゼンチン共和国杯の過去データ分析となります。
今週末は東京競馬場にてG2アルゼンチン共和国杯が行われます。昨年はスワーヴリチャードがここをステップにして有馬記念へ。その後の活躍は言うまでもないと思います。さて今年の出走メンバーを見渡してみると、目立った馬こそいないものの実力十分の馬たちが揃ったと思います。宝塚記念3着に好走し高配当の役者となったノーブルマーズ。近2走の重賞成績を見てみると着実に力をつけてきている印象です。パフォーマプロミスやガンコも地味ながらも重賞ウィナーの器です。アルバートは言わず知れたステイヤー界の長ですよね。ここも非常に難解なメンバーになったのではないでしょうか。どの馬を本命にするべきか。皆さんも迷ってしまうところだと思います。
なので、今回はアルゼンチン共和国杯を過去データの観点から見ていくことで狙い馬を絞っていこうかなと思います。
人気馬たちはアルゼンチン共和国杯の過去データ的にどうなのか。過去データから浮き上がってくる意外な穴馬はいないのか。このあたりを見つつ本命馬をある程度絞っていければなーと思います。というわけでアルゼンチン共和国杯の過去データ分析です。
それでは、本題に入っていきましょうか。
アルゼンチン共和国杯 過去データ分析
過去10年間のデータを参照して、今回は人気・斥量・枠順・脚質の基本データに加えて、前走人気、前走脚質、馬齢、前走クラス、前走距離のデータを見ていくことで今回のアルゼンチン共和国杯で消せる人気馬をを導き出します。それでは、各データの考察に入っていきましょう。
アルゼンチン共和国杯 基本データ
まずは基本データから見ていきましょう。ここでは主に過去データ的に買える馬を見ていこうかなと思います。
アルゼンチン共和国杯 人気データ
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 3- 1- 1- 5/ 10 |
2番人気 | 3- 2- 0- 5/ 10 |
3番人気 | 2- 1- 5- 2/ 10 |
4番人気 | 0- 5- 0- 5/ 10 |
5番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 |
1~3番人気(ノーブルマーズ、パフォーマプロミス、アルバート)が過去10年8勝と高水準。4番人気も2着5回と人気サイドでの決着が目立ちますね。アルゼンチン共和国杯はハンデ戦ですが、昨年のスワーヴリチャードを始めとするように強い馬はハンデに関係なく来ているということでしょうね。ハンデ重賞は荒れるという概念から、むやみやたらに穴狙いは良くないですね。
アルゼンチン共和国杯 斥量データ
斤量 | 着別度数 |
---|---|
49kg | 0- 0- 0- 2/ 2 |
50kg | 0- 0- 0- 7/ 7 |
51kg | 0- 0- 1- 5/ 6 |
52kg | 0- 0- 1- 7/ 8 |
53kg | 1- 1- 0- 16/ 18 |
54kg | 0- 0- 1- 25/ 26 |
54.5kg | 0- 0- 0- 0/ 0 |
55kg | 1- 3- 4- 20/ 28 |
55.5kg | 0- 0- 0- 0/ 0 |
56kg | 4- 3- 1- 21/ 29 |
56.5kg | 0- 0- 0- 1/ 1 |
57kg | 2- 1- 0- 19/ 22 |
57.5kg | 1- 1- 1- 5/ 8 |
58kg | 1- 0- 1- 9/ 11 |
58.5kg | 0- 1- 0- 1/ 2 |
重めの斥量の馬(アルバート、ガンコなど)も問題なく来ている印象です。人気データともリンクしている話しですが、強い馬はハンデに関係なく順当に来ているということでしょうね。重いハンデだから軽視ということはせずに、素直に馬の能力を重視するべきではないでしょうか。
アルゼンチン共和国杯 枠順データ
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 1- 0- 1-16/18 |
2枠 | 3- 0- 2-15/20 |
3枠 | 2- 1- 0-17/20 |
4枠 | 0- 3- 2-15/20 |
5枠 | 0- 2- 1-17/20 |
6枠 | 3- 1- 1-15/20 |
7枠 | 1- 2- 2-21/26 |
8枠 | 0- 1- 1-24/26 |
そこまで顕著な傾向こそ出ていないものの、どちらかといえば内枠有利ではないでしょうか。エアレーションの影響で近年は開幕週が外差し有利。開催が進んでだんだんと内枠が有利になってくるという傾向にあります。内側の馬場が開催が進んだ影響で踏み固められ、馬場が荒れるというよりは硬くなってくるのが原因でしょう。
アルゼンチン共和国杯 脚質データ
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 9/ 10 |
先行 | 3- 4- 3- 25/ 35 |
中団 | 6- 6- 4- 59/ 75 |
後方 | 0- 0- 3- 47/ 50 |
近年(過去5年)を振り返ってみるとすべてが後傾ラップ。スローペースとなっています。スローからの瞬発力勝負というのがこのレースの傾向で、速い上りを使える差し馬(ルックトゥワイスなど)の台頭が目立つ結果になっています。
アルゼンチン共和国杯 消去法データ
ここからは消去法データ。今回のアルゼンチン共和国杯で過去データ的に厳しい馬を見ていこうと思います。
アルゼンチン共和国杯 前走人気データ
前走人気 | 着別度数 |
---|---|
前走6~9人 | 0- 1- 3- 40/ 44 |
前走10人~ | 0- 2- 0- 51/ 53 |
前走で6番人気以上だった馬(アクションスター、トウシンモンステラ、トレジャーマップ、ノーブルマーズ、ホウオウドリーム、マコトガラハッド)は過去10年で勝ちなし。前走で6番人気以上になってしまうような馬は素質的にどうなのかというところがあるのでしょう。ここでは前走も人気に支持されたような馬を買うべきでしょうね。
アルゼンチン共和国杯 前走脚質データ
前走 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 13/ 13 |
前走逃げた馬(ウインテンダネス)の馬券圏内はありません。脚質データのところも話しましたが、アルゼンチン共和国杯は瞬発力勝負になりやすいレース。逃げ馬は瞬発力がないから逃げているという馬が大半なので、ここでは舞台設定的に不向きなのでしょう。
アルゼンチン共和国杯 馬齢データ
年齢 | 着別度数 |
---|---|
3歳 | 1- 0- 3- 1/ 5 |
4歳 | 7- 4- 4- 23/ 38 |
5歳 | 0- 4- 3- 42/ 49 |
6歳 | 2- 2- 0- 30/ 34 |
7歳 | 0- 0- 0- 20/ 20 |
8歳 | 0- 0- 0- 14/ 14 |
過去10年で7~8歳(アクションスター、アルバート、トウシンモンステラ)の馬券絡みはなし。2500メートルというタフな距離では高齢馬の台頭が難しいということはないでしょうか。さらに瞬発力勝負という面でも高齢馬は分が悪いですしね。このデータでもう一つ注目しておきたいのが4歳(ヘリファルテ、ホウオウドリーム、ムイトオブリガード)の活躍。馬券圏内30頭中15頭、半分が4歳だったという驚異の好走率も覚えておくといいでしょう。
アルゼンチン共和国杯 前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数 |
---|---|
500万下 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
1000万下 | 0- 0- 2- 1/ 3 |
前走1000万条件だった馬(ヘリファルテ)は過去10年で連帯なし。やはり前走が1000万条件では勝ち負けに加わるだけの能力はないということでしょう。ただ3着には良く来ているのでヒモとして買うのは全然ありですね。ここではあくまで1着は厳しいだろうということで消去法データとして紹介させてもらいます。ちなみに前走500万条件だった馬は過去10年で出走がありませんでした。
アルゼンチン共和国杯 前走距離データ
前走距離 | 着別度数 |
---|---|
今回短縮 | 0- 1- 1- 31/ 33 |
今回距離短縮となった馬(トウシンモンステラ、ヴォージュ)は過去10年で勝ちなし。主に長距離を使っているような馬はやはり瞬発力勝負という意味では分が悪いですよね。瞬発力やスピードに自信がないから長距離を使っているわけですからね。
アルゼンチン共和国杯 過去データ分析まとめ
ここまで紹介した基本データと消去法データ。これらを総合してデータ的に最も好走率が高いのはどの馬なのか。
この馬→人気ブログランキングにて公開中
東京2400メートルで3連勝中。これだけでも瞬発力に強いのはわかってもらえると思います。さらにこの馬は小倉のタフな流れでも好走があるように奥が深い馬。将来有望な器だと思います。初の重賞挑戦となった4走前は凡走していましたが、3000メートルでは止む無しかなと。東京2500メートルの重賞となればチャンスは十分にあると思います。前走を一叩きしたという臨戦過程も申し分ありませんし、陣営もここを狙っていると思います。さらにこの馬の後押しとなるのが4歳という馬齢。これは過去データ的に見て、非常に好走率の高いファクターとなっています。この馬の初の重賞制覇はここだと予想します。
おすすめ馬以外に消去法データに当てはまらなかった馬
・エンジニア、ガンコ、パフォーマプロミス、ルックトゥワイス
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
週末に行われる各重賞の過去データ分析も行っております。まだ見てないよって方はぜひ!
